あなたの町の害虫駆除
前回のあらすじ
アカリと名乗る男は食蝕病に感染した奇病患者を倒す害虫駆除と呼ばれる仕事をしていると言った。[/明朝体]
[水平線]
「害虫駆除かー…」
私はパンフレットを眺めながら呟いた。あれから気になって調べたところ給料もまぁ良さで休みも取りやすいようだ…事実という保証はないけれど。あと少しで進路を確定させなきゃならない。一体私はどうすればいいんだ〜…
そう呟きながら私は帰路についていた。
[水平線]
「ただいま〜」
「お姉ちゃんおかえり!今日小学校4時間だったから夜ご飯つくってみたの」
「ありがとう本当に助かるよ」
「あ、お母さんのところにも持っていかないと…」
「いいよリアナ先食べてな」
マンションの一室の元は空き部屋の和室だったところにはきょうだい達がいる賑やかな雰囲気と反対に静寂が漂っている。私は和室の扉をノックした。
「お母さん…夜ご飯…お母さんの知り合いの居酒屋経営してる人がお母さんに職を紹介してくれるって…だから…」
「うるさいわね!!アンタに何がわかるの?!外の怖さが…ッ!私はもうあんな目に遭いたくないんだよ…!」
「…わかった」
「[小文字]本当目障りな娘ね…少しは母親の事考えなさいよ[/小文字]」
エレナの心の中の糸がぷつりと切れる。
「[太字]考えてねぇのはお前だろ?!お前が働いてないから私は皆みたいにいい高校いけないし、リアナ達は他の子みたいに自由に遊べないんだよ!![/太字]」
「あぁそう…[小文字]あんたなんか産まなきゃよかった。[/小文字]」
「…」
私は泣くのを我慢して妹たちの所へ戻り夕食を食べた。
[水平線]
その日の夜………
「明梨って人が言ってた害虫駆除と食蝕病について調べてみるか…」
とあるサイトではこう書いてあった。
[斜体][明朝体]食蝕病
表向きのメディアでは流行りの感染症と言われているが、実際は感染者は体が異形と化し凶暴化して無作為に人を襲う…そう言われている。そして治療法は無く国家公認秘密部隊が密かに凶暴化した感染者を暗殺していると言う……[/明朝体][/斜体]
あまりにもデタラメな気がした。けど実際に私は凶暴化した人をみた人を見たから何ともいえなかった。
そして面倒なことを思い出してしまった…。
「明日面談だ……」
[水平線]
翌日学校に行って先生と進路相談をした。もちろん母は来ない。とりあえず先生からは通信制に行けと言われたので通信制高校を探す事にした。
そしてまた帰路に着く。いつもと見慣れた光景だ。
通信制高校なんて一回も考えてなかったから今から調べないといけない。正直とても面倒だ。悶々と考えていると後ろから声をかけられた。
「そこのお嬢さん今いいかしら?」
老婆の声だ。
「どうしました?」
「嗚呼やっぱり…なんでもないわ。少し家まで荷物を持ってもらいたいんだけど良いかしら?」
「まぁ別に…」
老婆は小柄で手は薄皮一枚みたいに薄くて細かった。
[水平線]
どのくらい歩いただろうか…もう三時間以上は歩いた気がするが老婆は歩みを止めないし疲れたそぶりも見せず前だけ向いて歩いている。
「(さっきより歩くの早くなってない?!)あの〜…後どのくらいですか?」
「ここよ」
老婆が指を刺した先には古いボロボロの空き家があった。
「え」
「私はね中学生の女の肉が大好きなのよ。貴女の事一目見た時から美味しそうって思っていたわ。だから」
老婆が白目を剥いてぐったりすると、腹が裂けて大きな口のようになる。そして目から蠱毒みたいに虫が這い出て耳からは見たことのない植物の芽が生えていた。
「貴女の事食べても良いかしら?」
老婆の姿はあの時見た化け物みたいになっていた。
