【参加型】この世界の未来を守る、そんなお話
*流生side
ふわふわした意識の中で、目覚まし時計の音が聞こえが気がする。
でも、そんな音は気のせいで、硬い床と草の匂いしかしない。
コンクリートの灰色の匂いが、息を吸うと入ってくる。
目を開けると、やはりそこは荒廃した建物の壁だった。
修「おはよー」
視界に入ってきた銀色の奴は、やはりクールな顔をしている。
そこで、昨日の出来事が夢じゃないことを悟った。
流生「…おはよ。みんなは?」
修「有城と渚ならさっき水をろ過しに行った。魁斗と跡奈は起きる気配0。んで星奈は下に降りて探索してる。」
そう言われて横を見ると、2人はぐっすり眠っていた。
有城「お〜い!誰か、布持ってナイ?」
修「俺のハンカチ使うか?」
有城「ナイスー!ろ過に使ってもイイ?」
修「いいよ」
修のハンカチを借りた有城は、階段を爆速で降りて行った。
外を見ると、近くの川辺に渚がいる。
修「火があれば飲める水にできるんだけど…」
流生「火…?」
ライターか何か入っていないかとポケットを探ってみるが、昨日見つけた宝石程度しか出てこなかった。
魁斗「なんでやねーん!…って、あれ?」
急に1人お笑いを始めた魁斗は、寝ぼけて飛び上がった。
流生「魁斗、どした…?」
修「夢でも見たんだろ…」
魁斗「…まぁそれは置いといて…何してんの?」
修「火の種探し…」
魁斗「ふぅん…てか、こいつそろそろ起こしたほうがいいよな??」
魁斗が指さしたのは、熟睡している跡奈だった。
流生「…俺、パス。前寝かけてる女子の肩叩いたらセクハラって言われたから…」
修「俺もパスで。」
魁斗「え…じゃあ俺かよ…」
恐る恐る跡奈の肩に触れ、ゆさゆさと揺すっている。
やっぱ人に任せて正解だ。
もうあんな不憫な思いはしたくない。
なかなか起きないようで、魁斗は頬をつつきだした。
修「何やってんの?」
魁斗「俺、これされたらなぜか起きるんだよ…」
跡奈「…ん〜…うさぎさん…」
流生「呑気だな〜…」
寝言を言いながら眠っている跡奈は、ふれあい広場の小動物みたいだった。
魁斗「仕方ねぇ…ここは、俺のカラオケで鍛えた声量で…」
スゥ、と息を吸った魁斗を眺めていると、嫌な予感がして耳を塞ぐ。
[太字][大文字]『おっきろ〜〜〜〜!!!!!!!』[/大文字][/太字]
うん。うるさい。とてもうるさい。
跡奈「う〜ん…なに?うるさい…」
すごい、起きた。