十二話

「恋くん、、！」
キュッ(ブレーキ音)　ガチャ　バンッ
「救急隊です！大丈夫ですか⁉」
「あの、恋くんが誰かに頭を殴られて、、！意識がないです！」
「わかりました、状況説明ありがとうございます。警察には連絡してますか？」
「してます。多分もうすぐ到着すると、、」
キュッ(ブレーキ音)　ガチャ　バンッ
「警察です。被害者の状況は？」
「頭を何者かに殴られ、意識不明です。」
「了解。第一発見者は？」
「あちらの女の子です。多分高校生かと。」
「了解。」
「恋くん、、」
「すみません、警察です。あなたが第一発見者と聞きましたので、事情聴取に
　伺いました。今、大丈夫でしょうか？」
「はい、大丈夫です。」
「では、こちらに。」

「事情聴取を始めさせていただきます。まず、被害者との関係は？」
「恋人です。女の子一人は危ないからと、家まで送ってくれました。」
「なるほど。では、発見に至るまでの経緯を説明してもらえますか？」
「はい。家に上がって、母と話をしていた時に突然外から、かなり大きいバコンッていう音が聞こえて。私はそれをだれかが殴られたように感じて、家に上がる前、外にいたのは私と、恋くんだけで。もしかしてと思って、恋くんの名前を呼びながら外に出たら、恋くんが倒れていました。」
「なるほど。犯人の様子は見られましたか？」
「はい。犯人が走って逃げていくのを見ました。片手にはバール？のようなものを持っていたように見えました。」
「犯人の顔は見れましたか？」
「はい。」
「どのような感じでしたか？知っている人ですか？」
「知っている人です。多分私とは中学からの付き合いの諷駕だと思います」
「その人とはどんな関係で？」
「中学の時、教科書を貸して、そん時に向こうが私のことを好きになった。みたいな感じです。個人的に恋くんに嫉妬したか、私への復讐みたいな感じだと思います。」
「なるほど、わかりました。ご協力ありがとうございます。事情聴取はこれで終了です。ありがとうございました。」
「はい。ありがとうございました。」

翌日

「●●、今日学校いく？どうする？」
「行く。裕くんとか白兎くんに事情説明しなきゃだし。」
「わかった。無理しないでね。」
「ありがと。お母さん。やっば、時間ない！」
バタバタ
「いってきます！」
「行ってらっしゃい、気を付けてね！」