スターシックス学校では、ランク測定を入学するときに行うそうだが、どうやらランクでクラス分けはしないらしい。昔はランクでクラス分けをしていたが、他ランクの生徒とも交流を深めることが大切だとされ、今はランク関係なくクラス分けがされているらしい。

…とアレンが言っていた。

そうすると、スターシックス学校の建物が見えた。どうやらもうすぐ着くようだ。

アレン『あ、あれだよ。あの大きな建物。あれこそまさにスターシックス学校だ。』

ドロシー『うわ〜！！おっきい！！』

私はそう言って、目を光らせた。そして私は早く学校に行きたいと思い、学校まで走った。

アレン『って、おいドロシー！』

アレンも私を追いかけてきた。私はワクワクして、その興奮を抑えることはできなかった。

たくさんの学校が紹介されている雑誌を見たとき、確かに他の学校の方が大きさや豪華さは劣ると画像から見て判断していたけれど、実物を見るとかなりの大迫力！さすが世界TOPクラスの学校、どれも輝いていて素敵。

そしていつのまにか、私たちは学校の門についた。

そして私たちは入学式がある場所へと急ぐ。そして指定されている席に私たちは座った。椅子の裏には、私の名前がしっかりと書いてある。

アレン『あっ、もうたくさん人来てるな。入学式の席は俺らは隣だな。』

ドロシー『クラスも一緒になるといいね！』

アレン『うん。まあそう上手く行くかな。』

そんなことを話していると、突然入学式の入り口から大きな罵声が聞こえた。

『離せよ！！！』

既に入学式を心待ちにしていた新入生たちは一斉に声のする方へと振り向いた。

「ちょっと！いい加減にしなさい！」
「あなたはスターシックス学校の生徒じゃないでしょう！！」

…なにあれ。私はアレンに聞いてみることにした。

ドロシー『ねえねえアレン。なにあれ。』

アレン『嗚呼。多分だけど、スターシックス学校に入学したかったけどできなかった人が、入学生に紛れ込んで入学しようとしているんじゃないかな。』

ドロシー『えっ、なにそれ。』

アレン『ほら。俺たちはお母様やお父様がいたおかげで特待生として入学できたけど、基本的には試験を受けないと入学できないんだ。』

へえー。案外入学するには努力が必要なのね。まあ私たちはママが優秀だったからよかったし、私たちだって弱いわけじゃないからよかったけど…。

とは言っても警官はなかなか暴れている子を止めることができていない。待っているみんなは騒然としている。どうしよう、ちゃんと入学式できるかな…。

暴れている子『邪魔だ！！炎属性・ファイア！』

やばい危ない！と、そう思った、そのときだった。


？？？『無属性・[漢字]拘束[/漢字][ふりがな]リストレイント[/ふりがな]。止まれ。』


…！こ、この声は…！

アレン『…！[小文字]お父様…！[/小文字]』

パパだ！！


ヒューイ『…落ち着いたようだね。』

暴れていた子『…！う、動けない…！』

ヒューイ『魔法も危ないから無力化しておいたよ。』

「流石校長先生…！！」
「すごい、一体そんなのがどうやって…！」
「やばい惚れちゃう…。」

ヒューイ『さあ警官の皆様、連れてって。』

そうパパが言うと、警官たちは暴れている子を連れて行った。暴れている子は動けなくて抵抗できなかったせいか、暴れたり反抗的なことはしていなかった。


ヒューイ『さて、お騒がせしてすまないね。』

ヒューイ『これより、スターシックス学校の入学式を始める。』