もう、ライブも終盤。この曲で、最後だ。
「この曲で、最後になります！」
「15人で、[太字]地獄のお祭り[/太字]！」
さっきまで、みんなは劇の衣装だったけど、今は浴衣だ。
私は赤い花柄の浴衣と、キツネのお面をつけている。
他のみんなも、浴衣姿。
ザムトは、黒とピンクのフリフリの浴衣で、すっごく可愛い。
男性はジンベイ。キアクとかは背が高いからすごく似合ってる。
ユズキくんはちょっと不服そう。
「～♪この地獄から抜け出したくて、でも抜け出せなくて、
もう…[太字]コワレチャッタヨ！[/太字]
さぁ！お祭りを[太字]ハジメマショウ！[/太字]
とってもとってもタノシクテ、ステキなお祭りを！
ワン、ツー、スリー、フォー、たくさんたくさん飛び散るアカ♡
アカの絨毯広がった
ボクのカラダにいっぱい[太字]ツイチャッタ[/太字]
不協和音のメロディーが心地よく[太字](ココチヨク！)[/太字]
ボクのアタマの中で鳴ってるよ！
さぁ！ミナサン！お祭りもシュウバンに入ってきました！
もっともっと[太字]タノシンデイコウネ！[/太字]」
歌いながら、客席を回る。
(みんなも一緒に踊ってくれてる…)
最後の曲、1番盛り上がってよかった！
[大文字]「これで、私たち15人のライブを終わります！」[/大文字]
「みんなありがとーっ!!」
「まぁまぁ楽しかったわ！」
「また会いましょう！」
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「いや～、ほんっと最高だねぇ～っ!!キアクも頑張ってて私ちゃん嬉しい！」
「うるさいぞ～、枯花」
「だってだって!!みんな輝いてるっ」
1番後ろの席。
4000人で埋まるこのステージ。
(かっけぇな…)
俺は死んじまった。ポルターガイストみたいになっちまうから、ペンライトもうちわも持つなって枯花に言われた。
(俺も、でけぇ声出して、うちわ振りたかったな…)
「終わっちゃったね～!!私、楽屋行くけどどうする？」
「あー…俺はちょっと外の空気吸ってくるわ」
枯花はウキウキで楽屋に向かう。
俺は、壁をすり抜けてショートカット。
ライブ会場の近くの公園に行く。
「～♪小さいときは　元気にかけっこ
　遊んで居た　今頃きっと
　みんなはきっと　遊んでる

　足を掴んで、一緒に道路を
　渡ろう？
『赤信号！！！！』

　アタシ
　だるま落とし？だるま落とし？
　君のカラダは何処へ？　木槌を振って
　カラダの一部　吹っ飛んで
　…ちゃったね」
(って…んだこれ！？)
口が勝手に…
「歌って、すげぇ楽しいんだな…」
キアクが、あんなにキラキラしてる理由が分かった。
好きな仲間と一緒に好きなことをしているからだ。
(…頑張れよ)
〔エラー：俺も楽屋行く〕
〔枯花：分かった！みんな感動して泣いてるｗ早く来て～〕
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