命を灯す花
駿「ひっ・・・・!?」
オドオドと後ろに倒れ込む。
そんな弟を見て、晴翔はニヤリと笑った。
晴翔「下を見ろよ。まるで血の海だぜ?」
駿「えっ・・・!?」
恐る恐る下を見る。
集まる野次馬ども、うるさく聞こえる人の声、
そして,血を流している女性・・・
駿「オエッ!?グフっ・・・!!」
思わず土砂物を吐き出してしまう。
晴翔「おっと、お前にはまだ早かったな。」
そう言うと、晴翔は駿の背中を持ち、後ろに投げる。
駿「痛っ!」
晴翔「使える限り、人を殺すからな。」
そう言うと、新しい花火に火をつけ、下に向かって火口を向けた。
その後、また誰かが宙に浮いた。
男「うわぁぁぁぁ!?」
そして、下に落ちる。
それが10分ほど続き、兄の手持ちの花火は無くなった。
晴翔「はぁ・・・爽快だ・・・!」
満足した顔を見せた晴翔は、そのまま駿の方へ来た。
駿「ひっ!」
晴翔「駿・・・よく聞け。」
冷たい手が頬に触れる。
晴翔「俺は、この生活に疲れたんだ。この世界に疲れたんだ。」
「だから、今回の事は、ただのストレス発散にしかなってない。」
「しかも、俺はまだ満足していない。」
駿「え・・・?」
まさか、まだ人を殺すのか・・・!?
晴翔「ちょっと待て。」
スマホを取り出し、どこかへ電話をかける。
プルルルル…プルルルル…
警察「はい、こちら警察署です。」
晴翔「今から◯◯ビルの屋上で人を殴り殺します。」
警察「な、なんだって?」
晴翔「早く来ないと、子供が死にますよ。」
そう言うと、晴翔はスマホを勢いよく投げた。
ビルの上からスマホが落ちていく。
晴翔「さて・・・駿。」
駿「な、なに?」
晴翔「警察官が来て捕まるまで、お前を殴る。」
駿「は?」
晴翔「死にはしないだろ。まあ、我慢しろよっ・・・!」
ゴッ!
駿「っ痛!?」
ゴッゴッゴッゴッゴッ・・・
駿「痛い痛い!!やめてって!」
バキ!ゴキ!ゴリュ!
駿「カハッ!?」
5分後・・・
晴翔「はぁ・・・はぁ・・・ん?」
階段を駆け上がってくる音が聞こえる。
晴翔「やっと来たか。じゃ、ラスト一発・・・!」
力いっぱいに握った拳が、実の弟の腹部に当たる。
駿「グフっ・・・・・」
口から血を吐き出し、その場に倒れ込む。
警察「警察だ!ここに通報があった!!」
数人の警察官が銃を構えてこちらを見ている。
晴翔「やっと来ましたか。遅かったですね。」
その後、晴翔は捕まり、花火での殺人も自分がやったと自首した。
駿は、病院に緊急搬送され、一命を取り留めた。
晴翔は死刑が決まり、駿は引っ越しをすることになった。
その時駆けつけてくれたのが、袴谷義人警察官だった。
父「すいませんね、ご迷惑をかけて・・・」
義人「全然大丈夫です。」
そして、引っ越しの手続きを終え、忌まわしき土地を後にした。
・・・あれから、もう6年経った。
今年はもう直ぐ終わろうとしていて、受験シーズンにも入った。
今、僕は袴谷刑事と共にある場所に向かっている。
兄があの花束を手に入れた、[大文字]魔の花畑だ。[/大文字]
次回、最終話「明日」
オドオドと後ろに倒れ込む。
そんな弟を見て、晴翔はニヤリと笑った。
晴翔「下を見ろよ。まるで血の海だぜ?」
駿「えっ・・・!?」
恐る恐る下を見る。
集まる野次馬ども、うるさく聞こえる人の声、
そして,血を流している女性・・・
駿「オエッ!?グフっ・・・!!」
思わず土砂物を吐き出してしまう。
晴翔「おっと、お前にはまだ早かったな。」
そう言うと、晴翔は駿の背中を持ち、後ろに投げる。
駿「痛っ!」
晴翔「使える限り、人を殺すからな。」
そう言うと、新しい花火に火をつけ、下に向かって火口を向けた。
その後、また誰かが宙に浮いた。
男「うわぁぁぁぁ!?」
そして、下に落ちる。
それが10分ほど続き、兄の手持ちの花火は無くなった。
晴翔「はぁ・・・爽快だ・・・!」
満足した顔を見せた晴翔は、そのまま駿の方へ来た。
駿「ひっ!」
晴翔「駿・・・よく聞け。」
冷たい手が頬に触れる。
晴翔「俺は、この生活に疲れたんだ。この世界に疲れたんだ。」
「だから、今回の事は、ただのストレス発散にしかなってない。」
「しかも、俺はまだ満足していない。」
駿「え・・・?」
まさか、まだ人を殺すのか・・・!?
晴翔「ちょっと待て。」
スマホを取り出し、どこかへ電話をかける。
プルルルル…プルルルル…
警察「はい、こちら警察署です。」
晴翔「今から◯◯ビルの屋上で人を殴り殺します。」
警察「な、なんだって?」
晴翔「早く来ないと、子供が死にますよ。」
そう言うと、晴翔はスマホを勢いよく投げた。
ビルの上からスマホが落ちていく。
晴翔「さて・・・駿。」
駿「な、なに?」
晴翔「警察官が来て捕まるまで、お前を殴る。」
駿「は?」
晴翔「死にはしないだろ。まあ、我慢しろよっ・・・!」
ゴッ!
駿「っ痛!?」
ゴッゴッゴッゴッゴッ・・・
駿「痛い痛い!!やめてって!」
バキ!ゴキ!ゴリュ!
駿「カハッ!?」
5分後・・・
晴翔「はぁ・・・はぁ・・・ん?」
階段を駆け上がってくる音が聞こえる。
晴翔「やっと来たか。じゃ、ラスト一発・・・!」
力いっぱいに握った拳が、実の弟の腹部に当たる。
駿「グフっ・・・・・」
口から血を吐き出し、その場に倒れ込む。
警察「警察だ!ここに通報があった!!」
数人の警察官が銃を構えてこちらを見ている。
晴翔「やっと来ましたか。遅かったですね。」
その後、晴翔は捕まり、花火での殺人も自分がやったと自首した。
駿は、病院に緊急搬送され、一命を取り留めた。
晴翔は死刑が決まり、駿は引っ越しをすることになった。
その時駆けつけてくれたのが、袴谷義人警察官だった。
父「すいませんね、ご迷惑をかけて・・・」
義人「全然大丈夫です。」
そして、引っ越しの手続きを終え、忌まわしき土地を後にした。
・・・あれから、もう6年経った。
今年はもう直ぐ終わろうとしていて、受験シーズンにも入った。
今、僕は袴谷刑事と共にある場所に向かっている。
兄があの花束を手に入れた、[大文字]魔の花畑だ。[/大文字]
次回、最終話「明日」
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