ラグ・アルグル「…」

ラーゴ・ヴェラ「どうした？具合でも悪くなったか？」

ラグ・アルグル「いや、なんでもない…のか？」
（さっきから何か違和感しかない…なんていうかぼーっとするというか全く別の事をしていた気がするというか…）

ラグ・アルグル「お前のスキルは何だ？」

ラーゴ・ヴェラ「…へぇ、君勘がいいね。これに気づいたんだ」

ラグ・アルグル「どういう事か説明してもらおうか」

ラーゴ・ヴェラ「僕のスキルは好きな時間まで時を戻せるっていうスキルなんだよね。僕はさっき暇だと言ったよね。このスキルは暇潰しに使っているんだ。こうしてたら暇じゃなくなるけどどんな行動や発言をしたらどうなるかが全部分かっちゃえばまた暇になるんだ。思い出してきた頃だろうけど戦ってた時も実際は何回か死んでたんだよね」

ラグ・アルグル「だけど死ぬと同時に時を戻して俺を攻略したという事か。通りで何回もこの景色を見た事がある気がしたわけだ。かなり暇してるんだな」

ラーゴ・ヴェラ「そういう事だよ。君ほど強い相手はこれまで初めてだったかな。何十回…何百回か死んだ気がするよ。同じ攻撃でも攻略が難しくて数十回やっても避けれなかったからね。確か完璧に攻略できたのは数千回くらいやってようやくできたよ」

ラグ・アルグル「なるほどかなりチートなスキルだな。それだけやって諦めないお前も凄いけど」

ラーゴ・ヴェラ「言っただろう。暇だからやってるんだから諦めてどうするの。攻略を考えてる時や戦ってる時も暇潰しになるからやめなかっただけだよ」

ラグ・アルグル「それでお前は結局どうするんだ？俺を殺すなり変な生き方でもしてみたりやる事は沢山あるだろう」

ラーゴ・ヴェラ「んー、じゃあ君についてくよ。どうせ誰と居ても同じような事だからね。でも君は他の奴等と違う何か面白い事があるからついていくよ。暫く一緒に生活する事になるけどね」

ラグ・アルグル「急だな。まあそれも一つの選択だ。暫く生活してれば新しい楽しみもでてくるだろうしな」

そうして平和に暮らしていくのだった。