殺し屋派遣組織『イザナミ』。
依頼によりターゲットを殺す殺し屋集団。構成員の多くが表の世界で芸能人として活動している。
その組織の一人、[漢字]芥川零[/漢字][ふりがな]あくたがわれい[/ふりがな]も小説家として活動している者だ。
零「っんー！今日の原稿はここまでっと！」
椅子にもたれて休憩をする零。近くに置いてあったコーヒーを飲み干す。
すると、ズボンのポケットに入れてあったスマホが揺れた。
零「はい、もしもし･･････え⁉今から集まるんすか⁉俺、今仕事終わったばっかなんすけど･･････」
しばらく考えたあと、零は「分かりましたよー･･･」と渋々言い電話を切った。
そして、部屋にかけてあったコートを取ってメガネをかける。ちなみに伊達メガネだ。
零「んじゃ、行ってくるから大人しく待ってろよ？」
零は猫を飼っている。名前は「茶々」だ。
茶々の頭を撫で、玄関のドアノブを手をかける。
零「行ってきまーす」


『イザナミ』の本部は東京にある。
零は車を運転して、本部に到着した。すると、入ろうとしたその時同僚を見つけた。
零「あ、鈴」
鈴「零さん、おはよーございます」
『イザナミ』構成員兼大人気イラストレーターである[漢字]水野瀬鈴[/漢字][ふりがな]みずのせりん[/ふりがな]だ。
零「鈴も呼び出されたのか？」
鈴「いえ、暇なんで･･･零さんは呼び出されたんですね」
零の言葉に鈴はどこからかイチゴオレを出し、急に飲み始めた。
零「今の流れで普通飲むか？」
鈴「糖分摂取です･･･」
零「鈴って無気力だけども、なんか言葉に表しにくいよなぁ」
相変わらずの同僚に零は思わず苦笑した。