全部上書きして【Lier's world】【Thanks for 2000 views over!!!!】
[中央寄せ]レモンside[/中央寄せ]
[斜体]ポタッ............ポタッ............[/斜体]
「..................」
声が出なかった。否、出せなかった。
今ここで声を出してしまえば、自分の中の何かがせき止めていた全てまで吐き出しそうな気がしたから。
朱肉を救うことができたと思った矢先、彼女はハサミを自分の首に向けて............
今まで見たことのない.........[太字]言葉通りの満面の笑みをこちらに見せて。[/太字]
生階 朱肉...............彼女が..................
[太字]この場で死んでしまうと思った。[/太字]
譛҉̡̩̞̰̩̿̽̓̉̀̉͞ͅア҉̘̗̤̲̎͆̒̎͢͞閧҈̧̜̝͖̱̱҇̏͛̃�̷̪̱̽̊͢͠ͅ「ッ............」
朱肉がハサミの刃を首に立てる直前、横からその人の片手が伸びる。
そしてその手は、死にたいと願う[漢字]ハサミの刃[/漢字][ふりがな]朱肉の心[/ふりがな]を止めていた。
[小文字]レモン「あ.........ぁ......うぁ......」[/小文字]
本当は今すぐ駆け寄りたかったけど、力がどこにも入らなくて動けなかった。
???「死ぬなんて俺が許すと思ってたのかよ、朱肉.........」
???「俺は死んでほしくないって思ってるし.........[太字]これ以上目の前で誰かが死ぬなんてもう嫌だから。[/太字]」
譛҉̡̩̞̰̩̿̽̓̉̀̉͞ͅア҉̘̗̤̲̎͆̒̎͢͞閧҈̧̜̝͖̱̱҇̏͛̃�̷̪̱̽̊͢͠ͅ「...............」
???「.........それにさ」
夕凪「[太字]............死にたかったならそう言えばよかったじゃねぇか。[/太字]」
[太字]............夕凪さんだった。[/太字]
両手で、[漢字]ハサミの刃[/漢字][ふりがな]傷だらけの心[/ふりがな]を包むように。
[太字]温もりのない、[漢字]偽物の左手[/漢字][ふりがな]義手[/ふりがな]も器用に動かして。[/太字]
[小文字]朝露「.........ッ」[/小文字]
[小文字]朝露「[太字]ほんとに.........ありがとう.........[/太字]」[/小文字]
夕凪「感謝される筋合いなんかねぇよ。当たり前のことしただけだ。」
[小文字]レモン「ほんとに............」[/小文字]
譛҉̡̩̞̰̩̿̽̓̉̀̉͞ͅア҉̘̗̤̲̎͆̒̎͢͞閧҈̧̜̝͖̱̱҇̏͛̃�̷̪̱̽̊͢͠ͅ「なんで............なんで」
夕凪「............」
譛҉̡̩̞̰̩̿̽̓̉̀̉͞ͅア҉̘̗̤̲̎͆̒̎͢͞閧҈̧̜̝͖̱̱҇̏͛̃�̷̪̱̽̊͢͠ͅ「[太字]なんで死なせてくれないんですか!![/太字]」
どうして.........『普通』にはもう縛られなくなったはずなのに.........どうして...............
何が朱肉を苦しめているの............?
[太字]わかんないよ...............[/太字]
夕凪「.........。」
[斜体][太字]ギュッ[/太字][/斜体]
[小文字]譛҉̡̩̞̰̩̿̽̓̉̀̉͞ͅア҉̘̗̤̲̎͆̒̎͢͞閧҈̧̜̝͖̱̱҇̏͛̃�̷̪̱̽̊͢͠ͅ「[太字]は.........?[/太字]」[/小文字]
何も言わず、彼は............[太字]ぎゅっと彼女を抱きしめた。[/太字]
夕凪「[太字].........ずっと、負い目を感じてた。[/太字]」
夕凪「[太字]そうだろ?[/太字]」
え......? 負い目、って......え.........?
