全部上書きして【Lier's world】【Thanks for 2000 views over!!!!】
朱肉「[太字]【[漢字]裏切り者の木[/漢字][ふりがな]ジュダス・ツリー[/ふりがな]】[/太字].........主に能力詠唱で植物の操作ができる能力です」
捨て飯「.........つまりあの世界樹も、朱肉さんの能力で作り上げたもの、という事ですか............」
朱肉「はい。あの世界樹は、[太字]『[漢字]世界樹[/漢字][ふりがな]ユグドラシル[/ふりがな]』[/太字]は僕の能力を使うにあたって基盤になる詠唱だから.........」
朝露「じゃあ、あの人体に植物生やしてお陀仏させたグロテスクなあれは......?」
朱肉「あぁ......[太字]『[漢字]命の収穫期[/漢字][ふりがな]ハーヴェスト[/ふりがな]』[/太字]ですか。」
朱肉「まず[太字]『[漢字]種まき[/漢字][ふりがな]シード[/ふりがな]』[/太字]ってやつで人体に種を植えて、[太字]『[漢字]成長[/漢字][ふりがな]グロウ[/ふりがな]』[/太字]で人体の血液を使用して植物として成長させる。」
朱肉「そしたら『[漢字]命の収穫期[/漢字][ふりがな]ハーヴェスト[/ふりがな]』で命を刈り取る.........いわゆる即死コンボです」
夕凪「恐ろしすぎるだろそれ.........」
朱肉「まぁ5大原祖能力の1つだからでしょうね......別に人殺しになるなんて願ってもないのにこんな能力になっちゃったんですから。」
レモン「.........というと?」
朱肉「僕は前から......正確には孤児院にいた頃からかな。」
朱肉「[太字]植物が育っていく姿を見るのが大好きだったんです。[/太字]」
朱肉「日に日に、少しずつ育っていくのを見ていると楽しくて.........[太字]その時は、つらかった事を全部忘れていられたんです。[/太字]」
朱肉「でもその時の僕は子どもです。それが枯れる事だってたくさんあったし、いくらそれが好きな事とは言っても、あの時はやっぱりたくさんの時間待っていられるような僕じゃなかったです。」
朱肉「[太字]だから神様に聞いてみたんです。『[下線]草木が枯れることなく元気に育てる方法はありますか[/下線]』って。[/太字]」
朱肉「そしたら[太字]『これが元気に育てる方法だ』って言わんばかりに能力をもらったんです。[/太字]今思うと本当に神様の思ってることは分かんないですけど。」
朝露「まぁ確かに大いなる意思の考えてる事はよく分かんねぇよな〜......」
朱肉「同じ孤児院の子たちに一瞬で花を咲かせてみせたら、みんなすごく喜んでて。『お姉ちゃんすごーい!』なんて言ってくれました。」
朱肉「そのおかげで友達もできましたし......だからこそこの能力は思い入れがあって、[太字]孤児院のみんなとの幸せだった大切な1つの思い出なんです[/太字]」
夕凪「ほーん、そんな思い入れがあったんだな〜......[小文字][小文字]普通にいいな[/小文字][/小文字]」
[小文字]レモン「幸せ......か」[/小文字]
捨て飯「となると......植物の操作と言っても結構自由なんですね。成長具合の操作としても、生物のように動かす意味での操作でもいいなんて.........」
朱肉「まぁ後者に至っては望んですらなかったことなんだけど......。」
朝露「まぁ神様なんてそんなもんそんなもん。適当につけられたおまけみたいなもんだろ。」
朱肉「.........でもまぁ、みんなとの思い出をこんな乱雑に扱っちゃったのはすごく申し訳ないなって思ってますね。」
朝露「そんないつまでも引きずってたってしょうがないだろ〜。事変は誰にだって起こり得る事だし、朱肉とかの年代は特にそうなんだからな。」
朱肉「うぅ......ま、まぁそれはそうなんですけど.........やっぱり申し訳ないですよ.........」
夕凪「.........?......なぁ朱肉.........1つ聞いていいか?」
[小文字]レモン「......あやばっ時間が.........」[/小文字]
捨て飯「あ、レモンさん何かありました?聞きますけど.........」
朱肉「質問はいつでも答えられるんで言ってもらって大丈夫ですよ」
レモン「......うちそろそろ時間だから行かなきゃなんすよね〜.........記事にするネタなくて探しておきたいんです.........」
朝露「あ〜そういう事なら行ってもらっていいぞ〜」
夕凪「.........事変のことを記事にはしないのか?」
レモン「それはしませんよ〜......[太字]だって仮にも親しい仲なんですから、そんな身内晒すような事はしたくないんすよ![/太字]」
