願いは貴方と会う事でした。
「ふふ、イイワ。イイワヨ。あなたが望む、素敵な夢の世界まで__ご案内、シてあげるワ」
ティンクがそう言った瞬間、辺りが暗くなる。これがネバーランドに行く感覚か、等となんだか呑気な事を思いながら、私はゆっくりと目を閉じて、暗闇へと落下し続ける体を重力に委ねた__。
[水平線]
「…………だん…………んな……………えねぇ……」
「ぼし……………………ころ……………んかい…………ビ!」
__目を開けてみたら、そこには暗闇があった。おぞましい暗闇が。
「んん……。え?これ、まさか……」
周りを見渡しても、暗すぎてよく見えない。しかし、誰かの声が聞こえる。とても聞き馴染みのある、二人の声が。
「あれもしかして……い、[漢字]五百助[/漢字][ふりがな]いおすけ[/ふりがな]くんと[漢字]六華[/漢字][ふりがな]りっか[/ふりがな]ちゃんか……?」
遠くから聞こえる声は、明らかに、ほぼ確実なまでに、クロケスタの五百助さんと六華ちゃんのものだった。公式のボイスドラマで見聞きしたそのままの会話が、遠くからリアルに聞こえてくる。こんな事があっても良いのか、というか、これって夢じゃなくて現実だったのか、と思いながらも、二人の会話に耳を澄ませながら、できるだけ物音を立たせないようにしながら、ゆっくりと立ち上がる。足の感覚はしっかりとあって、やっぱりこの空間は、だだっ広く暗いだけで、そこまでデタラメな場所ではないんだと感じる。
「うぅ……。二人はどこだろう。声だけじゃ分からない……」
立ち上がってよろめきながらも、手を前に伸ばして二人の位置を掴もうとした、その時。
「えっ、ちょっ!誰だあんた!」
「んっ?え、誰?」
「どうしたの?」
私は突然、誰かさんの体を触ってしまった。結構思いっきり触ったような気がする。相手も私も驚いて、思わず声を大にして慌ててしまった。
「ご、ごめんなさい!暗すぎて、どこだか分からなくて……」
「はぁ……。びっくりしたぜ。まぁ、あんたの気持ちは分からなくもないな」
「そうだね。暗すぎて、何があるのかも分からないし……」
「…………」
突如、私はまずい事をしてしまったと悟った。冷や汗が滝のように流れては止まらない。心臓がどくどくと音を立てている。手には汗がにじむ。体の力が段々と抜けていく。
「どうしたの?」
「ん。大丈夫か?あんた」
「…………あぁ、え、えええ…………」
私が戸惑った理由。それはあまりにも滑稽に思えるかもしれないが、とても大切な事だった。
クロケスタのキャラに触れる。それは私にとって、どんな災難や[漢字]禍[/漢字][ふりがな]わざわ[/ふりがな]いよりも避けなければいけない重大事項__のはずだったのに。
「……これ、夢じゃなかったら一体なんなの…………」
ティンクがそう言った瞬間、辺りが暗くなる。これがネバーランドに行く感覚か、等となんだか呑気な事を思いながら、私はゆっくりと目を閉じて、暗闇へと落下し続ける体を重力に委ねた__。
[水平線]
「…………だん…………んな……………えねぇ……」
「ぼし……………………ころ……………んかい…………ビ!」
__目を開けてみたら、そこには暗闇があった。おぞましい暗闇が。
「んん……。え?これ、まさか……」
周りを見渡しても、暗すぎてよく見えない。しかし、誰かの声が聞こえる。とても聞き馴染みのある、二人の声が。
「あれもしかして……い、[漢字]五百助[/漢字][ふりがな]いおすけ[/ふりがな]くんと[漢字]六華[/漢字][ふりがな]りっか[/ふりがな]ちゃんか……?」
遠くから聞こえる声は、明らかに、ほぼ確実なまでに、クロケスタの五百助さんと六華ちゃんのものだった。公式のボイスドラマで見聞きしたそのままの会話が、遠くからリアルに聞こえてくる。こんな事があっても良いのか、というか、これって夢じゃなくて現実だったのか、と思いながらも、二人の会話に耳を澄ませながら、できるだけ物音を立たせないようにしながら、ゆっくりと立ち上がる。足の感覚はしっかりとあって、やっぱりこの空間は、だだっ広く暗いだけで、そこまでデタラメな場所ではないんだと感じる。
「うぅ……。二人はどこだろう。声だけじゃ分からない……」
立ち上がってよろめきながらも、手を前に伸ばして二人の位置を掴もうとした、その時。
「えっ、ちょっ!誰だあんた!」
「んっ?え、誰?」
「どうしたの?」
私は突然、誰かさんの体を触ってしまった。結構思いっきり触ったような気がする。相手も私も驚いて、思わず声を大にして慌ててしまった。
「ご、ごめんなさい!暗すぎて、どこだか分からなくて……」
「はぁ……。びっくりしたぜ。まぁ、あんたの気持ちは分からなくもないな」
「そうだね。暗すぎて、何があるのかも分からないし……」
「…………」
突如、私はまずい事をしてしまったと悟った。冷や汗が滝のように流れては止まらない。心臓がどくどくと音を立てている。手には汗がにじむ。体の力が段々と抜けていく。
「どうしたの?」
「ん。大丈夫か?あんた」
「…………あぁ、え、えええ…………」
私が戸惑った理由。それはあまりにも滑稽に思えるかもしれないが、とても大切な事だった。
クロケスタのキャラに触れる。それは私にとって、どんな災難や[漢字]禍[/漢字][ふりがな]わざわ[/ふりがな]いよりも避けなければいけない重大事項__のはずだったのに。
「……これ、夢じゃなかったら一体なんなの…………」
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