「え⁉何でここにいるの？？ひじりくん！」

〖ぼ、ぼくずっと君のいじめを見て見ぬふりをしていたんだ…〗

「え、そうだったの…」

〖ぼく…今のを見て決心したんだ！君へのいじめをやめさせたいって…！〗

「！！」

〖あ、あと…友達に…なってくれる…？〗

「！！！もっちろん！！」

〖わあ…！よかったあ！〗

〖じゃあうちの神社に来て！一緒あそぼ！！〗

「遊ぶ遊ぶ！！」

＜…＞（よかったね）

…

…
〖着いたよ！！〗

「え⁉ここだったの？！結構大きいとこだね…」

〖ありがとう！〗

「そういえば神社って言ってたけど」

「ひじり君って霊感とかってあるの？」

〖あるよ、めちゃくちゃにね〗

「えー！あるの⁉」

〖そうなんだよね！で、それに関係して君に聞きたいことがあるんだけど…〗

「なにー？」

〖いやさ…君の後ろにさ…[太字]ずっと黒い狐みたいなのが視える…っていうか居るんだけど…[/太字]〗

〖体育館倉庫のときもなんか変なオーラを出してるのがあったし、君とも会話してて…興味が湧いたんだ〗

「……」

〖あっ！言えないなら秘密でいいよ！！秘密はいくらでもあるもんだし〗

「……う～ん…」

「どうしっよかな…」

＜…＞（ごしゅじーん！！別に言っても良いですよー！！＞

「……」（なんか後ろからの圧が…）

「…実は…僕、不思議な狐を拾ってさ」

「出てきていいよ、コク」

ビュオオン（炎が出る）

フォン！（僕の隣に炎と共に出てくる）

〖うぇ！？なあにこれ！！〗

〖あ、でも確かにこの狐くんがオーラの塊みたいな感じだね〗

「あ、そうなの？」

＜…わん＞（初めまして）

〖…なんて言ったの？〗

「初めましてだってさ」

〖は、初めまして、、聖って言います〗

＜わふんわふん＞（聖さんの話は聞いてましたよ）

「ひじり君の話を聞いてたって」

＜わーんわん…＞（まさか、私が見えるとは…）

「私が見えるなんてぇって言ってるよ」

＜わん＞（そんな口調じゃない！）

「はは」

〖？？？〗

「ごめんごめん、混乱しちゃったよね…」

「この子はコク、さっき話した不思議な狐だよ」

〖わあ…この子が…！なんか神々しい…」

「でしょー？」

「でも、僕まだこのことあんまり分かってないんだよね」

〖じゃあ、ちょっとぼくのお母さんのとこに行こ！！僕よりそうゆうのに詳しいから！！！〗

「分かった！」

…

…

〖ただいまー！〗

「お、お邪魔します！」

＜わん＞（お邪魔します）

だだだだだだ！！！

『ちょっとちょっと！ひーちゃん！何を持ってきたの！！？？』

〖え？〗

『あ、あなたが持ってきたの⁉』

「え？僕？」

『とりあえず入って！！話聞くから！』

「〖は、はい〗」

…

…

『はぁぁ…さっきは取り乱しちゃってごめんなさいね…』

「い、いえいえ」

『私は聖の母です。ここの神主を務めてます』

「あ、あなたがひじり君のお母さんですか」

『ええ、で、早速本題なんだけど…その狐は何？』

「それは僕のセリフですよ…」

〖それを聞きにお母さんのとこに行こうとしたらお母さんが全速力でこっちに来たもんだから〗

『あぁ…そうね』

「なんで全速力で来たんですか？」

『異様なものを感じたからよ』

『それもとてつもないほどの』

「え、、どうゆうことですか？」

『[太字]その狐、神様よ[/太字]』

「…え？神様！！？？」

＜わん？＞（あ、そうなの？）

『ええ、そのオーラの神々しさは神様よ』

『何度かこうゆう神様的存在の生物、見たことあるけどこれほどまでのは初めてよ…』

「え、えぇ…」

〖なんかすごおい〗

＜わんわん＞（そんな感じだったんだ）

『多分この狐は狐の大臣、[漢字][太字]鳳火[/太字][/漢字][ふりがな]ほうか[/ふりがな]よ』

「大臣？鳳火？」

『まあ、混乱するわよね』

『[太字]神様の世界にはさまざまな動物、それぞれに大臣、左大臣、右大臣、副大臣、副副大臣がいるのよ[/太字]』

「わ、わあ…」

『狐は動物の中でも最上位に君臨する、そしてこの子は大臣、神様までも影響を受けてしまう存在と言われている』

＜わふんわーん＞（確かに、私が言ったことが結構そのまま決まっていったかも）

『とにかくすごい存在なのよ』

「へーそんなにすごかったんだねえコク」

＜わふん＞（へへ）

『疑問なんだけど…どこでこの子を見つけたの？』

「裏山の林の中に段ボールの中に捨ててありましたよ」

『は⁉適当すぎでしょ！！』

「まあ確かにそうですね…死にかけでしたし」

『だ、誰がそんなことを…』

「分かりません…分かればいいんですけどね」

『ええ…あぁ…よかったわ、私たちに敵対していなくて…』

「この子はいい子ですよ」

＜わふん＞（いい子だよ）

『そういえば、鳳火はこの国を作るとき、その地の鬼たちと戦って目に惨い傷を負い目が見えなくなったのよね』

「そうなんですか…目が見えないのは分かっていましたが…これって見えるようにはなるんですか？」

『治らないわ。鬼からの呪いを受けちゃったもの。』

『あっでも、人間の言葉をしゃべれるようにすることはできるわよ』

「え！本当ですか⁉」

『ええ、おまじないを知ってるから。ちょっとこの目にかかっている布に書いてもいいかしら？』

「はい！」

かきかき…

『完成！』

「わあ、なんか四角い魔法陣みたい…」

「じゃあ、コクしゃべみて」

＜…ぁ、ぁ…あーあー…あー！＞

＜はじめまして＞

「っわああああ！！しゃべったあああああああ」

＜すごい！喋れた！＞

〖なんか少し幼い声してる〗

『まあ、人間の年齢で言ったら数千歳だけどこの子にとってはまだ11歳ぐらいだからねえ』

「めっちゃ長寿！！？？」

「ふひひ…これからもよろしくね」

＜よろしく！＞