都市伝説のサガシカタ
「……あれ?」
私は気がつくと、不思議な部屋にいた。
壁、床、天井。全てが黄色で彩られた部屋は、ある意味狂気的とも言える。蛍光灯が眩しく、チカチカと光る。古いカーペットの匂いがして、鼻が曲がる。
ふと、頭に浮かんだのは
「存在しない世界」
と言う単語だった。
テレビゲームが好きな私は、よく[太字]『地形判定無効』[/太字]……即ち、存在しない世界と言う言葉をよく聞く。バグ技等で、本来なら行けないような場所に行くとか、そんな事に関連する言葉。
この世界は、『地形判定無効』に関した、存在しない世界、なのかなぁ……とか思う。で、迷い込んでしまった、的な。
どうしたものか、と思っていると、物音が聞こえた。なんか、やばい。そう感じた。
とりあえず脱出だよね。私は歩き出していく。[水平線][太字][明朝体]Level1[/明朝体][/太字]
歩いていくと、角から何かが出てきた。
身長が高く、人ではなさそう。これは───
[小文字]「スキンスティーラー……?」[/小文字]
幸い、襲われずにスルーしてもらえた。身体能力は、高いから……[水平線][明朝体][太字]Level2[/太字][/明朝体]
ここは暗い。今にも何かが出てきそう。
懐中電灯を持っていたから、明かりをつける。すると───
[大文字]「ひっ……」[/大文字]
暗闇に浮かび上がったのは、顔だった。目が光に反射し、鋭い歯を持つ[明朝体]顔[/明朝体]。
「……スマイラー」
たしか、そんな名前だった。
スマイラーは……こっちに向かってきた。
[大文字][大文字][大文字]「いや───!」[/大文字][/大文字][/大文字]
思わず懐中電灯を投げる。するとスマイラーは、そっちの方に向かっていった。
「怖かった……」[水平線][太字][明朝体]Level3[/明朝体][/太字]
「何これ?」
足元に何かが当たる。見れば、[太字]『アーモンドウォーター』[/太字]と書いてあった。
「飲んでいいのかな……?」
とりあえず飲んでみた。……なんとなく、体力が回復した気がする。[水平線][明朝体][太字]Level4[/太字][/明朝体]
「……?」
私が次に訪れたのは、書庫みたいな所だった。
[明朝体]「[漢字]Safe and sound.[/漢字][ふりがな]ここは安全よ。[/ふりがな]
[漢字]Devoid of harm.[/漢字][ふりがな]危険は無いわ。[/ふりがな]
[漢字]It is pressure to meet you[/漢字][ふりがな]貴女に会えて嬉しい[/ふりがな]」[/明朝体]
メイド服に身を包んだ、金髪青眼の人。
私は茶会に招かれたみたいで、紅茶とビスケットを出された。
「あの〜?」
[明朝体]「[漢字]What's wrong?[/漢字][ふりがな]どうしたの?[/ふりがな]」[/明朝体]
私は一番気になっていた事を尋ねる。
「この世界から───[漢字]Backrooms[/漢字][ふりがな]ここ[/ふりがな]から、どうやったら、[漢字]Frontrooms[/漢字][ふりがな]あそこ[/ふりがな]に戻れますか?」
[明朝体]「[漢字]That's right... It's good to get out of the wall[/漢字][ふりがな]そうね……壁抜けをするといいわ[/ふりがな]」[/明朝体]
「壁抜け……」
最初に話した、『地形判定無効』。その[漢字]現象[/漢字][ふりがな]バグ技[/ふりがな]を引き起こす方法として、[太字]『壁抜け』[/太字]がある。それを、[漢字]現実[/漢字][ふりがな]リアル[/ふりがな]でやれと?
