都市伝説のサガシカタ
「……よっし電車に乗るか!」
「なんで?」
あの後私は暗菜さんの[小文字][打消し]強制[/打消し][/小文字]勧誘によって都市伝説探し隊に入隊させられた。まぁ別にいいんだけど。都市伝説の類は私も好きだし。
「ちょっと遠くまで買い物に行きたくてっ!」
「なるほどね……」
聞けばこの異世界は私が元々暮らしていた世界の要素を取り入れつつ、独自の世界観が構成されているらしい。
だから、電車もあるんだね。
[小文字]「駅はどこなの……?」[/小文字]
「えっと……この世界にも星海里駅があるよ。徒歩10分」
「へぇ」
私達は駅まで歩いて行った───[水平線]その後私達は買い物を済ませ、また、駅に向かって行った。
「あ、来たよっ!電車!」
私達は電車に乗る。ここから大体20分くらいが星海里駅。
「いやぁ……いっぱい買えたね〜」
[小文字]「新しい包丁を買えて満足なの……」[/小文字]
「本買えただけで満足だよ」
買い物が長引いちゃったから、いつのまにか夜になっていた。
何故か周りの人はみんな寝ている。……夜だからか。[水平線][小文字]「全然着かないの……」[/小文字]
そう。かれこれ30〜40分くらい乗り続けてるのに、一向に駅に着かない。絶対に何か変。
「うーん。なんなんだろね」
「……あ、止まった」
窓の外を見れば、[太字][明朝体]『きさらぎ駅』[/明朝体][/太字]と書かれていた。
「行く途中にそんな駅あったっけ……暗菜さん?」
[大文字]「おっもしろそ〜!よし、降りるよっ!」[/大文字]
「なんで!?」
[小文字]「メリーさんも降りるの……」[/小文字]
「メリーさんまで!?」
ただ2人が降りるのに私が降りない事は不可能に近いし、都市伝説っぽい雰囲気が漂ってるし、降りる事にした。
降りたら丁度ドアが閉まって、電車が発車する。
駅名を見ればやっぱり[太字][明朝体]『きさらぎ駅』[/明朝体][/太字]と書かれていて、前の駅は[太字][明朝体]『やみ駅』[/明朝体][/太字]後ろの駅は[明朝体][太字]『かたす駅』[/太字][/明朝体]となっていた。こんな駅あったっけ……
向かい側に電車が来る。見ていたら、止まらずに走り去っていった。不思議に思いつつ、とりあえず駅の外に出なきゃ。とも思う。
駅の外に出ると、山と草原しかない。人影もない(まぁ夜遅い訳ではあるけど)。
「何もないね〜」
[小文字]「田舎なの……」[/小文字]
「でも家もないよね」
こんな何もないところに駅が作られるなんて事があるのだろうか……業務用?そしたら止まりはしないか。
「とりあえず線路に沿ってけば帰れるかな?」
「かもねっ!」
私達は歩いていく。
「あ、車」
途中で車が止まっていた。だけど人は乗っていない。
[小文字]「星海ナンバーなの……」[/小文字]
「本当だ」
住んでる辺りのナンバープレートは星海。てことは近づいてるのかなぁ……
「……?なんか聞こえない?」
遠くから、太鼓とか鈴とかの音が聞こえる。しかも、段々近づいている様な……
「お祭りじゃない?開催されてるのかもっ!」
[小文字]「こんな夜遅くにはやらないの……」[/小文字]
「そっかぁ」
歩いていくにつれ、音はもっと近づいてくる。なんか、やばい気もする。
「走った方がよくない?絶対危ないって」
「りょ〜かいっ!」
[小文字]「怪しすぎるの……」[/小文字]
途中でトンネルに入った。名前は……見忘れた。
[大文字]「近づいてくるって!」[/大文字]
音はどんどん近づいてくる。あれに触られたら……やばい。本能的に感じる。
走っていくと、光が見えた。私達は急いでそこに向かう。トンネルを出ると、近くにコンビニがあった。
「……コンビニ」
ようやく、人がいそうな場所に来れた。安心して、店の中に入る。
「いらっしゃいませー」
[小文字]「ようやく人が居たの……」[/小文字]
お腹も空いたし、おにぎりを購入する。そこで、ふと気になった事を聞いた。
「きさらぎ駅って、聞いた事あります?」
「きさらぎ駅……?無いですね」
「ですか……」
近いはずなのに……あの駅はなんだったんだろう、と思う。
「最寄駅ってどこですっ?」
「星海里駅だよ。ここを真っ直ぐ歩けば着く」
「ありがとうございます」
外に出る、が。
「……あれ?」
トンネルがなくなっている。それどころか、線路すら見えない。
「まぁ……いっか」
[小文字]「早く帰るの……」[/小文字]
「そうだね〜」
おにぎりを頬張りながら、家路を急いだ───
「なんで?」