夕凪「自分の利益.........お父さんからの愛をもらうために[太字][漢字]自分を偽った[/漢字][ふりがな]性転換をした[/ふりがな]。[/太字]」
夕凪「そうして男として過ごす反面.........[太字]罪悪感もあったんじゃないかなって。[/太字]」
[小文字]レモン「え......?」[/小文字]
夕凪「だから、こうしなきゃなって、そう思ったから.........」
抱きしめていたその手を確かめるように握り直す。
夕凪「図星だって言うんだったら、ハサミを放してほしい。」
譛҉̡̩̞̰̩̿̽̓̉̀̉͞ͅア҉̘̗̤̲̎͆̒̎͢͞閧҈̧̜̝͖̱̱҇̏͛̃�̷̪̱̽̊͢͠ͅ「............」
少し考えて、[太字]彼女は握っていたハサミを手放した。[/太字]
譛҉̡̩̞̰̩̿̽̓̉̀̉͞ͅア҉̘̗̤̲̎͆̒̎͢͞閧҈̧̜̝͖̱̱҇̏͛̃�̷̪̱̽̊͢͠ͅ「お母さんは、ずっと逃げなかった。[太字]なのに僕は逃げた.........[/太字]」
譛҉̡̩̞̰̩̿̽̓̉̀̉͞ͅア҉̘̗̤̲̎͆̒̎͢͞閧҈̧̜̝͖̱̱҇̏͛̃�̷̪̱̽̊͢͠ͅ「[太字]だからせめてあっちで............謝ろうって思ってたんだ............[/太字]」
夕凪「......そんなの、今することじゃない。」
夕凪「今.........これからの人生を楽しく生きて、その後に死んでから会いに行けばいい。」
夕凪「自殺なんてしたら、お前のお母さんも恵まれないよ。」
夕凪「それに、自分が『汚物』だって思ってるんだったら............」
夕凪「[太字]それは皆の『優しさ』でいくらでも[漢字]『消毒』できる[/漢字][ふりがな]考え直せる[/ふりがな]から。[/太字]」
夕凪さんらしい、きっと前の彼女になら届かなかったような、そんな綺麗事は。
譛ア閧�「............!」
朱肉「[太字]そっ、か.........。[/太字]」
朱肉の肩の荷を下ろしていた。流石先生と言った所だ。
[小文字]朝露「うーん、そうだな.........」[/小文字]
レモン「......?朝露さんどうかしたんですか?」
朝露「.........[太字]朱肉ちゃんさ、もっと俺らに甘えてもいいんだぞ?[/太字]」
朱肉「[太字]............え?[/太字]」
朝露「誰かに頼るってのはすごく大事なことなんだ。」
朝露「だから.........そうだな!」
朝露「[太字]ここにいる俺らのこと、『家族』だと思って頼ってみたらどうだ?[/太字]」
夕凪「......はぁ!?」
レモン「朝露さん!?」
朝露「確かに1人で何でもできるやつってのもすごくかっこいいけど.........」
朝露「やっぱり朱肉には親密に話せる人がいた方がいいと思う。」
アホらしいけど、理にかなってる。
そんな朝露さんの提案は、もう知らない間に彼女の心を『消毒』していく。
朝露「ちなみに好きな人とかは.........いないか。」
朱肉「失礼ですね.........まぁ事実なんですけど」
朝露「よし、じゃあ俺らを家族としても問題ないな!頼れなかった分存分に頼ってこい!」
ダメだ.........この人ほんとに何言って............
朱肉「[小文字][小文字].........ぁ......[/小文字][/小文字]」
レモン「ッ.........し、朱肉ちゃん......?」
朱肉「[小文字]かぁ.........さ...ぁ........[/小文字]」
夕凪「あっ.........(察し)」
レモン「え何なになに!?」
夕凪「......まぁ、頑張れ。((」
朱肉「[太字]うわぁぁぁぁぁん!![/太字]」
若干涙声になりながらこちらに飛び込んできた。
レモン「え、えぇぇぇぇぇ!?!?!?」
朱肉「これからは、頼ってもいいんだよね......?」
朱肉「"私"......頼ってもいいんだよね......?」
レモン「え、あ、う、うん......?」
.........なんか朱肉ちゃん幼児退行してません!?!?
