【12/21 投稿1周年】私は、傲慢の悪役令嬢なり。
へアンナ『…それにあの事件があったからこそ近づきたくないんですけれども、何か悪いかしら。』
ユーマ『…。』
ユーマ『やっぱり、お前はへアンナじゃない。貴様、何を企んでる?』
ユーマがそう言ったが、私は無視した。むしろピンチすぎて誰か助けて欲しいくらい。私はもう後がないと思いながらも、正体を隠すので必死だった。
城のベランダにいるため、外から吹く風が少し肌寒い。それでもユーマの話を私はしっかりと聞いていた。
もしへアンナじゃないと世間にバレてしまったら、きっと居場所が失われ、生きられなくなるに違いない。そうなったら、戻ったへアンナに本当に申し訳なくなる。
私はユーマに再度違うと言った。
へアンナ『ユーマ。もう一度言いますけれど、わたくしは今までもこれからもずっとへアンナ・ペペロンチーノですわよ。誰かと変わるだなんてそんな実現不可能なこと、言っててもしょうがないですわよ。』
ユーマ『けど、大魔法使いの一人は言ったんだ。その魔法があってもおかしくはないと。』
ぐぬぬ…、確かにこの世界で起こってもおかしくはないか…。地球で起こったらおかしいことが、ここで起こってもおかしいとは限らないことを改めて知った。
私はさらに抵抗した。
へアンナ『でも発見はされてないんですわよね?だったらない可能性だって全然ありますわよ。』
ユーマ『大魔法使いは確かに魔法が使える人の中でもすごい方だけど、その上がいるかもしれない。…いや、その上にあったことがある大魔法使いがいるんだ。』
ユーマ『もしかしたら、その魔法使いが入手しているかもしれない。確かに無い可能性は全然あるが…。でも君の些細な違和感が俺はとっても気になるんだ。』
へアンナ『だから言ったでしょう?わたくしが間違えてしまっただけ。それだけですわ。』
ユーマは諦めたのか、呆れたような顔をした。私も厳しくなってきた…と思っていたその時だった。
???『ユーマ王子。そろそろ会場へお戻りになったらどうでしょうか。皆、ユーマ王子といろんなお話がしたいと楽しみに待ち望んでいますよ。』
ユーマ『誰だ貴様。』
アンリ『申し遅れました。私は、[太字]アンリ・メリアッセ[/太字]。このパーティーに招かれた者です。』
ユーマ『…ああ、そんな奴もいたな…。で、話を遮るなメリアッセ。』
アンリ『私はユーマ王子に用事があるわけではありません。隣にいるプリンセスへアンナにご用事があってきたわけで、決して話を遮ったわけではありません。』
ユーマ『…勝手にしろ。』
そう言って、ユーマは去ってしまった。
とりあえず助かった…と思っていると、アンリ・メリアッセと名乗った人が私に話しかけてきた。
アンリ『…とりあえず一安心か…。』
アンリ『大丈夫?結構ピンチじゃなかった?』
突然、さっきまで敬語だったアンリ・メリアッセが急に私に向かってタメ口で絡んできた。明らかな態度の違いに私はとても驚いた。
アンリ・メリアッセ…。メリアッセという言葉をどこかで聞いたことがあるような…。
…そうだ。反社会派の王族のところだ。以前、ペペロンチーノ家にベルク・メリアッセと名乗る男が、反社会派の仲間にならないかと私に交渉しにきたところか。
あまり関わらないでおこうと思ったが、向こうから衝撃的な言葉を発せられた。
アンリ『地球から来たんでしょ?偽物のへアンナさん。』
ユーマ『…。』
ユーマ『やっぱり、お前はへアンナじゃない。貴様、何を企んでる?』
ユーマがそう言ったが、私は無視した。むしろピンチすぎて誰か助けて欲しいくらい。私はもう後がないと思いながらも、正体を隠すので必死だった。
城のベランダにいるため、外から吹く風が少し肌寒い。それでもユーマの話を私はしっかりと聞いていた。
もしへアンナじゃないと世間にバレてしまったら、きっと居場所が失われ、生きられなくなるに違いない。そうなったら、戻ったへアンナに本当に申し訳なくなる。
私はユーマに再度違うと言った。
へアンナ『ユーマ。もう一度言いますけれど、わたくしは今までもこれからもずっとへアンナ・ペペロンチーノですわよ。誰かと変わるだなんてそんな実現不可能なこと、言っててもしょうがないですわよ。』
ユーマ『けど、大魔法使いの一人は言ったんだ。その魔法があってもおかしくはないと。』
ぐぬぬ…、確かにこの世界で起こってもおかしくはないか…。地球で起こったらおかしいことが、ここで起こってもおかしいとは限らないことを改めて知った。
私はさらに抵抗した。
へアンナ『でも発見はされてないんですわよね?だったらない可能性だって全然ありますわよ。』
ユーマ『大魔法使いは確かに魔法が使える人の中でもすごい方だけど、その上がいるかもしれない。…いや、その上にあったことがある大魔法使いがいるんだ。』
ユーマ『もしかしたら、その魔法使いが入手しているかもしれない。確かに無い可能性は全然あるが…。でも君の些細な違和感が俺はとっても気になるんだ。』
へアンナ『だから言ったでしょう?わたくしが間違えてしまっただけ。それだけですわ。』
ユーマは諦めたのか、呆れたような顔をした。私も厳しくなってきた…と思っていたその時だった。
???『ユーマ王子。そろそろ会場へお戻りになったらどうでしょうか。皆、ユーマ王子といろんなお話がしたいと楽しみに待ち望んでいますよ。』
ユーマ『誰だ貴様。』
アンリ『申し遅れました。私は、[太字]アンリ・メリアッセ[/太字]。このパーティーに招かれた者です。』
ユーマ『…ああ、そんな奴もいたな…。で、話を遮るなメリアッセ。』
アンリ『私はユーマ王子に用事があるわけではありません。隣にいるプリンセスへアンナにご用事があってきたわけで、決して話を遮ったわけではありません。』
ユーマ『…勝手にしろ。』
そう言って、ユーマは去ってしまった。
とりあえず助かった…と思っていると、アンリ・メリアッセと名乗った人が私に話しかけてきた。
アンリ『…とりあえず一安心か…。』
アンリ『大丈夫?結構ピンチじゃなかった?』
突然、さっきまで敬語だったアンリ・メリアッセが急に私に向かってタメ口で絡んできた。明らかな態度の違いに私はとても驚いた。
アンリ・メリアッセ…。メリアッセという言葉をどこかで聞いたことがあるような…。
…そうだ。反社会派の王族のところだ。以前、ペペロンチーノ家にベルク・メリアッセと名乗る男が、反社会派の仲間にならないかと私に交渉しにきたところか。
あまり関わらないでおこうと思ったが、向こうから衝撃的な言葉を発せられた。
アンリ『地球から来たんでしょ?偽物のへアンナさん。』
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