高尾和成生誕祭2024 誕生日おめでとう!【短編】
#1
はっぴいばすでい
皆んなは知り合いの誕生日など、祝ったことはあるだろうか
まぁ、私はあるが...........でもこんなにうざったらしいと、逆に祝いたくは無くなるだろう?
「○○!誕生日?」
『死にやがれ』
この男、本日の主役「高尾和成」は、私にどうしても"誕生日おめでとう"と言わせたいらしい
ずっとヘラヘラしやがって、うぜぇな
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「お前ら喜べ、席替えすんぞ〜」
ホームルームでの担任に一言で、一気に周りが盛りあがる
一部、良い席だった物は「嫌だ」と嘆いているが
私も少し気に入ってたからなぁ.......窓側の真ん中
『まぁ、正直何処でも良いんだけど.......』
1人でにそう呟いた
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「おっ、ラッキー!」
『.......死んだ』
何処でも良いと言ったツケが回ってきたのだろうか
窓側の"2番目から"後ろになったが、後ろが高尾になった
流石の私でも、高尾如きでこの席を交換はしたくない
.....終わった
「○○、よろしくな?」
『宜しくしたくない...........』
私を下から覗き込み、満面の笑みで高尾が言う
もうやだ.........
「あーあ、でもこの席だけで、誕生日プレゼントかもなぁ」
高尾が呟いた言葉に私がピクリと反応する
此奴......態と聞こえる様に言ってんのか?
私は後ろを振り返り、机から出したモノを高尾に渡す
『誕生日プレゼント用意してあるっつーの、そんなんで満足すんな。誕生日おめでと、 和 成 』
そう言った後、私は羞恥心で即座に前を向き、机に突っ伏した
後ろから聞こえてくる悶絶した声には少し笑ってしまったけど
(誕生日おめでと、和成)
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