【参加〆】異世界歌い手も悪くない。
「…あの有名バンドも出るのぉ……?」
「恐ろしいわね、音楽祭……」
今日、ついに音楽祭が始まるんだ。
出番が近い出演者は、ステージ裏。
私たちは最後のほうっていうか、一番最後……だから、とりあえず楽屋に向かう。
「楽屋、ここだよね」
ドアに【Fore the dream様】って書いてある。
「なんか、有名人になった気分だねぇ~」
「なにそれ…まぁ、ちょっと分かるけど」
私たちの出番は一番最後。
順番は審査員の人達が決めるんだ。キアクいわく、期待値が高いバンドを最後に持ってきたり。お客さんが飽きないような設定にしてるとか。
「最後とか、緊張するじゃん~~~~っ!!!」
「いやいや、一番最初よりいいでしょ……?」
席は満員。私たちは、楽屋のモニターから見るんだ。
「参加者紹介があるから行かなきゃだよ。衣装に着替えようか」
司会者、審査員、出演者の紹介がある。
「みんなに、しっかりアピールしないとね!」
「衣装、こちらです」
キアクが作ってくれた衣装は、みんな似てる感じのもの。
私は、白いシャツに、胸元にはオレンジのリボン。ふわっとしたズボンで、リボンと同じ色のジャケット。
アイナちゃんは、白いシャツに赤いネクタイ。紺のジャケットにチェックのミニスカート。髪は、いつもの三つ編みポニーテールにシュシュだ。
アキくんは、白いシャツに紺のネクタイ。黒いダボッとしたズボン。
キアクは白いシャツに、紺のネクタイ、紺のシュッとしたズボン。
制服みたいな、衣装をイメージして作ってくれたんだって。
「キアク、ありがとう!」
「みんな、似合ってるね」
「よし、完璧!ステージ裏、行こうか」
楽屋から出て、廊下を歩いていたら…
「あ、ザムトじゃん!……って、ラナさん…!?」
顔を青くして、ぶるぶる震えるラナさん、とそれを支えるザムト。
後ろには、マロンさんとアオイさんも。
「緊張してるの?」
「ルカちゃん…どうしましょう、失敗したら……[小文字]噛んだらどうしよう、こけたらどうしよう、笑われたらどうしよう……[/小文字]」
「わーっ!ストップ、ストップ!!ネガティブダメダメ!!」
みんな、これに慣れてるのかな。ラナさんの肩をぽんぽんって叩いて励ましてる。
「…ラナさん、私たち[太字]今日はライバルだけど…明日は、仲間に戻るから。[/太字]だから、応援してるよ。大丈夫、ラナさんの演奏は、きっと届くから!」
「…アイナ、いいの?」
「…まぁ、ルカらしいしいいわよ。」
後ろで、注意をするかの会議が行われてるのはいいとして……
「ルカちゃん…そうよね、自信持たなきゃ!」
ラナさんは、元気を取り戻したみたい。
「フォアドリ、負けないからね!!」
「かかってきなさいよっ!!」
アイナちゃんとザムトがじゃれ合いつつも、みんなでステージに向かった。
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「恐ろしいわね、音楽祭……」
今日、ついに音楽祭が始まるんだ。
出番が近い出演者は、ステージ裏。
私たちは最後のほうっていうか、一番最後……だから、とりあえず楽屋に向かう。
「楽屋、ここだよね」
ドアに【Fore the dream様】って書いてある。
「なんか、有名人になった気分だねぇ~」
「なにそれ…まぁ、ちょっと分かるけど」
私たちの出番は一番最後。
順番は審査員の人達が決めるんだ。キアクいわく、期待値が高いバンドを最後に持ってきたり。お客さんが飽きないような設定にしてるとか。
「最後とか、緊張するじゃん~~~~っ!!!」
「いやいや、一番最初よりいいでしょ……?」
席は満員。私たちは、楽屋のモニターから見るんだ。
「参加者紹介があるから行かなきゃだよ。衣装に着替えようか」
司会者、審査員、出演者の紹介がある。
「みんなに、しっかりアピールしないとね!」
「衣装、こちらです」
キアクが作ってくれた衣装は、みんな似てる感じのもの。
私は、白いシャツに、胸元にはオレンジのリボン。ふわっとしたズボンで、リボンと同じ色のジャケット。
アイナちゃんは、白いシャツに赤いネクタイ。紺のジャケットにチェックのミニスカート。髪は、いつもの三つ編みポニーテールにシュシュだ。
アキくんは、白いシャツに紺のネクタイ。黒いダボッとしたズボン。
キアクは白いシャツに、紺のネクタイ、紺のシュッとしたズボン。
制服みたいな、衣装をイメージして作ってくれたんだって。
「キアク、ありがとう!」
「みんな、似合ってるね」
「よし、完璧!ステージ裏、行こうか」
楽屋から出て、廊下を歩いていたら…
「あ、ザムトじゃん!……って、ラナさん…!?」
顔を青くして、ぶるぶる震えるラナさん、とそれを支えるザムト。
後ろには、マロンさんとアオイさんも。
「緊張してるの?」
「ルカちゃん…どうしましょう、失敗したら……[小文字]噛んだらどうしよう、こけたらどうしよう、笑われたらどうしよう……[/小文字]」
「わーっ!ストップ、ストップ!!ネガティブダメダメ!!」
みんな、これに慣れてるのかな。ラナさんの肩をぽんぽんって叩いて励ましてる。
「…ラナさん、私たち[太字]今日はライバルだけど…明日は、仲間に戻るから。[/太字]だから、応援してるよ。大丈夫、ラナさんの演奏は、きっと届くから!」
「…アイナ、いいの?」
「…まぁ、ルカらしいしいいわよ。」
後ろで、注意をするかの会議が行われてるのはいいとして……
「ルカちゃん…そうよね、自信持たなきゃ!」
ラナさんは、元気を取り戻したみたい。
「フォアドリ、負けないからね!!」
「かかってきなさいよっ!!」
アイナちゃんとザムトがじゃれ合いつつも、みんなでステージに向かった。
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