朱肉「みんな......[小文字]ありがと......[/小文字][小文字][小文字]ありがと.........[/小文字][/小文字]」
そう言った後、ぐっすりと眠ってしまったようだった。
朱肉「[小文字][小文字]すぅ.........すぅ...........[/小文字][/小文字]」
さらばうちのお洋服______(((
[斜体]ザザッ[/斜体]
《ごめん[太字]"ラスト"[/太字]、そろそろ魔力的に抑えるのは無理かも......!》
[斜体]ザザッ[/斜体]
水を差すようにノイズ混じりの無機質な音が鳴る。
???「.........あー、いい雰囲気の所申し訳ないけど〜......そろそろ戻るよ。」
???「んじゃ、衝撃に備えてもらって。」
???「[太字]【鋭角転移】[/太字]」
[水平線]
レモン「ッ.........あ。」
知らない間に元の場所に帰されていた。
朝露「.........あり、さっきの白髪ロングさんはどこなんだ?」
レモン「あ.........確かに。」
どこにもいない.........それどころか、橋の上にいた全員がいなくなっていた。
周りに飛んでいたドローンさえも。
[太字]そこには誰もいなかったかのように、静かだった。[/太字]
[小文字]朝露「気味悪いな.........俺ら幽霊でも見ちゃったか?」[/小文字]
[小文字]夕凪「それはないだろ.........」[/小文字]
............てか、何だろうなーこの感じ。
お母さんって、いつもこんな感じなのかな............
胎内回帰したみたいな、そんな感覚がする。
............いや、それは戻っちゃってるか。
[太字]『母性本能』か。[/太字]
レモン「.........これ、どうしよう......w」
朝露「一回俺の店で匿おうか?w みんなで朱肉のお世話しようぜw」
夕凪「朱肉を子ども扱いすんなって.........いやまぁ......子どもか((」
[太字]............初めてかもしれないなぁ。[/太字]
[太字]こうやって人のこと、正しく人として見ることができたのは。[/太字]
[斜体]ポタッ............ポタッ............[/斜体]
「..................」
声が出なかった。否、出せなかった。
今ここで声を出してしまえば、自分の中の何かがせき止めていた全てまで吐き出しそうな気がしたから。
朱肉を救うことができたと思った矢先、彼女はハサミを自分の首に向けて............
今まで見たことのない.........[太字]言葉通りの満面の笑みをこちらに見せて。[/太字]
生階 朱肉...............彼女が..................
[太字]この場で死んでしまうと思った。[/太字]
譛҉̡̩̞̰̩̿̽̓̉̀̉͞ͅア҉̘̗̤̲̎͆̒̎͢͞閧҈̧̜̝͖̱̱҇̏͛̃�̷̪̱̽̊͢͠ͅ「ッ............」
朱肉がハサミの刃を首に立てる直前、横からその人の片手が伸びる。
そしてその手は、死にたいと願う[漢字]ハサミの刃[/漢字][ふりがな]朱肉の心[/ふりがな]を止めていた。
[小文字]レモン「あ.........ぁ......うぁ......」[/小文字]
本当は今すぐ駆け寄りたかったけど、力がどこにも入らなくて動けなかった。
???「死ぬなんて俺が許すと思ってたのかよ、朱肉.........」
???「俺は死んでほしくないって思ってるし.........[太字]これ以上目の前で誰かが死ぬなんてもう嫌だから。[/太字]」
譛҉̡̩̞̰̩̿̽̓̉̀̉͞ͅア҉̘̗̤̲̎͆̒̎͢͞閧҈̧̜̝͖̱̱҇̏͛̃�̷̪̱̽̊͢͠ͅ「...............」
???「.........それにさ」
夕凪「[太字]............死にたかったならそう言えばよかったじゃねぇか。[/太字]」
[太字]............夕凪さんだった。[/太字]
両手で、[漢字]ハサミの刃[/漢字][ふりがな]傷だらけの心[/ふりがな]を包むように。
[太字]温もりのない、[漢字]偽物の左手[/漢字][ふりがな]義手[/ふりがな]も器用に動かして。[/太字]
[小文字]朝露「.........ッ」[/小文字]
[小文字]朝露「[太字]ほんとに.........ありがとう.........[/太字]」[/小文字]
夕凪「感謝される筋合いなんかねぇよ。当たり前のことしただけだ。」
[小文字]レモン「ほんとに............」[/小文字]
譛҉̡̩̞̰̩̿̽̓̉̀̉͞ͅア҉̘̗̤̲̎͆̒̎͢͞閧҈̧̜̝͖̱̱҇̏͛̃�̷̪̱̽̊͢͠ͅ「なんで............なんで」
夕凪「............」
譛҉̡̩̞̰̩̿̽̓̉̀̉͞ͅア҉̘̗̤̲̎͆̒̎͢͞閧҈̧̜̝͖̱̱҇̏͛̃�̷̪̱̽̊͢͠ͅ「[太字]なんで死なせてくれないんですか!![/太字]」
どうして.........『普通』にはもう縛られなくなったはずなのに.........どうして...............
