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私は、傲慢の悪役令嬢なり。

#31

三十一話『悪役令嬢は、名怪盗と話がしたい。』

へアンナ・ペペロンチーノside

へアンナ『この椅子に座って。教えてほしいことがありますの。』

アンリ『…どういう風の吹き回し?僕が救いにこようとしたのに、覚えてないだなんて。』


私は彼が座る椅子を用意した。しかし、アンリと名乗る男はそれを拒否した。

アンリ『座っていたら、逃げるのが遅くなるから嫌だね。』

へアンナ『…誰から逃げているの?』

アンリ『警察さ。って、知ってるでしょ?僕は名怪盗だよ?アンリ・ニューロンっていうね。』

へアンナ『へえ。興味ないわ。』

アンリ『やっぱり、君は[下線]あの[/下線]へアンナじゃないね。もしかして…。』

アンリは「もしかして」と言って、話を止めた。私は彼にどうしても聞きたいことがあった。

夢で見たあの世界の名前と似ている。アンリと名乗っているが、佐藤一とも名乗った。私はあの世界では平田文美と呼ばれていた。誰かの世界を体験しているようだった。あれはパラレルワールドだったのか?

へアンナ『もしかして、で話が止まったけれど?』

アンリ『いいや、君は正真正銘のへアンナってわけか…。それにしても、勝手に入ってきた[太字]侵入者[/太字]がいるのにも関わらず、よく平然としていられるね。助けを呼ばないの?…まあ僕は君の様子を見にきただけだがね。』

へアンナ『あら、気づいてないのかしら。』

私がそういうと、魔法の力で箒に乗った大量の警察たちが既に彼を追い詰めていた。彼が気づいた時には、既に遅かった。今から彼の人生が終わる。

アンリ『へえ、僕が前に君を…、"へアンナになった平田文美"を捕まえたから、かな。侵入者への警備が強くなったってわけか…。』

へアンナ『…私になった平田文美?』

私は思わず聞き返した。

アンリ『…、やっぱり君はへアンナじゃないみたい。君は、地球という世界に入り込んで平田文美という存在になっていたんじゃないかな。』

へアンナ『あれは夢ではないのかしら。あなたは平田文美を知っているの?』

アンリ『地球では会ったことないけれど。君と平田文美が入れ替わっていたんだ。そしてこの世界で、へアンナだけれど中身は平田文美という存在に出会ったよ。』

へアンナ『…へえ。平田文美という存在を知っている時点で、あなたはあの世界を知っているのね?』

私は彼にいろんなことを質問すれば、あの世界について知れると思った。あの世界についてもっと知りたい。私は、あの世界の方が暮らしやすい。ずっとあのままでよかった。



警察1『さあ!大人しくしろ!!』

へアンナ『警察の方々、今すぐ攻撃を中止しなさい。』

警察2『え?』

警察1『ど、どういうことですか!?』

へアンナ『私は、この怪盗"アンリ・ニューロン"の力が必要です。早く、今すぐ攻撃を中止しなさい。』

アンリ『名怪盗、だよ。』

作者メッセージ

読んでいただきありがとうございます…!
続きもよろしくお願いします…!

2025/01/18 21:18

縺薙≠繧九s ID:≫94SCXkg9r2d.U
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