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もう一度逢いたい。

#1


パーン!!!!!!

別れ際、突然のことだった。完全に膨れ上がった風船が破れるかのような背中を叩く音が、空気と身体から鼓膜へと伝わった。
背中がジンジンと痛む。
これ、もはや暴力では?と心の中で訴えてみたが、やっぱりやめた。
次の瞬間、僕の身体は、彼の大きな腕の中にすっぽりと収まった。
温かい。そして、いい匂い。
彼と僕が今、この世に存在していることを何故か再確認した。
そうだ。僕達は今、生きている。
いつ死ぬかもわからないこの世で、今、死ぬ気で生きているんだ。

「俺の元気、お前にあーげるっ!」

彼はそう言いながら、腕の力を強める。
そんなこと、言わないでくれよ。
もし、仮にそれが冗談だったとしても、それでお前が本当に元気なくして、日に日に弱っていくとこなんて、見たくないよ。
お願いだ。もう、そんなこと言わないでくれ。

玄関を出るとき、僕は、涙が零れそうなのを必死に抑えて、お前に見せないために俯いていた。

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作者メッセージ

はじめまして。Ninoと申します!!
まずは、読んでくれて、ありがとうございます。初めての小説投稿で、実はとーーーーても緊張しております。
あ、この小説、今回で完結ではないので、興味を持ってくれたら、次も読んでくれると嬉しいです!
どうか、末永くよろしくお願いします!!!!!!

2024/08/25 22:29

Nino ID:≫ppMd9Q1jiG9MA
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