何が朱肉を苦しめているの............?
[太字]わかんないよ...............[/太字]
夕凪「.........。」
[斜体][太字]ギュッ[/太字][/斜体]
[小文字]譛҉̡̩̞̰̩̿̽̓̉̀̉͞ͅア҉̘̗̤̲̎͆̒̎͢͞閧҈̧̜̝͖̱̱҇̏͛̃�̷̪̱̽̊͢͠ͅ「[太字]は.........?[/太字]」[/小文字]
何も言わず、彼は............[太字]ぎゅっと彼女を抱きしめた。[/太字]
夕凪「[太字].........ずっと、負い目を感じてた。[/太字]」
夕凪「[太字]そうだろ?[/太字]」
え......? 負い目、って......え.........?
夕凪「自分の利益.........お父さんからの愛をもらうために[太字][漢字]自分を偽った[/漢字][ふりがな]性転換をした[/ふりがな]。[/太字]」
夕凪「そうして男として過ごす反面.........[太字]罪悪感もあったんじゃないかなって。[/太字]」
[小文字]レモン「え......?」[/小文字]
夕凪「だから、こうしなきゃなって、そう思ったから.........」
抱きしめていたその手を確かめるように握り直す。
夕凪「図星だって言うんだったら、ハサミを放してほしい。」
譛҉̡̩̞̰̩̿̽̓̉̀̉͞ͅア҉̘̗̤̲̎͆̒̎͢͞閧҈̧̜̝͖̱̱҇̏͛̃�̷̪̱̽̊͢͠ͅ「............」
少し考えて、[太字]彼女は握っていたハサミを手放した。[/太字]
譛҉̡̩̞̰̩̿̽̓̉̀̉͞ͅア҉̘̗̤̲̎͆̒̎͢͞閧҈̧̜̝͖̱̱҇̏͛̃�̷̪̱̽̊͢͠ͅ「お母さんは、ずっと逃げなかった。[太字]なのに僕は逃げた.........[/太字]」
譛҉̡̩̞̰̩̿̽̓̉̀̉͞ͅア҉̘̗̤̲̎͆̒̎͢͞閧҈̧̜̝͖̱̱҇̏͛̃�̷̪̱̽̊͢͠ͅ「[太字]だからせめてあっちで............謝ろうって思ってたんだ............[/太字]」
夕凪「......そんなの、今することじゃない。」
夕凪「今.........これからの人生を楽しく生きて、その後に死んでから会いに行けばいい。」
夕凪「自殺なんてしたら、お前のお母さんも恵まれないよ。」
夕凪「それに、自分が『汚物』だって思ってるんだったら............」
夕凪「[太字]それは皆の『優しさ』でいくらでも[漢字]『消毒』できる[/漢字][ふりがな]考え直せる[/ふりがな]から。[/太字]」
夕凪さんらしい、きっと前の彼女になら届かなかったような、そんな綺麗事は。
譛ア閧�「............!」
朱肉「[太字]そっ、か.........。[/太字]」
朱肉の肩の荷を下ろしていた。流石先生と言った所だ。
[小文字]朝露「うーん、そうだな.........」[/小文字]
レモン「......?朝露さんどうかしたんですか?」
朝露「.........[太字]朱肉ちゃんさ、もっと俺らに甘えてもいいんだぞ?[/太字]」
朱肉「[太字]............え?[/太字]」
朝露「誰かに頼るってのはすごく大事なことなんだ。」
朝露「だから.........そうだな!」
朝露「[太字]ここにいる俺らのこと、『家族』だと思って頼ってみたらどうだ?[/太字]」
夕凪「......はぁ!?」
レモン「朝露さん!?」
朝露「確かに1人で何でもできるやつってのもすごくかっこいいけど.........」
