愛の暴走、誰か止めてくれません?
[太字]運命とは[/太字]
私は普通の女子高生です。そう、普通の
少し、変な人を釣り上げるだけの
「なぁ、俺達運命やんな?」
『.....はい?』
-------------------------------------------------------
先程私の教室に来て、目の前に座った男。そして急に運命だよな、なんてことを言われて私の頭は、プチパニック
『.....えっ、と......鳥井希くんで合ってる?......生徒会の』
「!!覚えてくれとんのか!?はぁー......やっぱ運命やもんなぁ。名前、ゾムでええよ」
ん....?いや、少し話が噛み合ってなくないか?というかマジで運命ってなんだ。あと、お前危険臭がすっごいするんだけど
「な?一回ゾムって呼んでみてぇや」
本当に、なんなんだろう.......この人
『....ゾム?』
そう言ったら勢いよく飛びついてきて、後ろに倒れそうになった。私のバランス力ナイス。
「ほんっまかわええ......ちょっと疑問符ついとんのもええし、首傾げとんのもめっちゃ刺さるんやけど.....」
『ちょっと、離してくんないすかね......』
そんな声も届いていないのか、ただただ抱きしめる力だけが強くなっていく一方
一回腕を叩いてみる。力ではかないっこないだろう
「あー、マジでなんでそんな可愛いん?腕叩くって......」
『うん、一旦本当に退いてくれ』
時間が経つと共に本当にこいつがやばいと気づき始めた。
こいつ、ゾムは私のことが好きなんだろう。とてつもなく
腕を叩くだけでこれだぞ
「別に離さんくてええやろ、なんか理由あるん」
少し怒りと寂しさを帯びた声色。表情はどうなっているんだろうか、抱きしめられているから見えない
『いや、まぁ......痛いっていうか、なんていうか』
体も痛いし、視線も痛い。普通こんな光景も可笑しいだろうけど、生徒会なのだ、こいつは。顔面がいい、モテている、この状況、そりゃ視線浴びるわな
「....痛かったんやな、ごめん.......」
すっ....と私から離れていくゾム。そんな顔されたら罪悪感くるんですけども
『あー.....別に嫌ってわけではないんだけど、やるならもうちょっと優しめにっていうか、手加減が欲しいですかね.....?』
「っ.....○○!!」
またして飛びついてきたゾム。今度はふわっとしたものだった。あんなに勢いつけたのに、よくこんなふわっと出来るな。
あと、普通に抱きつかれるのは好きな方である。抱きつく方も、あっでもバックハグかな。私は。前だと恥ずいから
別に害はないだろうしね、ハグに。.........ないはず
「○○ほんま好き.....大好き....愛してる......○○のこと見とるやつマジ殺したろか」
そんな物騒な言葉を囁かないでくれ
(俺達運命やよなぁ、○○?)
(私の学校生活どうなるんだろ.......)
このボタンは廃止予定です