アカリと名乗る男は食蝕病に感染した奇病患者を倒す害虫駆除と呼ばれる仕事をしていると言った。[/明朝体]
[水平線]
「害虫駆除かー…」
私はパンフレットを眺めながら呟いた。あれから気になって調べたところ給料もまぁ良さで休みも取りやすいようだ…事実という保証はないけれど。あと少しで進路を確定させなきゃならない。一体私はどうすればいいんだ〜…
そう呟きながら私は帰路についていた。
[水平線]
「ただいま〜」
「お姉ちゃんおかえり!今日小学校4時間だったから夜ご飯つくってみたの」
「ありがとう本当に助かるよ」
「あ、お母さんのところにも持っていかないと…」
「いいよリアナ先食べてな」
マンションの一室の元は空き部屋の和室だったところにはきょうだい達がいる賑やかな雰囲気と反対に静寂が漂っている。私は和室の扉をノックした。
「お母さん…夜ご飯…お母さんの知り合いの居酒屋経営してる人がお母さんに職を紹介してくれるって…だから…」
「うるさいわね!!アンタに何がわかるの?!外の怖さが…ッ!私はもうあんな目に遭いたくないんだよ…!」
「…わかった」
「[小文字]本当目障りな娘ね…少しは母親の事考えなさいよ[/小文字]」
エレナの心の中の糸がぷつりと切れる。
「[太字]考えてねぇのはお前だろ?!お前が働いてないから私は皆みたいにいい高校いけないし、リアナ達は他の子みたいに自由に遊べないんだよ!![/太字]」
「あぁそう…[小文字]あんたなんか産まなきゃよかった。[/小文字]」
「…」
私は泣くのを我慢して妹たちの所へ戻り夕食を食べた。
[水平線]
その日の夜………
「明梨って人が言ってた害虫駆除と食蝕病について調べてみるか…」
とあるサイトではこう書いてあった。
[斜体][明朝体]食蝕病
表向きのメディアでは流行りの感染症と言われているが、実際は感染者は体が異形と化し凶暴化して無作為に人を襲う…そう言われている。そして治療法は無く国家公認秘密部隊が密かに凶暴化した感染者を暗殺していると言う……[/明朝体][/斜体]
あまりにもデタラメな気がした。けど実際に私は凶暴化した人をみた人を見たから何ともいえなかった。
そして面倒なことを思い出してしまった…。
「明日面談だ……」
[水平線]
翌日学校に行って先生と進路相談をした。もちろん母は来ない。とりあえず先生からは通信制に行けと言われたので通信制高校を探す事にした。
そしてまた帰路に着く。いつもと見慣れた光景だ。
通信制高校なんて一回も考えてなかったから今から調べないといけない。正直とても面倒だ。悶々と考えていると後ろから声をかけられた。
「そこのお嬢さん今いいかしら?」
老婆の声だ。
「どうしました?」
「嗚呼やっぱり…なんでもないわ。少し家まで荷物を持ってもらいたいんだけど良いかしら?」
「まぁ別に…」
老婆は小柄で手は薄皮一枚みたいに薄くて細かった。
[水平線]
どのくらい歩いただろうか…もう三時間以上は歩いた気がするが老婆は歩みを止めないし疲れたそぶりも見せず前だけ向いて歩いている。
「(さっきより歩くの早くなってない?!)あの〜…後どのくらいですか?」
「ここよ」
老婆が指を刺した先には古いボロボロの空き家があった。
「え」
「私はね中学生の女の肉が大好きなのよ。貴女の事一目見た時から美味しそうって思っていたわ。だから」
老婆が白目を剥いてぐったりすると、腹が裂けて大きな口のようになる。そして目から蠱毒みたいに虫が這い出て耳からは見たことのない植物の芽が生えていた。
「貴女の事食べても良いかしら?」
老婆の姿はあの時見た化け物みたいになっていた。
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