神様に気に魅入られたら最後……と、いうのはあながち嘘ではない
#1
※主人公の名前は詩で固定
※蘇枋くんが神様だし、ヤンデレ
※ちょっとしか喋らない
以上が大丈夫な方だけ読み進めて下さい。
[水平線]
詩は、蘇枋 隼飛の神域にきてからずっと泣いている。
無理に連れて来てしまったので、多少拒否される覚悟はしていたけどこうも毎日泣いていると流石に困ってしまう。
勿論、蘇枋が見初めた少女なんだから泣き顔も可愛らしい。でも、偶には笑った顔も見たい。
そうおもって閨の端で泣く、詩に手を伸ばして涙を拭う。
こうすると大抵の女の子は泣き止んでくれると友人から聞いたが、詩は泣き止むどころか余計に涙を流すので本当に困ったものだ。
「そんなに涙を流したら目が溶けちゃうよ?」
「……っ…」
「せめてどうして泣いているのか教えて欲しいな」
「………」
「此処から出すことは出来ないけど、欲しいものなら何でも言ってね。君が望むならなんでも上げるから」
赤くなった目見つめながら、涙で濡れた詩の頬を撫でる。
そうすると詩はわなわなと肩を揺らして俯く。
本当に困った。何も話してくれないから、どうしたらいいのか分からない。
詩の為に美味しい料理や美しい着物、彼女が好きだと言っていた書物や菓子も用意したのに彼女は何も手を付けない。見せてもただ涙を流すだけ。
もしかして、まだ足りないのだろうか?
詩を無責任に作って厄介者にしたあの男を、詩を邪魔物だと罵ったあの女を、詩を叩くあの女中たちを、詩を慰み者にしようとしたあの男達を、生殺しにするのではなく、形がなくなるまでグチャグチャに切り刻んで、魂さえもこの手で握り潰してしまった方が良かっただろうか。
嗚呼、でもそんなことをしてしまえば詩は優しいから、自分のせいで人が死んだことを悲しんでしまう。
これ以上泣かれたら本当に瞳が溶けてしまいそうだし、それに穢れた人間と関わるより詩と一緒に居た方が何倍も有意義だ。
ぐるぐると思考を廻しながら、蘇枋は詩を抱き寄せて指通りのいい髪を撫で付けた。
詩は小刻みに震えながら蘇枋から逃れようと必死で胸板を押し返すが、びくともしない。蘇枋は笑いながら「そんなに拒まなくてもいいんじゃないかな」と口では言いつつ、彼女の力の弱さに内心戦慄していた。
うわっ……オレの詩(※蘇枋のものではない)、弱すぎ……?こんな力では何されても抵抗できない。
さっさとあの家から連れ出してきておいて良かったなーと思いながら詩の髪を一房掬って口づける。この前口にしたら酷く泣き出されてしまったので、今は此処で我慢だ。
彼女には無理をさせたくないのは本当だ。だけど、無理矢理してみたいのも本心。
相反する感情が胸の中で[漢字]塒[/漢字][ふりがな]とぐろ[/ふりがな]を巻いて締め付ける。まぁ、これ以上泣かれたくないから辛うじて優しくしているんだけど。
でもふとした瞬間にその優しさが何処かへ消えてしまいそうになる。たとえば、オレに怯えて歯を立てた後の、赤くなっているぽってりとした唇を見たこの瞬間とか。
このままどちらの唾液か分からなくなるまで深い、深い口付けをしてみたい。そしてそのまま着物の下に隠された彼女の躯体を暴いてみたい。
まぁ、そんなことをしたら嫌われちゃうのは流石に分かっているからやらないけど。
▶︎蘇枋→→→→♾️→→→→詩の日常(このまま続く)√
▶︎蘇枋vsダークライ√
▶︎詩視点
※蘇枋くんが神様だし、ヤンデレ
※ちょっとしか喋らない
以上が大丈夫な方だけ読み進めて下さい。
[水平線]
詩は、蘇枋 隼飛の神域にきてからずっと泣いている。
無理に連れて来てしまったので、多少拒否される覚悟はしていたけどこうも毎日泣いていると流石に困ってしまう。
勿論、蘇枋が見初めた少女なんだから泣き顔も可愛らしい。でも、偶には笑った顔も見たい。
そうおもって閨の端で泣く、詩に手を伸ばして涙を拭う。
こうすると大抵の女の子は泣き止んでくれると友人から聞いたが、詩は泣き止むどころか余計に涙を流すので本当に困ったものだ。
「そんなに涙を流したら目が溶けちゃうよ?」
「……っ…」
「せめてどうして泣いているのか教えて欲しいな」
「………」
「此処から出すことは出来ないけど、欲しいものなら何でも言ってね。君が望むならなんでも上げるから」
赤くなった目見つめながら、涙で濡れた詩の頬を撫でる。
そうすると詩はわなわなと肩を揺らして俯く。
本当に困った。何も話してくれないから、どうしたらいいのか分からない。
詩の為に美味しい料理や美しい着物、彼女が好きだと言っていた書物や菓子も用意したのに彼女は何も手を付けない。見せてもただ涙を流すだけ。
もしかして、まだ足りないのだろうか?
詩を無責任に作って厄介者にしたあの男を、詩を邪魔物だと罵ったあの女を、詩を叩くあの女中たちを、詩を慰み者にしようとしたあの男達を、生殺しにするのではなく、形がなくなるまでグチャグチャに切り刻んで、魂さえもこの手で握り潰してしまった方が良かっただろうか。
嗚呼、でもそんなことをしてしまえば詩は優しいから、自分のせいで人が死んだことを悲しんでしまう。
これ以上泣かれたら本当に瞳が溶けてしまいそうだし、それに穢れた人間と関わるより詩と一緒に居た方が何倍も有意義だ。
ぐるぐると思考を廻しながら、蘇枋は詩を抱き寄せて指通りのいい髪を撫で付けた。
詩は小刻みに震えながら蘇枋から逃れようと必死で胸板を押し返すが、びくともしない。蘇枋は笑いながら「そんなに拒まなくてもいいんじゃないかな」と口では言いつつ、彼女の力の弱さに内心戦慄していた。
うわっ……オレの詩(※蘇枋のものではない)、弱すぎ……?こんな力では何されても抵抗できない。
さっさとあの家から連れ出してきておいて良かったなーと思いながら詩の髪を一房掬って口づける。この前口にしたら酷く泣き出されてしまったので、今は此処で我慢だ。
彼女には無理をさせたくないのは本当だ。だけど、無理矢理してみたいのも本心。
相反する感情が胸の中で[漢字]塒[/漢字][ふりがな]とぐろ[/ふりがな]を巻いて締め付ける。まぁ、これ以上泣かれたくないから辛うじて優しくしているんだけど。
でもふとした瞬間にその優しさが何処かへ消えてしまいそうになる。たとえば、オレに怯えて歯を立てた後の、赤くなっているぽってりとした唇を見たこの瞬間とか。
このままどちらの唾液か分からなくなるまで深い、深い口付けをしてみたい。そしてそのまま着物の下に隠された彼女の躯体を暴いてみたい。
まぁ、そんなことをしたら嫌われちゃうのは流石に分かっているからやらないけど。
▶︎蘇枋→→→→♾️→→→→詩の日常(このまま続く)√
▶︎蘇枋vsダークライ√
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