【参加型】この世界の未来を守る、そんなお話
*流生side
流生「…ってことがあってさ〜、これを持ち帰ってきたわけ。」
修「なるほどな。」
渚「不思議ですね、ずっと残っていたんですか。」
この箱を拾ってきた経緯をみんなに話すと、魁斗がこの箱を開けてみようと言い出した。
魁斗「せっかく持って帰ってきたのに、開けないってのはおかしいだろ?」
跡奈「確かにそうですね…」
有城「まぁネ〜」
全員(俺のぞく)が頷くと、箱を誰が開けるかジャンケンが始まった。
星奈「ほらっ!流生もっ!」
流生「えぇ…」
有城「勝ったら開けてネ!」
最初はグー、とお決まりの合図が聞こえる。
よし、全力で負けるぞ。
──こんな時に限って全部勝ってしまった。
星奈「嘘〜え、なんか強いんだけどw」
どうしよう。
魁斗「なんだ〜?ビビってんのか?」
流生「別にビビってねぇし!」
魁斗「あっそ、じゃあ頼むわ。」
やばい、乗せられた。
もう後には引けないので、恐る恐る箱に近づいて開ける。
糊がくっついているのかなかなか開かなかったが、箱を壊す勢いで引っ張ったら訳なかった。
跡奈「なにこれ?」
中に入っていたのは四角いプラスチックの箱と、綺麗な宝石の首飾りが入っていた。
星奈「この宝石さ、なんか香水の瓶みたいなんだけど!」
修「コウスイってなんだ?雨でも降るのか?」
おいおい、流石の俺でも香水くらい知ってるぞ。つけたことはないけど。
渚「体や服につけていい香りを楽しむものですよ。まぁ、つけたことはありませんけど。」
跡奈「え!香水つけてないのにこんないい匂いするの?」
渚「そうでしょうか?あんまり自覚ないのですが…」
星奈「やっぱ美人はいい匂いするんだね〜」
跡奈「美人が言うな!」
よくわからん女子トークを繰り広げている3人に声をかけ、切り替える。
流生「んで、なにこれ。」
俺はどちらかというと宝石よりこっちの方が気になる。
手に取ってみると、ボタンのようなものがあるのを見つけた。
流生「これ押してみてもいいか?」
修「いいんじゃないか?」
押してみるとふわん、と音がして、上にホログラムでできた女性が浮かび上がった。
渚「…えっ!?」
俺より1つか2つ上くらいだと思うが、その姿は見るも無惨なものだった。
緑色の綺麗に整えられていたであろう髪は雑に顎までの長さに切られており、ところどころ黄色いメッシュが入っている。
顔は傷や火傷だらけで、片目が潰れている。
片方だけの黄色の目は、どこか遠くをひたすら見つめていた。
『驚かせてごめん。時間がないの。』
口を開いた彼女とやっと目が合う。
なぜか、彼女とどこかで会ったことのある気がした。