夢を叶えに
shaofanside―――
『ENTERSHIPガールズオーディション』
私は、shaofan。
このオーディションの参加者の中で唯一の
中国出身。
そもそも、なんで私が、このオーディション
受けているのかというと…
――5カ月前くらいのことだった
『もうあと少しでデビューだね〜』
「ここまで長かった〜」
そんな他愛もない会話で盛り上がる私たち
そう、私は…私たちは、2か月後にデビューを
控えている、新人グループ。
もう2か月後には、
『[漢字]5minutes[/漢字][ふりがな]ファイブ
ミニッツ[/ふりがな]』
として活動をスタートさせている。
メンバーは、私(shaofan)、
●●、Mei、Yonsoそして、
私と同じ、中国出身のマンネ、Suyen
だった。
1つのグループに中国出身メンバーが2人も
いるのは、珍しいことだったが、
私は、1人でも同郷のメンバーがいて、
とても心強く思っていた。
しかし、これからわずか2週間後―――
Suyenに熱愛報道が出てしまった。
相手は、韓国の人気俳優だった。
フェイク画像だったのにもかかわらず、
このニュースはまたたく間に韓国全体に広
まった。
ネットでは、
@[下線]aaa[/下線]
大事な時期に熱愛って…
@[下線]bbb[/下線]
プロ意識低すぎ
@[下線]ccc[/下線]
でも、これフェイク画像じゃない???
@[下線]ddd[/下線]
メンバーも迷惑かけられて、かわいそう…
「フェイク画像ではないか」と言って、
Suyenのことをかばってくれる人もいた
が、やはり大炎上してしまった。
なかなか炎上が収まらない中、刻々と迫っ
てくるデビュー日。
私も正直言って、不安だった。
これは多分、他のメンバーも同じ。
でも、日に日に笑顔が消えていくSuyen
を見たら、誰もそんなことを言えなかった。
デビューまであと2週間となったある日
5人のメンバーは、スタジオにこもって
デビュー曲の練習をしていた。
4時間くらいぶっ続けで練習していたので、
今日はもう終わりにしようと最年長の【変換
1】オンニが提案してくれた。
多分、Suyenのことも考えてだと思う。
やっぱり、●●オンニは優しいな
そんなことを考えながら、帰るしたくをして
いると、
[大文字]ドンッ[/大文字]
と大きな音が聞こえてきた。
驚いて、音が聞こえたほうを向いてみると、
Suyenが、
倒れていた―――
「Suyen、Suyen!」
普段あまり大声を出さない●●オンニの
大声がひびいた。
Meiオンニは、あわてて救急車を呼んでい
る。
Suyen!!
とっさに、Suyenのところにいる、
●●オンニのところへ駆け寄った。
「オンニ!なんか手伝えることない???」
Suyenどうか無事でいて…
『ENTERSHIPガールズオーディション』
私は、shaofan。
このオーディションの参加者の中で唯一の
中国出身。
そもそも、なんで私が、このオーディション
受けているのかというと…
――5カ月前くらいのことだった
『もうあと少しでデビューだね〜』
「ここまで長かった〜」
そんな他愛もない会話で盛り上がる私たち
そう、私は…私たちは、2か月後にデビューを
控えている、新人グループ。
もう2か月後には、
『[漢字]5minutes[/漢字][ふりがな]ファイブ
ミニッツ[/ふりがな]』
として活動をスタートさせている。
メンバーは、私(shaofan)、
●●、Mei、Yonsoそして、
私と同じ、中国出身のマンネ、Suyen
だった。
1つのグループに中国出身メンバーが2人も
いるのは、珍しいことだったが、
私は、1人でも同郷のメンバーがいて、
とても心強く思っていた。
しかし、これからわずか2週間後―――
Suyenに熱愛報道が出てしまった。
相手は、韓国の人気俳優だった。
フェイク画像だったのにもかかわらず、
このニュースはまたたく間に韓国全体に広
まった。
ネットでは、
@[下線]aaa[/下線]
大事な時期に熱愛って…
@[下線]bbb[/下線]
プロ意識低すぎ
@[下線]ccc[/下線]
でも、これフェイク画像じゃない???
@[下線]ddd[/下線]
メンバーも迷惑かけられて、かわいそう…
「フェイク画像ではないか」と言って、
Suyenのことをかばってくれる人もいた
が、やはり大炎上してしまった。
なかなか炎上が収まらない中、刻々と迫っ
てくるデビュー日。
私も正直言って、不安だった。
これは多分、他のメンバーも同じ。
でも、日に日に笑顔が消えていくSuyen
を見たら、誰もそんなことを言えなかった。
デビューまであと2週間となったある日
5人のメンバーは、スタジオにこもって
デビュー曲の練習をしていた。
4時間くらいぶっ続けで練習していたので、
今日はもう終わりにしようと最年長の【変換
1】オンニが提案してくれた。
多分、Suyenのことも考えてだと思う。
やっぱり、●●オンニは優しいな
そんなことを考えながら、帰るしたくをして
いると、
[大文字]ドンッ[/大文字]
と大きな音が聞こえてきた。
驚いて、音が聞こえたほうを向いてみると、
Suyenが、
倒れていた―――
「Suyen、Suyen!」
普段あまり大声を出さない●●オンニの
大声がひびいた。
Meiオンニは、あわてて救急車を呼んでい
る。
Suyen!!
とっさに、Suyenのところにいる、
●●オンニのところへ駆け寄った。
「オンニ!なんか手伝えることない???」
Suyenどうか無事でいて…