「じゃあ、そろそろ晩ご飯にしようか～」
その声で、みんながいっせいにキアクのほうを向く。
(キアク、前聞いても、「お楽しみ」って焦らしてたんだよねぇ～っ!!!)
「それでは、発表します。今日の晩ご飯は…」
[太字][大文字]「バーベキューです!!!」[/大文字][/太字]
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「うち、そのコーン食べたい！」
「お肉焼けたよ～」
「あ、焼くの代わります。」
みんなで、わいわいバーベキュー。
(うまぁぁぁぁ♡)
キアク、食料のチョイスが完っ璧！
「って、ちょっと！？マロンさんっ！？」
マロンさんが、マスカットを串刺しにして焼いている。
「それ美味しいの…？」
「焼きマシュマロ的な？」
「ルカさん、それ何本目ですか…？」
私は、さっきからずっとエナドリを飲んでる。
「せっかくの合宿だから☆」とキアクにねだって、今日だけはチートデイ！
(ラナさんとトウカさん、お酒つよ～)
度数の強いお酒を飲んでるけど、まったく酔ってない。
「ルぅカぁ～っ」
一方、ほろ酔い(度数３％)を飲んだアイナちゃんはもう酔ってる。
(弱～…ちょっと可愛いな…)
「ルカ、焼きそばできたけど、食うか？」
アルさんが、お皿に盛った焼きそばをくれた。
「ありがとうございます！おいしそ～っ」
「まぁな！俺が焼いたからなっ」
「ん～っ！おいひぃ～っ」
アツアツの焼きそば。
麺はもちもちで、味付けもちょうどいい。
「アルさんは食べた？」
「いや、まだだけど」
「じゃ、これ一口あげる！はいっ」
「…おう」
アルさんが、一口食べて顔がぼんっと赤くなる。
「？そんなに熱かった？」
「いやそうじゃ…、そうだ！うまいなっ！」
(猫舌なんだな～)
ザムトにも焼きそば食べさせてあげたいと思って、焼きそばを取ったら、一生懸命お肉を焼いているコトさんが目に入った。
コトさんは、さっきからずっと焼いてくれてる。
「コトさん、焼くの上手いね～っ！私もやってみたい！代わるから、食べなよ～っ」
「あ、ありがとうございます…」
ちょっと、仲良くなれたかな？
「リオンさん、焼きおにぎり食べる？」
リオンさんに焼きおにぎりを持っていくと…
「ありがとう。食べるよ」
「リオンさん…それって…」
「？あぁ、これか…塩分チャージだけど…？」
「常備なんだ…」
「いる？暑いし、熱中症になるよ」
「じゃ、じゃあもらおうかな…」
焼きおにぎりと塩分チャージを交換した。
(未だにデビルザモンキーの4人ってキャラが掴めないな…)
「合宿、どう？」
ユズちゃんが私の隣に来て、座った。
「めちゃくちゃ楽しい！こんなに大人数で、音楽が大好きな人と一緒に過ごせるなんてさ！」
「だよね～！」
「ねぇ、ユズちゃんっ…無理かもしれないけど…提案があるんだ！」
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