もう一度逢いたい。
あれから僕は、『外出しています』と書いた紙だけを置いて、家を出た。
外はまだ暗く、少しだけ肌寒さを感じた。
自転車に鍵を差し込んで、カチャッと回す。高校入学祝いに母さんから貰ったクロスバイクだ。
もう貰って3ヶ月が経とうとしているが、またがったのは、これが4回目。
1回目は貰ったときで、あとの2回はコンビニやらスーパーやらに行ったとき。
ペダルに足を乗せて、一漕ぎ目を漕ぐ。思っていたより重くて、フラッとよろけてしまった。
慌てて体制を元に戻し、今度は前へ前へと進んでいく。
何処に行こうか。
いつの間にか、河川敷を走っていて、時々ランニングしている人とすれ違った。
エアコンの空調ではない、サラサラと流れていく風が心地良い。
「今なら何処へでも行ける気がする」と言う訳ではないが、足はスイスイ前へ動く。
そろそろいいか。
そう思い、足を止め、自転車から降りる。芝生に入り、そこらへんに自転車を寝かせる。
そのそばに座って、ボーッと目の前の河川を眺めてみた。
僕の目には、辺りがまだ暗いからなのか、その河川が底の見えない真っ暗な落とし穴のように見えた。
外はまだ暗く、少しだけ肌寒さを感じた。
自転車に鍵を差し込んで、カチャッと回す。高校入学祝いに母さんから貰ったクロスバイクだ。
もう貰って3ヶ月が経とうとしているが、またがったのは、これが4回目。
1回目は貰ったときで、あとの2回はコンビニやらスーパーやらに行ったとき。
ペダルに足を乗せて、一漕ぎ目を漕ぐ。思っていたより重くて、フラッとよろけてしまった。
慌てて体制を元に戻し、今度は前へ前へと進んでいく。
何処に行こうか。
いつの間にか、河川敷を走っていて、時々ランニングしている人とすれ違った。
エアコンの空調ではない、サラサラと流れていく風が心地良い。
「今なら何処へでも行ける気がする」と言う訳ではないが、足はスイスイ前へ動く。
そろそろいいか。
そう思い、足を止め、自転車から降りる。芝生に入り、そこらへんに自転車を寝かせる。
そのそばに座って、ボーッと目の前の河川を眺めてみた。
僕の目には、辺りがまだ暗いからなのか、その河川が底の見えない真っ暗な落とし穴のように見えた。
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