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【参加型】妖ノ世界と人ノ世界

#2

#1

”[漢字]妖ノ世界[/漢字][ふりがな]あやかしのせかい[/ふりがな]”
人外の存在たちが暮らす”人ノ世界”とは別次元の世界。
本来はそこに人が迷い込むことはないのだが、”例外”があった。
それがこの少女、[漢字]一ノ瀬遥[/漢字][ふりがな]いちのせはるか[/ふりがな]だ。遥は6年前、10歳の頃にこの世界に迷い込み保護されたのだ。
遥「……[漢字]朱也[/漢字][ふりがな]しゅな[/ふりがな]さん!買い出しからただいま帰ってきました!」
走って帰ってきた遥は街中にあった小さな事務所のドアを開ける。
朱「ああ、ありがとうございます。そこにおいといてください、今忙しいので」
遥を保護した[漢字]妖狐[/漢字][ふりがな]ようこ[/ふりがな]の女____朱也は机の上で何故かトランプタワーをしていた。遥は紙袋をキッチンに置き、
遥「………なんでトランプタワーをしてるんです?」
朱「”人ノ世界”でよくされてる遊戯らしいので[漢字]私[/漢字][ふりがな]わたくし[/ふりがな]もやってみようかと」
遥「確かに、バラエティ番組とかで昔はよくやってましたよね」
朱「昔?最近ではないのですか⁉」
遥「まあ…暇潰しとかでやる人はいますけどね」
朱也はそれを聞くと集中が切れたのか、それまで随分高かったトランプタワーが一気に崩れ落ちた。
それを見て朱也が情けない声を上げる。
遥「あの、それより”無限世界”に住む[漢字]沙湖林[/漢字][ふりがな]さこり[/ふりがな]さんより依頼の手紙が来てますけど…」
朱「[漢字]悪裏[/漢字][ふりがな]おり[/ふりがな]から?珍しいものですね」
遥が差し出してきた手紙を開けて読む。
遥「沙湖林さんから何と?」
朱「どうやら人間の子が迷い込んでしまったらしいです。悪裏は人間嫌いですから早めに行きましょう」
遥「私、今帰ってきたばっかりなんですけど」
朱「私の助手でしょう?」
遥「ぜーったいパシリとかだと思ってる顔ですね」
一応遥にとって朱也は育ての親なのだが、本人はただの好奇心で遥を育てたのだろう。娘というよりは完全に子分扱いなのだ。
遥「(それでも、私からしたら大恩人だからなぁ…)」
そう思いながらバッグを肩にかけ、朱也の背中を追った。



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作者メッセージ

”無限世界”妖ノ世界の一部の街の総称。
     上空まで家などがあり、無限に続く綺麗な景色からその名がついた。

次にノルラさんの「沙湖林悪裏」くんを出させていただきます!

2024/08/24 17:49

ID:≫apE8Ebt/Yxa52
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