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私は、傲慢の悪役令嬢なり。

#32

三十二話『悪役令嬢は、今の生活が窮屈ですわ。』

へアンナ・ペペロンチーノside

私は警察に攻撃を中止させた後、アンリを私の部屋に招待した。すると、他の部屋から兄のフェルトが飛び出してきた。

フェルト『へアンナ!!何をしているんだ!!あの指名手配されている怪盗だぞ!!今すぐ捕まえろ!』

へアンナ『いいえ。この人に聞きたいことが山ほどあるのです。』

フェルト『でも…!!』

へアンナ『ほら、フェルトは部屋に。』

フェルト『…わかったけど、もし危ない目にあったら叫んで知らせて。飛び出してやってくるから。』

…随分と諦めが早い。きっとどこかから私を見ているのかしら。まあフェルトにバレても、何の支障もないですわ。

フェルトはすぐに諦めて私の部屋を出て行った。


へアンナ『…アンリ、と名乗りましたわね。一体どうやってこの世界に?』

アンリ『それが、気づいたらこうなっていたわけだ。実際に僕は怪盗じゃない、地球で暮らしていた一般人だ。』

へアンナ『地球とは?』

アンリ『君があの世界と言っていた世界の名前だよ。そこに平田文美がいる。』

私はあのとき地球にいた…。どうやら夢ではなさそうだ。そもそも平田文美の名前が出た時点で夢ではないと予想していた。

へアンナ『あなたは地球でどういう世界を?』

アンリ『別に特に何も。学校に行って勉強して運動して、食べて寝て、それくらいかな。』

へアンナ『学校…?』

アンリ『ああ、勉強をするところ。勉強をするために集まる場所なんだ。』

勉強のために?勉強なんてしなくても生きていけるじゃない。勉強嫌いの私には苦手な場所ね。…でも確かにそんな場所に私は行っていたかもしれない。平田文美と一緒に暮らしていた平田文美の母と名乗るものが『学校に行きなさい』と言っていた記憶がある。

へアンナ『地球ってまるでパラレルワールドみたい。…地球に行く方法はないのかしら。』

私はアンリにそう質問をしてみた。

この世界だと窮屈だと何度も思う。

だからこそ、また地球で暮らしたいのだ。

アンリ『パラレルワールドねぇ…、う〜ん…。僕も戻り方が全くわからないんだよね。』


へアンナ『…へえ。実は私、この世界より地球の方が好きなの。』

へアンナ『ここにいるのが窮屈なの。』

へアンナ『だから地球に行きたい。地球で、一人で暮らして、自由に。』


へアンナ『[太字][下線]ねえ、フェルト。[/下線][/太字]』

[水平線]


フェルト『…!!』

作者メッセージ

次回はこの会話のときのフェルトの視点です…!
読んでいただきありがとうございます…!
続きもよろしくお願いします…!

2025/01/18 21:46

縺薙≠繧九s ID:≫94SCXkg9r2d.U
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