「あれ、今日は枯花来ないの～？」
最近、練習のときは枯花が監督として、感想やアドバイスをしてくれる。
「最高っ！」　「キアクかっこいい！アイナちゃん最高！」
しか言わないけど…
「今日は、約束があるって言ってたような…」
キアクも知らないらしい。
今日は、久々に静かな練習だ。
「～♪ねーねーそこのぉ旦那、旦那ぁ　ここらじゃ、ウワサが絶えないもんで　
　知っていますかい？知っていますかい？　そーそーお化けの事さぁさぁ

　提灯　脅かしのワルぅイ輩　昼は月と同じさぁ　かくれんぼが　上手なもんで
　兎に角　兎に角　情報網が広い広い！　そこらに飛んでは　次はあちら
　飛脚もびっくりさ！！」
最近できた新曲。
(やっぱ枯花がいないと寂しいなぁ～…)
[太字]ぴろん♪ぴろん♪[/太字]
〔枯花：妹!!〕
「メール…？」
枯花からメールが来た。
妹という文字と、ツーショが送られてきた。
枯花よりも少し背の小さい、枯花に激似の女の子。
「枯花の妹…!？」
(へぇ…枯花ってお姉ちゃんだったんだ…勝手に末っ子のイメージが…)
優しいお兄ちゃんに囲まれて育った感じがしてた。(作者の感想。)
「会ってみたいな～」
[太字]ぴーんぽーん♪[/太字]
「ルカさん、またエナドリですかぁ…？」
「違う違う！頼んだの昨日だからまだ来ないはず…って、[太字]アッッッ[/太字]…」
「あとで話しましょうかぁ…」
キアクがブチギレながら、ドアを開ける。
「わぁ～っ!!キアちゃんおひさぁ～っ♡」
「えぇっ…？」
(え、女の子…？)
ピンクとグレーの、セットされてない長い髪。
服はスウェット。なんか親近感。
(って、女の子…久しぶり…)
「キアクの彼女!？」
「違います!!!!」
「もぉ～っ！枯葉!!ごめん、みんな……っ」
慌てて入ってきたのは、枯花だった。
そういえば、この子さっきの写真の…？

「こちら、妹の枯葉です…」
「初めまして！キアちゃんはおひさぁ～っ」
「枯葉か…気付かなかったよ」
「フォアドリ、お姉ちゃんからよく聞いてますよ!!すごいですよねっ」
「本当～？やっぱ私の歌がいいかｒ」
[太字]「アキさんのファンなんです～っ！！！！！！！！！！」[/太字]
(エッ………)
アキくんは、ファンと言われて嬉しそう。
「また、2人で路上ライブも見に来てね」
「はいっ！行きますっ」
「じゃあ、帰るよ!!ごめんね、みんな～…練習頑張って～」
「うん、またね！」
(枯葉ちゃんの前だと、しっかりお姉ちゃんだな～)
なんか、別の一面が見れて嬉しいな～
[太字]「俺に、ファン…!!!」[/太字]
「調子乗らないでよ、アキ。じゃ、練習しよ～」
「ひどい!!!」
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