あの後私は暗菜さんの[小文字][打消し]強制[/打消し][/小文字]勧誘によって都市伝説探し隊に入隊させられた。まぁ別にいいんだけど。都市伝説の類は私も好きだし。
「ちょっと遠くまで買い物に行きたくてっ!」
「なるほどね……」
聞けばこの異世界は私が元々暮らしていた世界の要素を取り入れつつ、独自の世界観が構成されているらしい。
だから、電車もあるんだね。
[小文字]「駅はどこなの……?」[/小文字]
「えっと……この世界にも星海里駅があるよ。徒歩10分」
「へぇ」
私達は駅まで歩いて行った───[水平線]その後私達は買い物を済ませ、また、駅に向かって行った。
「あ、来たよっ!電車!」
私達は電車に乗る。ここから大体20分くらいが星海里駅。
「いやぁ……いっぱい買えたね〜」
[小文字]「新しい包丁を買えて満足なの……」[/小文字]
「本買えただけで満足だよ」
買い物が長引いちゃったから、いつのまにか夜になっていた。
何故か周りの人はみんな寝ている。……夜だからか。[水平線][小文字]「全然着かないの……」[/小文字]
そう。かれこれ30〜40分くらい乗り続けてるのに、一向に駅に着かない。絶対に何か変。
「うーん。なんなんだろね」
「……あ、止まった」
窓の外を見れば、[太字][明朝体]『きさらぎ駅』[/明朝体][/太字]と書かれていた。
「行く途中にそんな駅あったっけ……暗菜さん?」
[大文字]「おっもしろそ〜!よし、降りるよっ!」[/大文字]
「なんで!?」
[小文字]「メリーさんも降りるの……」[/小文字]
「メリーさんまで!?」
ただ2人が降りるのに私が降りない事は不可能に近いし、都市伝説っぽい雰囲気が漂ってるし、降りる事にした。
降りたら丁度ドアが閉まって、電車が発車する。
駅名を見ればやっぱり[太字][明朝体]『きさらぎ駅』[/明朝体][/太字]と書かれていて、前の駅は[太字][明朝体]『やみ駅』[/明朝体][/太字]後ろの駅は[明朝体][太字]『かたす駅』[/太字][/明朝体]となっていた。こんな駅あったっけ……
向かい側に電車が来る。見ていたら、止まらずに走り去っていった。不思議に思いつつ、とりあえず駅の外に出なきゃ。とも思う。
駅の外に出ると、山と草原しかない。人影もない(まぁ夜遅い訳ではあるけど)。
「何もないね〜」
[小文字]「田舎なの……」[/小文字]
「でも家もないよね」
こんな何もないところに駅が作られるなんて事があるのだろうか……業務用?そしたら止まりはしないか。
「とりあえず線路に沿ってけば帰れるかな?」
「かもねっ!」
私達は歩いていく。
「あ、車」
途中で車が止まっていた。だけど人は乗っていない。
[小文字]「星海ナンバーなの……」[/小文字]
「本当だ」
住んでる辺りのナンバープレートは星海。てことは近づいてるのかなぁ……
「……?なんか聞こえない?」
遠くから、太鼓とか鈴とかの音が聞こえる。しかも、段々近づいている様な……
「お祭りじゃない?開催されてるのかもっ!」
[小文字]「こんな夜遅くにはやらないの……」[/小文字]
「そっかぁ」
歩いていくにつれ、音はもっと近づいてくる。なんか、やばい気もする。
「走った方がよくない?絶対危ないって」
「りょ〜かいっ!」
[小文字]「怪しすぎるの……」[/小文字]
途中でトンネルに入った。名前は……見忘れた。
[大文字]「近づいてくるって!」[/大文字]
音はどんどん近づいてくる。あれに触られたら……やばい。本能的に感じる。
走っていくと、光が見えた。私達は急いでそこに向かう。トンネルを出ると、近くにコンビニがあった。
「……コンビニ」
ようやく、人がいそうな場所に来れた。安心して、店の中に入る。
「いらっしゃいませー」
[小文字]「ようやく人が居たの……」[/小文字]
お腹も空いたし、おにぎりを購入する。そこで、ふと気になった事を聞いた。
「きさらぎ駅って、聞いた事あります?」
「きさらぎ駅……?無いですね」
「ですか……」
近いはずなのに……あの駅はなんだったんだろう、と思う。
「最寄駅ってどこですっ?」
「星海里駅だよ。ここを真っ直ぐ歩けば着く」
「ありがとうございます」
外に出る、が。
「……あれ?」
トンネルがなくなっている。それどころか、線路すら見えない。
「まぁ……いっか」
[小文字]「早く帰るの……」[/小文字]
「そうだね〜」
おにぎりを頬張りながら、家路を急いだ───
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