相手は魔界で知らない者はいないという程有名で強い悪魔だった。それほどの存在と戦い勝てるのだろうか。

モナ・アーミカ「力だけではとても勝てる相手ではないな…そもそも魔界にあいつを超える力を持つ悪魔なんてそういないからな。運良く助けが来る事もないだろうし久しぶりに全力でやるとしよう…」

そうしているうちに相手は攻撃を出してきた。シンプルに殴っているだけだが一撃は威力が大きく壁や岩が跡形も無くなっている。一回喰らえば骨が残るかどうか不安なところだ。そして速度も凄まじく一秒で何十発か放てるようだ。

モナ・アーミカ「野蛮な奴だ。こっちもスキルを使うか…『オッセ』」

そして憑依している悪魔の力を操り黒い何かで腕を弾いた。そして黒い何かでできたムチのような物を手から出し、そして相手の腕を正確に捕まえた。

モナ・アーミカ「戦闘は力だけじゃ勝てないという事を知らないようだな。確かにお前は強かったが脳筋すぎる。このディオ・パラーレの二つ名を持つ俺には脳筋だけじゃ勝てない」

そう言い腕を捕まえたムチのような物から出てくる黒い何かが悪魔の全身を覆う。
そして全身が包み込まれ、悪魔は消失した。

モナ・アーミカ「やはり連絡を取れなくなったのもアイツのせいだったか…おいラグ・アルグル。聞こえるか」

ラグ・アルグル「どうした。急に連絡が出来なくなったもんで死んだかと思ったぞ」

モナ・アーミカ「関係があるかは知らんがあの脳筋の上位悪魔が暴れていて連絡を取れなくなっていたもんでな」

ラグ・アルグル「って事はあいつをお前が倒したのか。案外倒せなさそうだがな。だがまあ敵はかなり強い洗脳をできる奴という事になったわけか。あれを洗脳するなんて普通じゃ無理だからな」

モナ・アーミカ「何はともあれ一旦合流する。俺は悪魔の中に取り込んだからそれを見れば少しでも情報が得られるだろう」