全部上書きして【Lier's world】【Thanks for 2000 views over!!!!】
八尋「.........ねぇ、春喰くん。」
春喰「.........ッ、何」
八尋「.........[漢字]水晶[/漢字][ふりがな]これ[/ふりがな]、ここから落としたらどうなると思う?」
春喰「.........割れる、けど」
八尋「うん、当たり。」
八尋「[太字]だけど半分当たりで、半分当たりじゃない。[/太字]」
春喰「は、?何、言って.........」
[太字][斜体]パリンッ[/斜体][/太字]
春喰「あ、っ.........」
目の前で水晶が割れる。
破片がアパートの通路に飛び散る。
瞬間、微かな断末魔が聞こえるようだった。
八尋「[太字]あーあー、春喰くんが分かんないからオトモダチも一緒に割れちゃったねー。[/太字]」
八尋「[太字]春喰くんのせいだねー。[/太字]」
春喰「あ.........」
[太字]そう、中に相川くんがいる。[/太字]
[太字]その状態で水晶が割れたから、彼の存在ごと粉々に割れてしまったんだ。[/太字]
不遊「お前.........」
不遊[太字][大文字]「お前自分が何したのか分かってんのかッ!!」[/大文字][/太字]
八尋「うん、分かってるよ。[太字]私は "一般人" って言う役から外れて "登場人物" になった。禁忌を犯した。[/太字]」
ただ目の前の三つ編み少女は淡々と、冷酷に告げる。
八尋「[太字]だってそうでしょう?ね、前から優遇されてばっかりの登場人物さん?[/太字]」
不遊「お前マジで.........狂ってる............」
八尋「あはっ、狂ってる?本当?[太字]あはは、そう言ってもらえると思ってなかった!それも "登場人物" に!![/太字]」
不遊「.........その認識、どこで歪みきっちまったんだか」
神々廻「ッ.........」
春喰「相川......」
八尋「[太字]そうだよねぇそうだよねぇ、オトモダチ死んじゃって悲しいよねぇ!?[/太字]」
八尋「[太字]私にとってはどうなってもいいけどね![/太字]」
八尋「[太字]別にモブ1人消えたところで何にもならないもんね!![/太字]」
あはははは、と高らかに笑う彼女の姿はまさしく[太字]「サイコパス」[/太字]と言うに相応しかった。
[水平線]
朝露「.........で、何で今日もしれっと集結しちゃってんの((」
朱肉「そんな気がしたからですよ、そんな気がしただけです」
レモヌ「そうそう」
佐々木「ちゃっかり夕凪さんまでいますし.........」
夕凪「悪いかよ」
佐々木「イヤエットソンナコトナイデスハイスイマセン(早口)」
夕凪「いやそんなビビらなくてもいいだろ......()」
朝露「............。」
レモヌ「んでさっきからなーに渋い顔しちゃってるんですか朝露さん」
朝露「何かまぁ、.........予兆みたいなもんだよ」
捨て飯「あー.........そこまで分かる感じなんですか?」
夕凪「あぁ、だから朝露の言う『嫌な予感がする』はマジで信用できる。」
レモヌ「嫌な予感、ねぇ.........」
朱肉「そう言えばですけど、春喰先輩たちのお兄さん探しって順調なんですかね」
夕凪「順調だといいな」
捨て飯「『嫌な予感』がそっちに向いてないといいんですけど.........。」
彼らはまだ知らない。
[太字]______矛先が本当に彼らに向いていたことを。[/太字]