【12/21 投稿1周年】私は、傲慢の悪役令嬢なり。
私たちはパーティー会場の中に入った。
私たちがパーティー会場に入った瞬間、あたりがざわつきはじめた。どうやら、わたしたちに気がついたようだ。
ヘアンナ様は悪役令嬢…、だから近づきたくない人もいるはずだ。だからこそ、めちゃくちゃ可愛くて素直でキラキラとした素敵な[漢字]お嬢様[/漢字][ふりがな]プリンセス[/ふりがな]、ルート様の方が注目されると思ったのだ。
そしてそれは正解だった。私よりルート様の方が見られていた。驚いたような顔をして、私たちの方を見る。ルート様は少し戸惑っている。
…まだ、ユーマはいないようね。姿が見当たらない。それか私が見つけれてないだけかも。
でも、これ以上注目が集まって、ルート様に何かあったら大変だ。逆に私が訴えられそうで怖い。私は悪役令嬢だから、何か起こったら、私にヘイトが向くに違いない。
ヘアンナ『ルート様、中心にあるあの豪華な料理、バイキングだそうですわよ。』
ヘアンナ『よかったら一緒にご食事しませんか?』
ルート『…!…是非、一緒に食べましょ…!』
何故、ルート様に近寄ってこないか。ルート様に近づけば、いろんな質問ができるはずだ。なのに、周りにいる人らは近づいていない。
いや、近づくことができていない。[太字]私はいるおかげで。[/太字]
ルート様と私は離れてはいけない。離れてしまったら、メディアの餌食だ。このパーティーには、多くのメディア陣が駆けつけている。
この世界だと…、新聞系が多いのかしら。
離れたら、一気に記者が近づくだろう。でもそれを決して許さないのが[下線]この私だ[/下線]。
ヘアンナ『ルート様、こちらに美味しそうなマカロンがありますわよ!』
ルート『わぁ…!私、甘いもの大好きなんです…!甘いものは別腹です!』
ヘアンナ『それはよかった!私も甘いものは好きですわ!』
マカロンは口にしたことないけどね。転生する前は、家に帰ったらチョコやクッキー、ビスケットなんかを食べてたっけ…。
ルート様は、とある料理に指を差した。
ルート『あれ、見てください。』
それは、たくさんの[下線]唐揚げのようなもの[/下線]が、タワー状に積み重なっているものが運ばれてきた。他の方々も、この料理に注目をしていた。
なんだこれは。…、どう見ても唐揚げに見えるし、匂いも似てるし…。
ルート『…なんかいつの日かに試食してもらった覚えが…。』
ヘアンナ『それは誰から?』
ルート『…、彼から。』
ルート様は、小声で私にそう言った。彼、ユーマだ。
私は唐揚げが好きなので、今すぐにでもしゃぶりつきたいのだが、その欲を抑えていた。
ルート様も目を輝かせている。どうやら、試食の時、美味しかったのかもしれない。
でも、こんな気品があるパーティーに揚げ物が出てくるなんて、驚きだわ…。
[大文字]コツ、コツ、コツ…[/大文字]
???『[太字]それは、鳥の肉を骨抜きして揚げたものだ。[/太字]』
ヘアンナ『!?』
聞き覚えのある声だった。
ユーマ『やあ、今日は来てくれてありがとう。』
…ユーマだ。
私たちがパーティー会場に入った瞬間、あたりがざわつきはじめた。どうやら、わたしたちに気がついたようだ。
ヘアンナ様は悪役令嬢…、だから近づきたくない人もいるはずだ。だからこそ、めちゃくちゃ可愛くて素直でキラキラとした素敵な[漢字]お嬢様[/漢字][ふりがな]プリンセス[/ふりがな]、ルート様の方が注目されると思ったのだ。
そしてそれは正解だった。私よりルート様の方が見られていた。驚いたような顔をして、私たちの方を見る。ルート様は少し戸惑っている。
…まだ、ユーマはいないようね。姿が見当たらない。それか私が見つけれてないだけかも。
でも、これ以上注目が集まって、ルート様に何かあったら大変だ。逆に私が訴えられそうで怖い。私は悪役令嬢だから、何か起こったら、私にヘイトが向くに違いない。
ヘアンナ『ルート様、中心にあるあの豪華な料理、バイキングだそうですわよ。』
ヘアンナ『よかったら一緒にご食事しませんか?』
ルート『…!…是非、一緒に食べましょ…!』
何故、ルート様に近寄ってこないか。ルート様に近づけば、いろんな質問ができるはずだ。なのに、周りにいる人らは近づいていない。
いや、近づくことができていない。[太字]私はいるおかげで。[/太字]
ルート様と私は離れてはいけない。離れてしまったら、メディアの餌食だ。このパーティーには、多くのメディア陣が駆けつけている。
この世界だと…、新聞系が多いのかしら。
離れたら、一気に記者が近づくだろう。でもそれを決して許さないのが[下線]この私だ[/下線]。
ヘアンナ『ルート様、こちらに美味しそうなマカロンがありますわよ!』
ルート『わぁ…!私、甘いもの大好きなんです…!甘いものは別腹です!』
ヘアンナ『それはよかった!私も甘いものは好きですわ!』
マカロンは口にしたことないけどね。転生する前は、家に帰ったらチョコやクッキー、ビスケットなんかを食べてたっけ…。
ルート様は、とある料理に指を差した。
ルート『あれ、見てください。』
それは、たくさんの[下線]唐揚げのようなもの[/下線]が、タワー状に積み重なっているものが運ばれてきた。他の方々も、この料理に注目をしていた。
なんだこれは。…、どう見ても唐揚げに見えるし、匂いも似てるし…。
ルート『…なんかいつの日かに試食してもらった覚えが…。』
ヘアンナ『それは誰から?』
ルート『…、彼から。』
ルート様は、小声で私にそう言った。彼、ユーマだ。
私は唐揚げが好きなので、今すぐにでもしゃぶりつきたいのだが、その欲を抑えていた。
ルート様も目を輝かせている。どうやら、試食の時、美味しかったのかもしれない。
でも、こんな気品があるパーティーに揚げ物が出てくるなんて、驚きだわ…。
[大文字]コツ、コツ、コツ…[/大文字]
???『[太字]それは、鳥の肉を骨抜きして揚げたものだ。[/太字]』
ヘアンナ『!?』
聞き覚えのある声だった。
ユーマ『やあ、今日は来てくれてありがとう。』
…ユーマだ。
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