全部上書きして【Lier's world】【Thanks for 2000 views over!!!!】
鈴鹿「はぁ、はぁ.........遅れました先生!」
夕凪「はぁ......遅刻だぞ、とりあえず席につけ」
鈴鹿「いやー申し訳ございません先生!!その......道で困っているおばあちゃんがいて!しかもそのおばあちゃんにトラックが突っ込んできて、______ 」
夕凪「出席続きからなー、えーとどこまでやったっけ.........宮崎までか、じゃあ八尋ー」
「は、はい......」
鈴鹿「それでそのおばあちゃんがトラックの事ひらりと避けたんです!んで、えーっと.........とにかくすごくて!!(((」
夕凪「言い訳はそこまでにしろー、はい和田ー」
「はーい」
クラスのムードメーカー、[漢字]鈴鹿[/漢字][ふりがな]すずか[/ふりがな]くん。
彼が遅刻するのはもはや当たり前と言ってもいいほどで。
これが2年3組にとってはいつもの光景。
.........本当は、いつもの光景と思えるようになりたくなかったのが本音なんだけど。
あははははは.........
辺りは鈴鹿のムードに乗って騒然としている。
それは脚光が差した瞬間、手のひら返しをする世間の姿に似ているような気がした。
[太字]まるで、電子の海のよう。[/太字]
神々廻「.........?」
そんな電子の海、渦潮の真ん中、ただ1人。
[太字]三つ編みの彼女は、静かに笑った。[/太字]
「...............」
[太字]その手に、残酷ながら美しく儚く、透き通った水晶を抱えて。[/太字]
神々廻「.........ッ」
自分の頭の辞書で言い表せることのなさそうな不気味さを感じた。
でもその違和感は結局、気づけば青春の日々にかき消されていくのだった。
[水平線]
[太字][大文字][中央寄せ]ー 放課後 ー[/中央寄せ][/大文字][/太字]
春喰「______んで、本当に行くんだよね」
不遊「当たり前だろ?男に二言はねぇ!」
春喰「どっちかというとそれ言うの僕の方じゃないの」
不遊「あれそうか?((」
神々廻「あ、あはは.........()」
こんな調子で大丈夫なんだか......()
春喰「ま、行こっか。不遊は知らないよね、兄さんの家」
不遊「まぁ言ったことねェから当たり前だな」
不遊「その喋りようだと神々廻は行ったことある感じか?」
神々廻「うん。よく日本地理教えてもらってる。」
不遊「あーあの兄さんよく一人旅してるって聞くもんなー」
不遊「俺もマジで地理苦手だし今度会ったら聞いてみよ.........」
神々廻「うん、すごく勉強になるよ」
春喰「.........あ、朝露さんって人のお店」
不遊「あ本当だ、昨日いた金髪のお姉ちゃんもいるー!」
神々廻「あー今度会ったら名前聞いとかないとか.........(((」
春喰「確かに。あの時名前聞いたの朝露さんだけだったっけ」
不遊「.........にしてもさー、兄さんがその姉ちゃん置い続けてる理由考えてみようぜ?俺はストーカー説推すわ」
春喰「兄さんに限ってそんなことしないよ.........何か大事なことでもあったんでしょ、知らないけどさ」
神々廻「............約束があったとか?」
春喰「ありそう。」
不遊「ありそー!」
神々廻「まぁ全部憶測なんだけどさ.........()」
春喰「あ、そろそろ着くよ。」
不遊「え、どこに?」
春喰「だから兄さんの家だって言ってんじゃん。もう忘れたの?」
不遊「あそうだった(((」
神々廻「忘れっぽすぎるって.........()」
僕にとっては何回か、不遊になら初めての、春喰からすれば何回も見た光景。
少し年季の入ってそうなアパートが目の前に建っている。
春喰「じゃあ行くよ、言っとくと兄さんのは2階だから」
合鍵をおもむろに取り出して回す。よくやるヤツ。
不遊「ヘブンズ・ドアー!!」
神々廻「それ[漢字]岸辺露伴[/漢字][ふりがな]きしべろはん[/ふりがな]でしょ?((」
不遊「うん知ってる((」
神々廻「知ってるんかーい......()」
春喰「はいはい茶番はそこまで。開けるよー」
[斜体][太字]ガチャリ[/太字][/斜体]