きっと。
#1
何かが落ちた音がした───
高校の入学式。
正直私はあまり乗り気ではなかった。
ただ、幼馴染がいるのだけが救いだった。
「[漢字]月[/漢字][ふりがな]ゆえ[/ふりがな]〜!クラス一緒だね!」
そう私に声をかけてくるのは小学校からの幼馴染の[漢字]千晶[/漢字][ふりがな]ちあき[/ふりがな]だ。
くりくりした瞳が印象的で人懐っこく才色兼備な千晶は私とは全然違う。
彼女は私に甘い声で囁く。
「ねぇ、見た?」
「何を?」
「[漢字]刹那[/漢字][ふりがな]せつな[/ふりがな]くんだよ〜」
「誰それ?」
「知らないの〜?学年一かっこいいって言われてる人!」
「知らないし、どうでもいい」
「えぇ〜、勿体ないよ〜」
なんて会話をしながら教室へ向かい、席に着く。
千晶は[漢字]水琴[/漢字][ふりがな]みこと[/ふりがな]で私は[漢字]久遠[/漢字][ふりがな]くおん[/ふりがな]だから席が離れて千晶は寂しそうだった。
隣の席の主は今来たようで声をかけられた。
「初めまして、久遠 月ちゃん」
「え、なんで名前、てか誰?」
「噂知らないの?刹那だよ、[漢字]月代[/漢字][ふりがな]つきしろ[/ふりがな]刹那」
「あぁ、」
「みんなはもっと反応いいのになぁ〜」
「興味ないから」
「ひどぉ!」
周りからの視線が痛い。
平凡に過ごしたかったのに初日から絡まれるとは…
先が思いやられる。
高校の入学式。
正直私はあまり乗り気ではなかった。
ただ、幼馴染がいるのだけが救いだった。
「[漢字]月[/漢字][ふりがな]ゆえ[/ふりがな]〜!クラス一緒だね!」
そう私に声をかけてくるのは小学校からの幼馴染の[漢字]千晶[/漢字][ふりがな]ちあき[/ふりがな]だ。
くりくりした瞳が印象的で人懐っこく才色兼備な千晶は私とは全然違う。
彼女は私に甘い声で囁く。
「ねぇ、見た?」
「何を?」
「[漢字]刹那[/漢字][ふりがな]せつな[/ふりがな]くんだよ〜」
「誰それ?」
「知らないの〜?学年一かっこいいって言われてる人!」
「知らないし、どうでもいい」
「えぇ〜、勿体ないよ〜」
なんて会話をしながら教室へ向かい、席に着く。
千晶は[漢字]水琴[/漢字][ふりがな]みこと[/ふりがな]で私は[漢字]久遠[/漢字][ふりがな]くおん[/ふりがな]だから席が離れて千晶は寂しそうだった。
隣の席の主は今来たようで声をかけられた。
「初めまして、久遠 月ちゃん」
「え、なんで名前、てか誰?」
「噂知らないの?刹那だよ、[漢字]月代[/漢字][ふりがな]つきしろ[/ふりがな]刹那」
「あぁ、」
「みんなはもっと反応いいのになぁ〜」
「興味ないから」
「ひどぉ!」
周りからの視線が痛い。
平凡に過ごしたかったのに初日から絡まれるとは…
先が思いやられる。
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