「音楽祭まで、あと半年なわけだ!」
「おぉっ!!」
音楽祭で優勝する。それが今の私たちの目標だ。
「ルカ、言っとくけどね～…ダンジョーナカヨクの2人も、デビルザモンキーの4人も、み～んなライバルなんだからね!」
「うっ」
(みんな、せっかく仲良くなれたのに…結局ライバルだなんて…)
「あれじゃないですか？親友と書いてライバルと読むみたいな!」
「キアクって、意外とロマンチストだよね～…」
話が脱線したけれど、音楽祭までそんなに時間がない。
ライブはやりきったけど、他にももっと人気があるバンドはいる。
なんならソロでキャパ5,000人の箱を成功させる人もいるくらい…
(↑意味：観客5,000人のライブ会場でライブを成功させる人も)
「と、いうことで!今のフォアドリにもっとあったほうがいいものを話し合う！」
「なんでしょう…」
「ファンとの距離じゃないかな。あんまり交流しないじゃん？」
「ライブでのMCとか？喋ることないもの」
「オリジナル曲以外にも、カバー曲とかやるべきですかね…」
いろんな意見が出てきた。
・ファンとの距離　・ライブでの喋り
・カバー曲　・コラボが少ない
「でもファンでいうとキアク過激派がいるじゃない。めんどくさいわよ」
(ザムトちゃんね…どうにかなんないかな…あの子)
クレイジーエナジーからは、やっぱり嫌われているようだ。
「コラボは、積極的にしたほうがよさそうですね。作曲依頼とかも受けてみますか？」
「ライブでの喋りか～…私、インドアの陰キャだから無理かも～…」
「オリジナル曲がいっぱいあるのが、フォアドリのいいところでもあるよ!
これはいいんじゃないかな」
と、話し合うこと30分……
「じゃあ、ファンとの交流はあまりしない、作曲依頼を受け付ける、ライブでの喋りはおいおい、オリジナル曲を出すのは変わらない…ってかんじかな。」
「そんなかんじじゃな～い？」
アイナちゃんは、最初はノリノリだったのに飽きたみたいで音ゲーをしている。
(子供みたいだな～)
「これからも、たくさん作曲しよう！」
「ライブの喋りってどうすればいいんだ？マシロちゃんとライに聞く？」
「あの2人は圧倒的陽キャだしね～」
「とりあえず…」
アイナちゃんが立ち上がる。みんなをじ～っと見る。
(かっこいい名言だ!今から絶対かっこいいこと言う!）
[太字][中央寄せ]「ご飯作って！」[/中央寄せ][/太字]
今日も、フォアドリは通常運転!
音楽祭に向けて、腹ごしらえです！