アンリ『泊まるけどダメ？』

オルト『考えてみろアンリ。ペペロンチーノ家のお嬢様がこんなところに住んで、バレたらどうするんだ！？俺らの人生が終わるんだぞ！？』

男性？『お前何言ってんだよさっきから！俺様はこんなところで終わりたくねえんだよ！！』

アンリ『だからこそだ。』


アンリ『少しへアンナという立場を利用させて欲しい。』


アンリが私にそういう。立場…？まあ私はへアンナじゃないし、全然利用してもらっても構わないけれど、その前にアンリの他の人たちが怒って怖い…。

私はアンリの提案をまだあまり聞いていなかったが、頷くと、アンリが話し始めた。

アンリ『へアンナはお嬢様だ。へアンナから逆らえる者はペペロンチーノ家の王様…、当主くらいしかいない。』

アンリ『しかも当主に何かしらお願いとか、ごねたりできるんじゃないかと思った。僕らは確かにできないけど、へアンナならできる。』

トト『だからあたいらが王様に怒られても、へアンナがいろいろやればなんとかなるってこと？』

オルト『でもそれが成功しなかったら俺らは終わりだぞ？』

アンリ『流石の当主らも、被害者と思われているへアンナの意見を通さないわけがない。だからへアンナの立場を利用する必要があるんだ。』

アンリは自信満々にそう言っている。確かに王様はあまり姿を出さないけれど、メイドらが王様はへアンナ様のことが大好きと言っていたのを思い出した。メイドの話が本当なら、困難にも乗り越えれるような気がする。

へアンナ『その提案乗りますわ！』

私は思いっきりそういうと、アンリ以外の四人が驚いたような顔で黙り始めた。

女性？『成功する確率は80%、失敗する確率は10%、その作戦を使用しない確率が7%、へアンナ様の意見を受け入れない確率2%、王様が許す確率0.9%、王様がこの件に関与しない確率0.1%。』

女性？『私はこの提案は賛成派です。』

確率をたくさん言ってくれた女性の方はアンリの提案に賛成してくれた。

トト『あたいも面白そうだし、成功できそうだからやりたいー！！あたいヒヤヒヤするの好き！』

同じく、トトもアンリの提案に乗ってくれた。あとはあまりいい反応ではなかった男性陣二人…。

オルト『…どうなっても知らないぞアンリ。俺の意見は賛成にしておこう。』

オルトもどうやら賛成してくれた。

あとは男性一人…。

男性？『…、しゃーねえ。のったるよ。』

アンリ『ありがとうシャール。』

シャール『失敗したらぜってーゆるせねえぞ提案者さんよ。』

なんと、全員が賛成してくれたようだ。

アンリ『へアンナ、協力よろしく。』

へアンナ『わかってますわ！』

私はアンリに返事した。そしてアンリはこう言った。


アンリ『俺ら5人は[太字][大文字]仮面五人組[/大文字][/太字]と呼ばれているんだ。これからよろしくな。』