【参加〆】異世界歌い手も悪くない。
「私、喉渇いちゃった。自販機行ってくるね~」
(自販機にエナドリってあったっけ…?)
「ルカ、エナドリはダメだよ」
今日は、アイナちゃんが厳しいなぁ…キアクの冷たい視線も感じるけど。
まぁ、水くらいで止めておこう。
「水、水~」
[太字]「~♪」[/太字]
自販機の前で小銭を出していると、歌が聞こえてきた。
(あれ、これって…?)
フォアドリの歌だ。私が作ったもの。
誰だろう?ファンの子かなぁ…でも、楽屋のところだから関係者以外立ち入り禁止だよね。
「はぁ……」
その後、大きなため息も聞こえた。
「……あの、どうかしたの?」
水を買ったあと、気になるし声を掛けてみた。
「えっ、えっ…?フォ、フォアドリのル、ルカさん!?」
「私のこと、知ってくれてるんだねっ」
「…まぁ、一応…」
ふいっと顔を背けた。少し見える頬が赤くなってるのは、気のせいかな…?
「さっき歌ってたの、私たちの歌だよね?」
「はい…聞いてたんすか」
「あはは…」
出演者の腕章を付けてて、番号も書いてある。
「って、順番もうすぐじゃない!?行かなくてもいいの?」
「…ちょっと、怖くなったんだ」
「怖い?」
隣に座って、話を聞くことにした。
「ラップとか、ダンスが得意なんだ」
彼は、マシューくんというらしい。
暗めのエメラルドグリーンの髪は、撫でたくなるくらいふわふわだ。
ブカブカの服を着てて、ヘッドフォンを首に下げている。
「昔、人前で披露したとき、失敗して怖くなったんだ」
(昔のこと、引きずっちゃってるんだ…)
「歌いたいよ、ダンスしたいよっ!でも、怖くて…」
そう言って、目に涙を浮かべるマシューくんは、ちょっと幼く見える。
「…マシューくん、フォアドリのこと好きなの?」
「別に。好きじゃないけど?」
…横からなら見えるけど、ブカブカのパーカーの下。フォアドリのバンドTシャツなのは気のせいかな。しかも、数量限定…
「…ん、まぁ置いといて!いいじゃん、マシューくんの音楽好きは、私が保証する!せっかくの音楽祭だよ?せっかくのステージだよ?メンバーと一緒に楽しみなよっ!」
「…何それ。お前に何が分かんだよ」
「マシューくんのステージ、見てみたいなぁ~!思いっきりラップして、楽しく踊って…私に見せてよっ!お願いっ」
「マシュー!ちょっと、どこ行って…って、フォアドリのルカさん?」
「仲良くなったの?」
「…ちげぇし!」
来たのは、マシューくんのメンバーみたい。
「マシュー、良かったじゃん!ルカさんの大ファンだもんねぇ。後でサインもらいなよ」
「それより、ステージ!早く行くよっ」
マシューくんは、2人に連れて行かれていった。
私は、ぽかーんっとした後、3人に着いていった。
ペンライトを構えて、観客席の端へ。
(自販機にエナドリってあったっけ…?)
「ルカ、エナドリはダメだよ」
今日は、アイナちゃんが厳しいなぁ…キアクの冷たい視線も感じるけど。
まぁ、水くらいで止めておこう。
「水、水~」
[太字]「~♪」[/太字]
自販機の前で小銭を出していると、歌が聞こえてきた。
(あれ、これって…?)
フォアドリの歌だ。私が作ったもの。
誰だろう?ファンの子かなぁ…でも、楽屋のところだから関係者以外立ち入り禁止だよね。
「はぁ……」
その後、大きなため息も聞こえた。
「……あの、どうかしたの?」
水を買ったあと、気になるし声を掛けてみた。
「えっ、えっ…?フォ、フォアドリのル、ルカさん!?」
「私のこと、知ってくれてるんだねっ」
「…まぁ、一応…」
ふいっと顔を背けた。少し見える頬が赤くなってるのは、気のせいかな…?
「さっき歌ってたの、私たちの歌だよね?」
「はい…聞いてたんすか」
「あはは…」
出演者の腕章を付けてて、番号も書いてある。
「って、順番もうすぐじゃない!?行かなくてもいいの?」
「…ちょっと、怖くなったんだ」
「怖い?」
隣に座って、話を聞くことにした。
「ラップとか、ダンスが得意なんだ」
彼は、マシューくんというらしい。
暗めのエメラルドグリーンの髪は、撫でたくなるくらいふわふわだ。
ブカブカの服を着てて、ヘッドフォンを首に下げている。
「昔、人前で披露したとき、失敗して怖くなったんだ」
(昔のこと、引きずっちゃってるんだ…)
「歌いたいよ、ダンスしたいよっ!でも、怖くて…」
そう言って、目に涙を浮かべるマシューくんは、ちょっと幼く見える。
「…マシューくん、フォアドリのこと好きなの?」
「別に。好きじゃないけど?」
…横からなら見えるけど、ブカブカのパーカーの下。フォアドリのバンドTシャツなのは気のせいかな。しかも、数量限定…
「…ん、まぁ置いといて!いいじゃん、マシューくんの音楽好きは、私が保証する!せっかくの音楽祭だよ?せっかくのステージだよ?メンバーと一緒に楽しみなよっ!」
「…何それ。お前に何が分かんだよ」
「マシューくんのステージ、見てみたいなぁ~!思いっきりラップして、楽しく踊って…私に見せてよっ!お願いっ」
「マシュー!ちょっと、どこ行って…って、フォアドリのルカさん?」
「仲良くなったの?」
「…ちげぇし!」
来たのは、マシューくんのメンバーみたい。
「マシュー、良かったじゃん!ルカさんの大ファンだもんねぇ。後でサインもらいなよ」
「それより、ステージ!早く行くよっ」
マシューくんは、2人に連れて行かれていった。
私は、ぽかーんっとした後、3人に着いていった。
ペンライトを構えて、観客席の端へ。