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悪役令嬢が出てきます。言葉が多少悪いかもしれません。

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私は、傲慢の悪役令嬢なり。

#17

十七話『悪役令嬢は見知らぬ方に救われましたわ〜!』

へアンナ『…それにあの事件があったからこそ近づきたくないんですけれども、何か悪いかしら。』

ユーマ『…。』


ユーマ『やっぱり、お前はへアンナじゃない。貴様、何を企んでる?』


ユーマがそう言ったが、私は無視した。むしろピンチすぎて誰か助けて欲しいくらい。私はもう後がないと思いながらも、正体を隠すので必死だった。

城のベランダにいるため、外から吹く風が少し肌寒い。それでもユーマの話を私はしっかりと聞いていた。

もしへアンナじゃないと世間にバレてしまったら、きっと居場所が失われ、生きられなくなるに違いない。そうなったら、戻ったへアンナに本当に申し訳なくなる。

私はユーマに再度違うと言った。

へアンナ『ユーマ。もう一度言いますけれど、わたくしは今までもこれからもずっとへアンナ・ペペロンチーノですわよ。誰かと変わるだなんてそんな実現不可能なこと、言っててもしょうがないですわよ。』

ユーマ『けど、大魔法使いの一人は言ったんだ。その魔法があってもおかしくはないと。』

ぐぬぬ…、確かにこの世界で起こってもおかしくはないか…。地球で起こったらおかしいことが、ここで起こってもおかしいとは限らないことを改めて知った。

私はさらに抵抗した。

へアンナ『でも発見はされてないんですわよね?だったらない可能性だって全然ありますわよ。』

ユーマ『大魔法使いは確かに魔法が使える人の中でもすごい方だけど、その上がいるかもしれない。…いや、その上にあったことがある大魔法使いがいるんだ。』

ユーマ『もしかしたら、その魔法使いが入手しているかもしれない。確かに無い可能性は全然あるが…。でも君の些細な違和感が俺はとっても気になるんだ。』

へアンナ『だから言ったでしょう?わたくしが間違えてしまっただけ。それだけですわ。』

ユーマは諦めたのか、呆れたような顔をした。私も厳しくなってきた…と思っていたその時だった。


???『ユーマ王子。そろそろ会場へお戻りになったらどうでしょうか。皆、ユーマ王子といろんなお話がしたいと楽しみに待ち望んでいますよ。』


ユーマ『誰だ貴様。』

アンリ『申し遅れました。私は、[太字]アンリ・メリアッセ[/太字]。このパーティーに招かれた者です。』

ユーマ『…ああ、そんな奴もいたな…。で、話を遮るなメリアッセ。』

アンリ『私はユーマ王子に用事があるわけではありません。隣にいるプリンセスへアンナにご用事があってきたわけで、決して話を遮ったわけではありません。』

ユーマ『…勝手にしろ。』

そう言って、ユーマは去ってしまった。

とりあえず助かった…と思っていると、アンリ・メリアッセと名乗った人が私に話しかけてきた。

アンリ『…とりあえず一安心か…。』

アンリ『大丈夫?結構ピンチじゃなかった?』

突然、さっきまで敬語だったアンリ・メリアッセが急に私に向かってタメ口で絡んできた。明らかな態度の違いに私はとても驚いた。

アンリ・メリアッセ…。メリアッセという言葉をどこかで聞いたことがあるような…。

…そうだ。反社会派の王族のところだ。以前、ペペロンチーノ家にベルク・メリアッセと名乗る男が、反社会派の仲間にならないかと私に交渉しにきたところか。

あまり関わらないでおこうと思ったが、向こうから衝撃的な言葉を発せられた。


アンリ『地球から来たんでしょ?偽物のへアンナさん。』


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作者メッセージ

読んでいただきありがとうございます…!
続きもよろしくお願いします…!
約2ヶ月ぶりの更新。Σ੧(❛□❛✿)

2024/07/28 17:31

縺薙≠繧九s ID:≫96wmVG3mf6twQ
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