朝露「やっぱり朱肉には親密に話せる人がいた方がいいと思う。」
アホらしいけど、理にかなってる。
そんな朝露さんの提案は、もう知らない間に彼女の心を『消毒』していく。
朝露「ちなみに好きな人とかは.........いないか。」
朱肉「失礼ですね.........まぁ事実なんですけど」
朝露「よし、じゃあ俺らを家族としても問題ないな!頼れなかった分存分に頼ってこい!」
ダメだ.........この人ほんとに何言って............
朱肉「[小文字][小文字].........ぁ......[/小文字][/小文字]」
レモン「ッ.........し、朱肉ちゃん......?」
朱肉「[小文字]かぁ.........さ...ぁ........[/小文字]」
夕凪「あっ.........(察し)」
レモン「え何なになに!?」
夕凪「......まぁ、頑張れ。((」
朱肉「[太字]うわぁぁぁぁぁん!![/太字]」
若干涙声になりながらこちらに飛び込んできた。
レモン「え、えぇぇぇぇぇ!?!?!?」
朱肉「これからは、頼ってもいいんだよね......?」
朱肉「"私"......頼ってもいいんだよね......?」
レモン「え、あ、う、うん......?」
.........なんか朱肉ちゃん幼児退行してません!?!?
朱肉「みんな......[小文字]ありがと......[/小文字][小文字][小文字]ありがと.........[/小文字][/小文字]」
そう言った後、ぐっすりと眠ってしまったようだった。
朱肉「[小文字][小文字]すぅ.........すぅ...........[/小文字][/小文字]」
さらばうちのお洋服______(((
[斜体]ザザッ[/斜体]
《ごめん[太字]"ラスト"[/太字]、そろそろ魔力的に抑えるのは無理かも......!》
[斜体]ザザッ[/斜体]
水を差すようにノイズ混じりの無機質な音が鳴る。
???「.........あー、いい雰囲気の所申し訳ないけど〜......そろそろ戻るよ。」
???「んじゃ、衝撃に備えてもらって。」
???「[太字]【鋭角転移】[/太字]」
[水平線]
レモン「ッ.........あ。」
知らない間に元の場所に帰されていた。
朝露「.........あり、さっきの白髪ロングさんはどこなんだ?」
レモン「あ.........確かに。」
どこにもいない.........それどころか、橋の上にいた全員がいなくなっていた。
周りに飛んでいたドローンさえも。
[太字]そこには誰もいなかったかのように、静かだった。[/太字]
[小文字]朝露「気味悪いな.........俺ら幽霊でも見ちゃったか?」[/小文字]
[小文字]夕凪「それはないだろ.........」[/小文字]
............てか、何だろうなーこの感じ。
お母さんって、いつもこんな感じなのかな............
胎内回帰したみたいな、そんな感覚がする。
............いや、それは戻っちゃってるか。
[太字]『母性本能』か。[/太字]
レモン「.........これ、どうしよう......w」
朝露「一回俺の店で匿おうか?w みんなで朱肉のお世話しようぜw」
夕凪「朱肉を子ども扱いすんなって.........いやまぁ......子どもか((」
[太字]............初めてかもしれないなぁ。[/太字]
[太字]こうやって人のこと、正しく人として見ることができたのは。[/太字]