「今日のライブも楽しかったね～っ！」
今日は、フォアドリでいつもの路上ライブ。
新曲も出したし、お客さんもみんな楽しんでくれたみたい。
(この後は、作詞して～…)
[太字]「あの…ちょっと話ええかな！？」[/太字]
「ん？」
ライブが終わって、楽器を片付けたところで、黒髪姫カットの女の人が話しかけてくれた。
「どうかしました…？」
「あのな…私フォアドリの大ファンなんよ!!!」
「そうなんだ～！嬉しいなぁ～っ」
名前は、モミジちゃんと言うらしい。
(めっちゃ関西弁…!!)　方言女子っていいよね。(by作者)
「私はやっぱあんたらの素直な歌がごっつ好きでなぁ～っ!!!」
モミジちゃんは、たくさん感想を言ってくれる。
「モミジちゃんは、バンドとかしてないの？」
「歌も楽器もできひんくてなぁ…日本舞踊なら得意なんやけど…」
「日本舞踊…!？」
雰囲気も、上品だし…
(見てみたいなぁ…)
「今度このステージ出るねん！よかったら見に来てくれへんか？4枚あるから、よかったらフォアドリで…」
「えぇ、いいの!？絶対見に行くよっっ」
4枚のチケットをくれた。
(和風なのとか、新鮮だなぁ～)
作詞のヒントにもなりそう！
「モミジちゃん、ありがとう！話せてよかったよ」
「こちらこそありがとうな！ほんまにフォアドリが大好きや！また路上ライブ見に来るで！」
「うんっ！また会おうねっ」
素敵な出会いだった。
(よし…)
和風の曲も作ってみよう！

「ルカ、おかえり～！遅かったわね」
ダンス練をしていたアイナちゃんが出迎えてくれた。
「うん！ファンって言ってくれた子と話しててね～っ」
「え、大丈夫…？」
ザムトの件は解決したけど、過去のこともあってアイナちゃんはファンとの交流NGなんだ。
「うん！すっごく良い子だったよっ！」
「そう、ならいいけど…気をつけなさいよ？」
「心配してくれてありがとう！あ、それでね…」
私は、モミジちゃんのことを話して、3人にチケットとパンフレットを見せた。
「へぇ、来週か」
「いい息抜きになりそうですね」
「日本舞踊ねぇ…見るのは初めてだわ」
「シャピラくんのバンドも見ようね！」
(いいものを得られそうだな～っ)
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