「華奈！朝よ！」
華奈「うぅん・・おはよう。お母さん。」
また来てしまった。辛い朝。
中学1年の春。私は事故にあった。
その影響で、私は耳が聞こえない。
そのせいで、学校ではいつも邪魔者扱い。
聞こえないのを理由に、悪口を言っている。
読唇術を習っていたから、何を言っているのかわかる。
当然、皆んながいじめてるわけじゃない。
仲が良い子もいるが、
その子達はみんな手話が出来るからだ。
できない子達は、いじめる側にまわる。
そんな生活に、私は耐えている。
現在、6月・・・・
小春『おはよう。』
華奈『おはよう。今日も暑いね。』
この子は[漢字]浜田小春[/漢字][ふりがな]はまだこはる[/ふりがな]。私の友達だ。
小春『昨日のドラマの続き、見た？』
華奈『見た！ヒロインやばくない！？』
小春『だよね！来週楽しみぃ！』
？？「ねえ、また学校来てるよ。」
小春「！？」
小春のこの反応、悪口か・・・
湊「なんで来るのかなぁ。あ、悪口言われてるのに気づかないからかw」
この子は[漢字]浅川湊[/漢字][ふりがな]あさがわみなと[/ふりがな]。このクラスのリーダー格だ。
なんて言ってるのかは分かる。もう慣れて来た。
小春「ちょっと！ひどいじゃない！」
湊「は？あんたもあんたよ。手話なんかして気持ち悪い。」
華奈『小春。もう良いよ。大丈夫。』
小春『華奈・・・でも』
華奈『大丈夫！気にしないで！私には聞こえないし！』
小春『華奈・・・分かった。』
キーンコーンカーンコーン・・・・
湊「ちっ。今に見なさいよ・・・・！」
私は、まだ中学生活は始まったばかりなんだ。
こんな所で、躓くわけにはっ・・・・・
華奈「痛っ！」
湊「wwww」
始まったのか・・・暴力的な虐めが。