レモン「んじゃ、話は続けてもらって構わないんで〜!バビューン」
朝露「足はっやぁ.........(同時)」
朱肉「足はっやぁ.........(同時)」
捨て飯「.........んで話を戻しましょうか。さっき夕凪さん何か言いたそうでしたけど何かあったんですか?」
夕凪「あぁ.........朱肉、1つ聞きたいんだが............」
夕凪「[太字].........どうして自分が事変を起こしたかってのは、分かるのか?[/太字]」
[水平線]
[中央寄せ]レモンside[/中央寄せ]
レモン「........はぁ、はぁ............!」
これ以上考えたら、私どうかしちゃうんじゃないかな〜、なんて思うくらいに苦しかった。
ネタがないのは確かに嘘じゃないけど、本当はあの場所が苦しかっただけなんだ。
拒絶から自分の目が若干熱くなっているのが分かる。
[小文字]???「.........あれレモンさんですかね?」
???「言われてみればそんな気もしますけど.........急いでそうですし止めるのはやめときましょう」[/小文字]
[小文字][小文字]???「そうですね......。」[/小文字][/小文字]
私を知る誰かの声が聞こえたけど、正直どうでもよかった。
レモン「ッ.........」
涙を置き去りにして、宛もなく私の足はどこかに走っている。
ネタを探しにでも行っているのか、はたまた______
______[太字]今日も飢えているだけなのか。[/太字]
[水平線]
[中央寄せ]佐々木side[/中央寄せ]
佐々木「ん〜......鉛さん今日も1日お疲れ様です.........って、聞いてます......?」
鉛「つ゛か゛れ゛ま゛し゛た゛!!」
佐々木「まぁまぁ......明日は仕事ちょっと請け負ってあげますから.........」
鉛「うえぇありがとうございます佐々木せんぱぁい.........(泣)」
レモン「.........ッ」
[斜体][太字]ダッダッダッ[/太字][/斜体]
佐々木「.........あれレモンさんですかね?」
鉛「言われてみればそんな気もしますけど.........急いでそうですし止めるのはやめときましょう」
鉛「そうですね......。」
一瞬、彼女の深海のようなキレイな瞳が見えたけど。
それは、あの時のような______
[太字]あの時私が何回も見てきたような、何者でもない、ただ"幸せ"をひたすらに求めるそれに似ていた気がして______[/太字]
[太字]_________どうとも言えない、寒気がした。[/太字]
捨て飯「.........つまりあの世界樹も、朱肉さんの能力で作り上げたもの、という事ですか............」
朱肉「はい。あの世界樹は、[太字]『[漢字]世界樹[/漢字][ふりがな]ユグドラシル[/ふりがな]』[/太字]は僕の能力を使うにあたって基盤になる詠唱だから.........」
朝露「じゃあ、あの人体に植物生やしてお陀仏させたグロテスクなあれは......?」
朱肉「あぁ......[太字]『[漢字]命の収穫期[/漢字][ふりがな]ハーヴェスト[/ふりがな]』[/太字]ですか。」
朱肉「まず[太字]『[漢字]種まき[/漢字][ふりがな]シード[/ふりがな]』[/太字]ってやつで人体に種を植えて、[太字]『[漢字]成長[/漢字][ふりがな]グロウ[/ふりがな]』[/太字]で人体の血液を使用して植物として成長させる。」
朱肉「そしたら『[漢字]命の収穫期[/漢字][ふりがな]ハーヴェスト[/ふりがな]』で命を刈り取る.........いわゆる即死コンボです」
夕凪「恐ろしすぎるだろそれ.........」
朱肉「まぁ5大原祖能力の1つだからでしょうね......別に人殺しになるなんて願ってもないのにこんな能力になっちゃったんですから。」
レモン「.........というと?」
朱肉「僕は前から......正確には孤児院にいた頃からかな。」
朱肉「[太字]植物が育っていく姿を見るのが大好きだったんです。[/太字]」
朱肉「日に日に、少しずつ育っていくのを見ていると楽しくて.........[太字]その時は、つらかった事を全部忘れていられたんです。[/太字]」
朱肉「でもその時の僕は子どもです。それが枯れる事だってたくさんあったし、いくらそれが好きな事とは言っても、あの時はやっぱりたくさんの時間待っていられるような僕じゃなかったです。」
朱肉「[太字]だから神様に聞いてみたんです。『[下線]草木が枯れることなく元気に育てる方法はありますか[/下線]』って。[/太字]」
朱肉「そしたら[太字]『これが元気に育てる方法だ』って言わんばかりに能力をもらったんです。[/太字]今思うと本当に神様の思ってることは分かんないですけど。」
