貴方には分からないよ
#1
私はこの顔が大嫌いだった。一重で小さい目、鼻も高くない、顔も特別小さいわけじゃない。
トイレに行って手を洗っている時のことだった。前にある鏡は見たく無いな、そんなことを考えていたら、可愛らしい声が私を呼んで
「雨晴ちゃんと話してみたいと思ってたんだ!凄く可愛い子だなって....!」
『....あはは、ありがとう。私は如月さんの方が可愛いと思うな』
そんなことないよ!と続けて言う可愛らしい彼女。如月奏さん。ぱっちり二重で、鼻も高くて、顔も小さくて、スタイルも良い、モテモテな彼女。そんな彼女にただ嫌味にしか聞こえない。
この辛みも、可愛い貴方には分からないよね
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だからこそ、なんで貴方が死んだのか分からない。全てに恵まれていた貴方が。
私より幸せだった貴方がなんで、自殺をしたのか。
『....恵まれ過ぎてたくせに』
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貴方には分からないよ
この顔も、スタイルも、全部欲しかったわけじゃない。
浮気をして出て行った、モデルのお母さんに似た私。
いつしかお父さんは酒を飲むようになって、荒ぶって、そのストレスの矛先がお母さん似た私だったんだよ。お前の顔を見てると思い出す、ムカつくって。ねぇ、雨晴ちゃんに話しかけた時に少しサインを出したんだよ。
同じ顔にコンプレックスを持つ雨晴結衣ちゃんならって
わざとスカートを短くして、湿布が見えるように、でも貴方は私の顔しか見てなかったよね。体も見ていたけど少しだけ、私のスタイルの良さを見ただけ。
知ってるんだよ、貴方がスーパーで仲良く家族と買い物していたこと。見た時に私は恵まれてるじゃないかって思ったよ。顔が嫌いなんだよね?私は顔もスタイルも、家族も嫌い。
貴方は家族に恵まれてるじゃん。家族が好きで、優しいじゃんか。顔が悪かったって、家族がいる。帰る場所がある、幸せがある。
それだけで充分幸せなんじゃないのかな。
私は道路に飛び出した。この顔もスタイルも今から全て崩れる。嬉しいと感じるだけ
「恵まれてるのに気づきなよ」
トイレに行って手を洗っている時のことだった。前にある鏡は見たく無いな、そんなことを考えていたら、可愛らしい声が私を呼んで
「雨晴ちゃんと話してみたいと思ってたんだ!凄く可愛い子だなって....!」
『....あはは、ありがとう。私は如月さんの方が可愛いと思うな』
そんなことないよ!と続けて言う可愛らしい彼女。如月奏さん。ぱっちり二重で、鼻も高くて、顔も小さくて、スタイルも良い、モテモテな彼女。そんな彼女にただ嫌味にしか聞こえない。
この辛みも、可愛い貴方には分からないよね
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だからこそ、なんで貴方が死んだのか分からない。全てに恵まれていた貴方が。
私より幸せだった貴方がなんで、自殺をしたのか。
『....恵まれ過ぎてたくせに』
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貴方には分からないよ
この顔も、スタイルも、全部欲しかったわけじゃない。
浮気をして出て行った、モデルのお母さんに似た私。
いつしかお父さんは酒を飲むようになって、荒ぶって、そのストレスの矛先がお母さん似た私だったんだよ。お前の顔を見てると思い出す、ムカつくって。ねぇ、雨晴ちゃんに話しかけた時に少しサインを出したんだよ。
同じ顔にコンプレックスを持つ雨晴結衣ちゃんならって
わざとスカートを短くして、湿布が見えるように、でも貴方は私の顔しか見てなかったよね。体も見ていたけど少しだけ、私のスタイルの良さを見ただけ。
知ってるんだよ、貴方がスーパーで仲良く家族と買い物していたこと。見た時に私は恵まれてるじゃないかって思ったよ。顔が嫌いなんだよね?私は顔もスタイルも、家族も嫌い。
貴方は家族に恵まれてるじゃん。家族が好きで、優しいじゃんか。顔が悪かったって、家族がいる。帰る場所がある、幸せがある。
それだけで充分幸せなんじゃないのかな。
私は道路に飛び出した。この顔もスタイルも今から全て崩れる。嬉しいと感じるだけ
「恵まれてるのに気づきなよ」
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