八高線の恋愛話
#1
鉄道 擬人化
電車の運転士をやめてから、どれほど経ったのか 八高線は一人寂しく駅のホームに立っていた。一人になると、なぜだか寂しく感じてしまうのが彼の人間性だろう。「なぜ.....」「なぜ自分だけ、こうなる」八高線は下を向いて独り言を言っていた。八高線はふと駅を見渡していると、なぜか青梅線と五日市線が仲良く手を繋いでいた。八高線はそれを睨みながら見つめていた。そしてなにやら二人が話している声が聞こえた。八高線はよく耳を澄ましながら聞いていると、「ねぇ、青梅.....」「なに?」「そろそろ....俺たち...結婚しようかなって....」「(は?結婚!?)」「え?」「その....だめ.....?」「(おいおい、よく私の前でそんなこと言えるな....)」「俺も!!」「(!?)」「じゃ、じゃあ....結婚....してくれるの....?」「だって、五日市のことは前から好きだったんだもん!」「(はぁー???)」「あ....あ....その...ご、ごめん つい嬉しくてなんて言ったらいいかわからなくて.....」「(クソ....こっちは妻がとっくに死んでて今は独身だっていうのに.....)」そんな彼にも妻がいたのだが、残念ながら亡くなってしまい今は彼の子どもたちだけという。「青梅....愛してるよ」「俺も.....」ちなみに二人は公務員である。八高線は今は無職。八高線の恋愛話は妻と子を作っただけのこと 八高線は今にも襲いかかりそうな勢いだったが、なんとかおさえた。その後、電車で来て二人はイチャイチャしながら電車に乗った。八高線は気味が悪いと思いつつ電車に乗って最寄り駅まで帰っていった。
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