【参加型】この世界の未来を守る、そんなお話
『単刀直入にいうと、あたしは君らから見て未来人。今君らがいる時代は…2026年、春。』
魁斗「え!?俺らがいた世界の…」
跡奈「2年後…」
全員が固唾を飲む。
俺らがいた時代は2024年。その時代は普通にコンクリートジャングルで、都会にある緑といえば街路樹くらいだった。
改めて、この風化した世界を見る。
コンクリートや崩壊した知っているはずの建物にツタや苔が絡まり、場合によっては木が建物をぶち抜いている。ついでに蝶もひらひら。
どうしてもこれが2年後の世界とは思えない。
こうなっているということは、何か特別な力が働いているのだろうか。
『まぁ、推測でしかないんだけど、君らが今いる場所、めちゃくちゃ風化してるでしょ?2年でこうなったとは思えないほどに。……よし、本題に入ろうか。なぜこうなったのか、それは、地球に未確認生命体が侵略してきたの。そいつらはかなり先の未来から来たようで、地球を気に入っているらしい。そんでまぁ、破壊し尽くして…って感じ。一年で地球は苔とツタまみれになった。』
信じられない話ばかりだ。
みんな何も発することなく、ポカンと口を開けている。
表情があまり変わらない有城でさえも、目を見開いていた。
『未来から来て、過去を変える。これは禁忌に近いやってはいけないこと。』
すると、語り手の奥からだろうか。ドカーンとけたたましい音がした。
『……あぁもう、時間がない。[漢字]三咲[/漢字][ふりがな]みさき[/ふりがな]小学校の裏にある山の一番上!野いちごが生えてるところがあるから、そこに箱に入れておいた宝石の首飾りをかざして!頭がふわふわするだろうけど気にすんな!目が覚めてすぐそこにいる人?に聞いたらわかる!非常食はそこに預けてある!!!!』
渚「修さんこれ貸して!いいよ!ありがと!」
修「ちょ、え?」
重要なところだと分かったのか、渚が修のノートを奪い取りメモを取り始める。
『じゃあ、健闘を祈る!2025年10月、[漢字]葉月誠[/漢字][ふりがな]はずきまこと[/ふりがな]!!!!!そんじゃ!』
最後の方はほぼ勢いに任せて言い切ったあと、ブブッ…と端末から音がしてホログラムが途切れる。
星奈「…なんか、すごい勢いに任せてって感じの人だったね…」
有城「なんカ言ってたケド、あんま聞き取れなカッタ…」
全員がポカンと呆れていたが、急に跡奈が『あー!!!!!!』と大きな声を出す。
流生「んだよ急に…びっくりした…」
跡奈「すみませんっ!…ちょっと、衝撃の新事実に気がついちゃって…」
修「どうした?」
跡奈はすぅっと息を吸い込むと、まっすぐ俺たちを見つめた。
跡奈「…跡奈のクラス──1年5組に、います。葉月誠。」
魁斗「…え?」
その場が、凍りついた。
魁斗「え!?俺らがいた世界の…」
跡奈「2年後…」
全員が固唾を飲む。
俺らがいた時代は2024年。その時代は普通にコンクリートジャングルで、都会にある緑といえば街路樹くらいだった。
改めて、この風化した世界を見る。
コンクリートや崩壊した知っているはずの建物にツタや苔が絡まり、場合によっては木が建物をぶち抜いている。ついでに蝶もひらひら。
どうしてもこれが2年後の世界とは思えない。
こうなっているということは、何か特別な力が働いているのだろうか。
『まぁ、推測でしかないんだけど、君らが今いる場所、めちゃくちゃ風化してるでしょ?2年でこうなったとは思えないほどに。……よし、本題に入ろうか。なぜこうなったのか、それは、地球に未確認生命体が侵略してきたの。そいつらはかなり先の未来から来たようで、地球を気に入っているらしい。そんでまぁ、破壊し尽くして…って感じ。一年で地球は苔とツタまみれになった。』
信じられない話ばかりだ。
みんな何も発することなく、ポカンと口を開けている。
表情があまり変わらない有城でさえも、目を見開いていた。
『未来から来て、過去を変える。これは禁忌に近いやってはいけないこと。』
すると、語り手の奥からだろうか。ドカーンとけたたましい音がした。
『……あぁもう、時間がない。[漢字]三咲[/漢字][ふりがな]みさき[/ふりがな]小学校の裏にある山の一番上!野いちごが生えてるところがあるから、そこに箱に入れておいた宝石の首飾りをかざして!頭がふわふわするだろうけど気にすんな!目が覚めてすぐそこにいる人?に聞いたらわかる!非常食はそこに預けてある!!!!』
渚「修さんこれ貸して!いいよ!ありがと!」
修「ちょ、え?」
重要なところだと分かったのか、渚が修のノートを奪い取りメモを取り始める。
『じゃあ、健闘を祈る!2025年10月、[漢字]葉月誠[/漢字][ふりがな]はずきまこと[/ふりがな]!!!!!そんじゃ!』
最後の方はほぼ勢いに任せて言い切ったあと、ブブッ…と端末から音がしてホログラムが途切れる。
星奈「…なんか、すごい勢いに任せてって感じの人だったね…」
有城「なんカ言ってたケド、あんま聞き取れなカッタ…」
全員がポカンと呆れていたが、急に跡奈が『あー!!!!!!』と大きな声を出す。
流生「んだよ急に…びっくりした…」
跡奈「すみませんっ!…ちょっと、衝撃の新事実に気がついちゃって…」
修「どうした?」
跡奈はすぅっと息を吸い込むと、まっすぐ俺たちを見つめた。
跡奈「…跡奈のクラス──1年5組に、います。葉月誠。」
魁斗「…え?」
その場が、凍りついた。