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命を灯す花

#5


1週間後・・・
駿「じゃあね。バイバイ!」
友達「じゃあな!」
あれから1週間。お兄ちゃんは帰ってきていない。
一体、どこにいるんだろ・・・・!!
駿「あ・・・え・・・?」
曲がり角の電柱に、お兄ちゃんがいる。
晴翔「ふぅ・・・あ、駿か。よっ。」
駿「お兄ちゃん!?」
晴翔の元へ駆けつく。
駿「どこ行ってたのぉ!?」
晴翔「静かに。」
真面目な顔で語りかける。
晴翔「駿。着いてこい。」
駿「え、どこ行くの?」
晴翔「ふっ。面白いものを見せてやろう。」
良く見ると、リュックがパンパンだ。
何が入ってるんだろう・・・。
30分ほど歩き、廃ビルに着いた。
駿「ここは・・・・?」
晴翔「今日は祭りだから、人がよく集まる。」
時刻は午後6時22分。太陽は沈みつつある。
そして、人は増え続けている。
晴翔「よし、入るぞ。」
駿も晴翔に着いていく。
そして、屋上に入る。
駿「ねぇ、何するの?お兄ちゃん・・・。」
晴翔「祭りが始まったら、お前はこれで遊べ。」
渡されたのは、普通の花火。
駿「わぁ、ありがとう・・・!」
晴翔「まあな。迷惑かけたしっ。」
そして、30分程花火で遊んだ。
パッと兄の方を見ると、何かを作っていた。
普通の花火の中に・・・粉?を入れてる。
まあ、そんなことを気にせず遊んでいると・・・
女性「いやぁ!?」
急に悲鳴が聞こえた。
駿「!?」
声が聞こえた方向に目を向ける。
そこには、[大文字]人が居た。[/大文字]
え、人が居る???てか、浮いてる??
え、何でなんで?何が起こってんだ?
そうだ、お兄ちゃん・・・・・・???
晴翔は、花火人花の粉を入れた花火に火をつけ、
[大文字]その女性を操っていた。[/大文字]
駿「え、な、何してるの・・・?」
晴翔「ああ、あの女を浮かせてんだよ。」
駿「え、なに?浮かしてる・・・?」
晴翔「あいつの心臓部分見てみ?」
よく見ると、心臓部分が赤く光ってる。
と思ったら黄色に変わった。
いろんな色に光ってる。まるで花火だ。
晴翔「これはそう長く持たないんだ。もうそろそろ・・・」
その瞬間、女性の心臓部分で光っていた光が消えた。
と、その時・・・・
女性「ひゃっ!」
短い悲鳴を上げ、女性は下へ落ちていった。
無音の空気が流れた。祭りの音さえ聞こえなかった。
そして、次第に悲鳴が聞こえてきた。
男性「うわぁあ!!」
子供「あああああ!!!???」
いろんな人の叫び声が聞こえる。
僕は見なかった。怖かったから。
そこにあるものが、安易に想像できたから。
駿「お兄・・・ちゃん・・・!」
晴翔「見たか?駿・・・」
後ろを振振り向く。
晴翔「人が・・・死んだぞ・・・!」
その顔は、初めて彼女ができた中学生のような、
満足感ある笑顔だった。

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作者メッセージ

どうも戸部夏実です!
いや、今週快眠できてないのよ。
きついよ。

2024/10/14 21:44

戸部夏実 ID:≫.psyZPMB6Zfrw
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