夢を叶えに
Saraside―――
『ENTERSHIPガールズオーディション2024』
私は、Sara
ENTERSHIPという韓国の大手芸能事務所
で、練習生として日々練習に励んでいた。
しかし、こんな生活も今日でサヨナラ!!!
このガールズオーディションでデビューへの
夢の切符を絶対に掴んで見せる!!!
だけど、私は欲張り。
本当は、もう一つ絶対に叶えたい夢がある。
それは●●さんっ…●●と一緒にデビューする事。
どうして、私がそう思い始めたのかというと…
さかのぼる事、2年前―――
私が、練習生として事務所に入って間もな
い頃
私は、親元を一人で離れ、韓国という慣れ
ない場所での生活に戸惑うばかりで、あまり
周りに馴染めなかった。
勇気を出して話しかけてみても、韓国語がま
だまだ未熟だったために、会話がいつも止
まってしまった。
練習していても、いつも注意されてしまって
いた。
ちゃんとアドバイスしてくれているかもしれ
ないのに、何を言ってるのかすらわからな
かった。
―やっぱり私には、外国でアイドルになることは無理なのかもしれない。潔く身を引こ
う―
とさえ思っていた。
もう、辞めたいと思いながら過ごしていた
ある日。
『元気ないね。どうしたの?』
と、優しい声が聞こえてきた。
しかも、日本語で…
その途端、私の中で抑えてきた感情が溢れ出
した。
「わっ、私っ韓国にっ、来てこっ、言葉…分からなくって…」
途切れ途切れになって、しっかり喋れていな
いし、日本語だけど
『辛かったね。』
『私も分かる。』
など、温かい言葉で相槌を打ってくれた。
「あのっ、あ、ありがとうございました!
私、もっともっと頑張ります!!」
『頑張ってね。…でも、あなたはもうずいぶんと頑張っているから、無理しないでね。』
「ッありがとうございます!」
さっきまでずっと泣いていたはずなのに、また泣けてきちゃった…
「あの、あなたのお名前って―――」
『●●。 またね…あともう敬語はなしね!』
『じゃあね、Sara』
と言い残して去った、私の憧れの人。
次に会った時は、私があの人の事を励ます事
が出来るといいな…
『ENTERSHIPガールズオーディション2024』
私は、Sara
ENTERSHIPという韓国の大手芸能事務所
で、練習生として日々練習に励んでいた。
しかし、こんな生活も今日でサヨナラ!!!
このガールズオーディションでデビューへの
夢の切符を絶対に掴んで見せる!!!
だけど、私は欲張り。
本当は、もう一つ絶対に叶えたい夢がある。
それは●●さんっ…●●と一緒にデビューする事。
どうして、私がそう思い始めたのかというと…
さかのぼる事、2年前―――
私が、練習生として事務所に入って間もな
い頃
私は、親元を一人で離れ、韓国という慣れ
ない場所での生活に戸惑うばかりで、あまり
周りに馴染めなかった。
勇気を出して話しかけてみても、韓国語がま
だまだ未熟だったために、会話がいつも止
まってしまった。
練習していても、いつも注意されてしまって
いた。
ちゃんとアドバイスしてくれているかもしれ
ないのに、何を言ってるのかすらわからな
かった。
―やっぱり私には、外国でアイドルになることは無理なのかもしれない。潔く身を引こ
う―
とさえ思っていた。
もう、辞めたいと思いながら過ごしていた
ある日。
『元気ないね。どうしたの?』
と、優しい声が聞こえてきた。
しかも、日本語で…
その途端、私の中で抑えてきた感情が溢れ出
した。
「わっ、私っ韓国にっ、来てこっ、言葉…分からなくって…」
途切れ途切れになって、しっかり喋れていな
いし、日本語だけど
『辛かったね。』
『私も分かる。』
など、温かい言葉で相槌を打ってくれた。
「あのっ、あ、ありがとうございました!
私、もっともっと頑張ります!!」
『頑張ってね。…でも、あなたはもうずいぶんと頑張っているから、無理しないでね。』
「ッありがとうございます!」
さっきまでずっと泣いていたはずなのに、また泣けてきちゃった…
「あの、あなたのお名前って―――」
『●●。 またね…あともう敬語はなしね!』
『じゃあね、Sara』
と言い残して去った、私の憧れの人。
次に会った時は、私があの人の事を励ます事
が出来るといいな…