明鏡止水、虹は光る。
『カリオス』はリエン王国───世界最大の国にある、世界最大のギルド。
この街、ヤクト王国の隣の隣にある。
ガレン「もうすぐ国境だ。」
レイラ「えッ!そうか??」
レイラが地図を見せてくる。
ガレン「逆です」
逆向きになっている地図を強引に奪い、開く。
ガレン「ここから右に曲がると国境です。…方向音痴?」
レイラ「いやッそんなことない!失礼なやつだ。これはたまたまだ、たまたま。いつもだったらちょちょいのちょいだっつーの!!!」
ガレン「そうすか」
レイラ「ちゃんと話聞け馬鹿!!!!!」
早口で捲し上げるレイラに、興味ないと言わんばかりに返事をする。
[太字]バコッ[/太字]
広場の端の方で、何かを殴ったような音がする。
「いたッ……ひっ…きゅ、急にどうしたんですか…」
[大文字]「急にどうしたんですか、じゃねぇよ!役立たずには口聞く資格ねぇって言ってんだろ!!!!」[/大文字]
「あ…ごめんなさい、ごめんなさい…」
14、15くらいの少女が自分の二倍はある大男に殴られている。
顔を腫らし、必死で謝り続けるその姿に周りの人は目を背けた。
男は棍棒を取り出し、標的を少女に向ける。
次の一発が彼女にふりおろされる前に、レイラとガレンは動いた。
一瞬でレイラは棍棒を盗み出し、ガレンは少女を抱えて間合いから出る。
広場が凍りつくが、棍棒が盗まれたことに気がついた男がレイラに凄む。
「お前らには関係ねぇだろ!俺の武器、返してもらおうか。」
レイラ「けっ、誰がお前なんかに返すもんか。あぁ、彼女に与えた分の痛みと傷は返してやってもいいけどね?」
レイラと男が揉めている隙に、ガレンは回復を急ぐ。
ガレン「ちょっと触ります…【ヒーレイズ】…」
ガレンが触った頬が桃色に光り、みるみる治っていく。
レイラ「おぉそうかよ!!!!!お前んとこのガキ、もらって行くぞ!」
「勝手にしろ!!どうせいらねぇ役立たずだ!」
いきりたってい去っていく男の背中を眺めながら、レイラを賞賛する。
ガレン「さすがだな…」
レイラ「あんな弱いやつ追い返して褒められたくないわ!」
この街、ヤクト王国の隣の隣にある。
ガレン「もうすぐ国境だ。」
レイラ「えッ!そうか??」
レイラが地図を見せてくる。
ガレン「逆です」
逆向きになっている地図を強引に奪い、開く。
ガレン「ここから右に曲がると国境です。…方向音痴?」
レイラ「いやッそんなことない!失礼なやつだ。これはたまたまだ、たまたま。いつもだったらちょちょいのちょいだっつーの!!!」
ガレン「そうすか」
レイラ「ちゃんと話聞け馬鹿!!!!!」
早口で捲し上げるレイラに、興味ないと言わんばかりに返事をする。
[太字]バコッ[/太字]
広場の端の方で、何かを殴ったような音がする。
「いたッ……ひっ…きゅ、急にどうしたんですか…」
[大文字]「急にどうしたんですか、じゃねぇよ!役立たずには口聞く資格ねぇって言ってんだろ!!!!」[/大文字]
「あ…ごめんなさい、ごめんなさい…」
14、15くらいの少女が自分の二倍はある大男に殴られている。
顔を腫らし、必死で謝り続けるその姿に周りの人は目を背けた。
男は棍棒を取り出し、標的を少女に向ける。
次の一発が彼女にふりおろされる前に、レイラとガレンは動いた。
一瞬でレイラは棍棒を盗み出し、ガレンは少女を抱えて間合いから出る。
広場が凍りつくが、棍棒が盗まれたことに気がついた男がレイラに凄む。
「お前らには関係ねぇだろ!俺の武器、返してもらおうか。」
レイラ「けっ、誰がお前なんかに返すもんか。あぁ、彼女に与えた分の痛みと傷は返してやってもいいけどね?」
レイラと男が揉めている隙に、ガレンは回復を急ぐ。
ガレン「ちょっと触ります…【ヒーレイズ】…」
ガレンが触った頬が桃色に光り、みるみる治っていく。
レイラ「おぉそうかよ!!!!!お前んとこのガキ、もらって行くぞ!」
「勝手にしろ!!どうせいらねぇ役立たずだ!」
いきりたってい去っていく男の背中を眺めながら、レイラを賞賛する。
ガレン「さすがだな…」
レイラ「あんな弱いやつ追い返して褒められたくないわ!」