朝露「まぁ確かに大いなる意思の考えてる事はよく分かんねぇよな〜......」
朱肉「同じ孤児院の子たちに一瞬で花を咲かせてみせたら、みんなすごく喜んでて。『お姉ちゃんすごーい!』なんて言ってくれました。」
朱肉「そのおかげで友達もできましたし......だからこそこの能力は思い入れがあって、[太字]孤児院のみんなとの幸せだった大切な1つの思い出なんです[/太字]」
夕凪「ほーん、そんな思い入れがあったんだな〜......[小文字][小文字]普通にいいな[/小文字][/小文字]」
[小文字]レモン「幸せ......か」[/小文字]
捨て飯「となると......植物の操作と言っても結構自由なんですね。成長具合の操作としても、生物のように動かす意味での操作でもいいなんて.........」
朱肉「まぁ後者に至っては望んですらなかったことなんだけど......。」
朝露「まぁ神様なんてそんなもんそんなもん。適当につけられたおまけみたいなもんだろ。」
朱肉「.........でもまぁ、みんなとの思い出をこんな乱雑に扱っちゃったのはすごく申し訳ないなって思ってますね。」
朝露「そんないつまでも引きずってたってしょうがないだろ〜。事変は誰にだって起こり得る事だし、朱肉とかの年代は特にそうなんだからな。」
朱肉「うぅ......ま、まぁそれはそうなんですけど.........やっぱり申し訳ないですよ.........」
夕凪「.........?......なぁ朱肉.........1つ聞いていいか?」
[小文字]レモン「......あやばっ時間が.........」[/小文字]
捨て飯「あ、レモンさん何かありました?聞きますけど.........」
朱肉「質問はいつでも答えられるんで言ってもらって大丈夫ですよ」
レモン「......うちそろそろ時間だから行かなきゃなんすよね〜.........記事にするネタなくて探しておきたいんです.........」
朝露「あ〜そういう事なら行ってもらっていいぞ〜」
夕凪「.........事変のことを記事にはしないのか?」
レモン「それはしませんよ〜......[太字]だって仮にも親しい仲なんですから、そんな身内晒すような事はしたくないんすよ![/太字]」
レモン「んじゃ、話は続けてもらって構わないんで〜!バビューン」
朝露「足はっやぁ.........(同時)」
朱肉「足はっやぁ.........(同時)」
捨て飯「.........んで話を戻しましょうか。さっき夕凪さん何か言いたそうでしたけど何かあったんですか?」
夕凪「あぁ.........朱肉、1つ聞きたいんだが............」
夕凪「[太字].........どうして自分が事変を起こしたかってのは、分かるのか?[/太字]」
[水平線]
[中央寄せ]レモンside[/中央寄せ]
レモン「........はぁ、はぁ............!」
これ以上考えたら、私どうかしちゃうんじゃないかな〜、なんて思うくらいに苦しかった。
ネタがないのは確かに嘘じゃないけど、本当はあの場所が苦しかっただけなんだ。
拒絶から自分の目が若干熱くなっているのが分かる。
[小文字]???「.........あれレモンさんですかね?」
???「言われてみればそんな気もしますけど.........急いでそうですし止めるのはやめときましょう」[/小文字]
[小文字][小文字]???「そうですね......。」[/小文字][/小文字]
私を知る誰かの声が聞こえたけど、正直どうでもよかった。
レモン「ッ.........」
涙を置き去りにして、宛もなく私の足はどこかに走っている。
ネタを探しにでも行っているのか、はたまた______
______[太字]今日も飢えているだけなのか。[/太字]
[水平線]
[中央寄せ]佐々木side[/中央寄せ]
佐々木「ん〜......鉛さん今日も1日お疲れ様です.........って、聞いてます......?」
鉛「つ゛か゛れ゛ま゛し゛た゛!!」
佐々木「まぁまぁ......明日は仕事ちょっと請け負ってあげますから.........」
鉛「うえぇありがとうございます佐々木せんぱぁい.........(泣)」
レモン「.........ッ」
[斜体][太字]ダッダッダッ[/太字][/斜体]
佐々木「.........あれレモンさんですかね?」
鉛「言われてみればそんな気もしますけど.........急いでそうですし止めるのはやめときましょう」
鉛「そうですね......。」
一瞬、彼女の深海のようなキレイな瞳が見えたけど。
それは、あの時のような______
[太字]あの時私が何回も見てきたような、何者でもない、ただ"幸せ"をひたすらに求めるそれに似ていた気がして______[/太字]
[太字]_________どうとも言えない、寒気がした。[/太字]