[明朝体]「[漢字]Yes. In your case, you can get out if you touch the wall[/漢字][ふりがな]ええ。貴女の場合、壁に触れれば抜け出そうね[/ふりがな]」[/明朝体]
「はぁ……ありがとうございました」
私は軽く紅茶とビスケットを食べた後、
[小文字]「壁に触るだけで帰れるってほんとかなぁ……」[/小文字]
疑いながらも、壁に触れてみた。その瞬間───
[大文字]「うわっ!え、え───!?」[/大文字]
壁をすり抜け、体もめり込んでいき。意識が途切れた───[水平線]気がつくと、自室にいた。
「よかった……戻れたんだ」
ようやく、安心できた。
私は気がつくと、不思議な部屋にいた。
壁、床、天井。全てが黄色で彩られた部屋は、ある意味狂気的とも言える。蛍光灯が眩しく、チカチカと光る。古いカーペットの匂いがして、鼻が曲がる。
ふと、頭に浮かんだのは
「存在しない世界」
と言う単語だった。
テレビゲームが好きな私は、よく[太字]『地形判定無効』[/太字]……即ち、存在しない世界と言う言葉をよく聞く。バグ技等で、本来なら行けないような場所に行くとか、そんな事に関連する言葉。
この世界は、『地形判定無効』に関した、存在しない世界、なのかなぁ……とか思う。で、迷い込んでしまった、的な。
どうしたものか、と思っていると、物音が聞こえた。なんか、やばい。そう感じた。
とりあえず脱出だよね。私は歩き出していく。[水平線][太字][明朝体]Level1[/明朝体][/太字]
歩いていくと、角から何かが出てきた。
身長が高く、人ではなさそう。これは───
[小文字]「スキンスティーラー……?」[/小文字]
幸い、襲われずにスルーしてもらえた。身体能力は、高いから……[水平線][明朝体][太字]Level2[/太字][/明朝体]
ここは暗い。今にも何かが出てきそう。
懐中電灯を持っていたから、明かりをつける。すると───
[大文字]「ひっ……」[/大文字]
暗闇に浮かび上がったのは、顔だった。目が光に反射し、鋭い歯を持つ[明朝体]顔[/明朝体]。
「……スマイラー」
たしか、そんな名前だった。
スマイラーは……こっちに向かってきた。
[大文字][大文字][大文字]「いや───!」[/大文字][/大文字][/大文字]
思わず懐中電灯を投げる。するとスマイラーは、そっちの方に向かっていった。
「怖かった……」[水平線][太字][明朝体]Level3[/明朝体][/太字]
「何これ?」
足元に何かが当たる。見れば、[太字]『アーモンドウォーター』[/太字]と書いてあった。
「飲んでいいのかな……?」
とりあえず飲んでみた。……なんとなく、体力が回復した気がする。[水平線][明朝体][太字]Level4[/太字][/明朝体]
「……?」
私が次に訪れたのは、書庫みたいな所だった。
[明朝体]「[漢字]Safe and sound.[/漢字][ふりがな]ここは安全よ。[/ふりがな]
[漢字]Devoid of harm.[/漢字][ふりがな]危険は無いわ。[/ふりがな]
[漢字]It is pressure to meet you[/漢字][ふりがな]貴女に会えて嬉しい[/ふりがな]」[/明朝体]
メイド服に身を包んだ、金髪青眼の人。
私は茶会に招かれたみたいで、紅茶とビスケットを出された。
「あの〜?」
[明朝体]「[漢字]What's wrong?[/漢字][ふりがな]どうしたの?[/ふりがな]」[/明朝体]
私は一番気になっていた事を尋ねる。
「この世界から───[漢字]Backrooms[/漢字][ふりがな]ここ[/ふりがな]から、どうやったら、[漢字]Frontrooms[/漢字][ふりがな]あそこ[/ふりがな]に戻れますか?」
[明朝体]「[漢字]That's right... It's good to get out of the wall[/漢字][ふりがな]そうね……壁抜けをするといいわ[/ふりがな]」[/明朝体]
「壁抜け……」
最初に話した、『地形判定無効』。その[漢字]現象[/漢字][ふりがな]バグ技[/ふりがな]を引き起こす方法として、[太字]『壁抜け』[/太字]がある。それを、[漢字]現実[/漢字][ふりがな]リアル[/ふりがな]でやれと?
[明朝体]「[漢字]Yes. In your case, you can get out if you touch the wall[/漢字][ふりがな]ええ。貴女の場合、壁に触れれば抜け出そうね[/ふりがな]」[/明朝体]
「はぁ……ありがとうございました」
私は軽く紅茶とビスケットを食べた後、
[小文字]「壁に触るだけで帰れるってほんとかなぁ……」[/小文字]
疑いながらも、壁に触れてみた。その瞬間───
[大文字]「うわっ!え、え───!?」[/大文字]
壁をすり抜け、体もめり込んでいき。意識が途切れた───[水平線]気がつくと、自室にいた。
「よかった……戻れたんだ」
ようやく、安心できた。
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