全部上書きして
[中央寄せ]朝露side[/中央寄せ]
朝露「......外で、何が............」
やがて感じ取っていた声は伝言ゲームのように伝わっていき、やがて大きくなり俺の耳元にまで。
[太字]それくらい、異質な「何か」がある............[/太字]
そうやって外に駆け出していく、その前に。
朝露「まずは人を頼ることが大事............」
朝露「[小文字][小文字]......そうだったよな、そうだよな。[/小文字][/小文字]」
忘れるところだった。
[水平線]
[斜体]prrrrr prrrrr[/斜体]
[斜体]prrr(([/斜体]
朝露「あ、夕凪!聞こえるか!?」
夕凪『......どうしたんだ急に』
朝露「何か外の様子がおかしいんだ......何がどうなってんのか気になるんだ、一緒に来てくれねぇか?」
夕凪『.........今俺は何かをどうこうできる状態じゃない。』
夕凪『[太字]協力したいのは山々だけど、俺は行けない。[/太字]』
朝露「............」
朝露「[太字]......待ってるから。[/太字]」
夕凪『......え、それって
[斜体]プツッ[/斜体]
そのまま何も言わずに電話を切って、駆け出す。
何を言ってるか分からないニュースの音を背中に置き去りにして。
《速報です。[小文字]渋谷区のスクランブル交差点にて___[/小文字]》
[水平線]
[中央寄せ]NOside[/中央寄せ]
芽が出れば、それはやがて大きくなり、地に根を張り、大きな大きな木ができる。
伸びてゆくその姿の中には、その「歴史」が1つ1つ刻まれている。
それこそ今、渋谷区スクランブル交差点に芽生えた、1つの大樹。
それこそ完全に同一とは言えずとも、その姿を「歴史」と呼ぶにはきっと相応しかっただろう。
朝露「......何だ、あれ.........」
地に立っている人々は、渋谷を照らし出す光が、なくなってしまったかのような錯覚をするだろう。
そうして、人々は空を見上げる。
その空の青は、光は、覆われていた。
[太字]______冬空の中でも、枯れ木になり得ない[漢字]世界樹[/漢字][ふりがな]歴史[/ふりがな]によって。[/太字]
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