月白の魔法使い様
ランヌ『…俺のこのぶっ壊れた脳を上手く利用したいって?』
アリス『ダメ?』
ランヌ『…いや、厳しい。』
ランヌが微妙そうな顔でそういう。けれど、この試験内容の担当はランヌじゃないとできない。
面接、たったのそれだけだ。
そう、ランヌなら喋らなくても面接ができると思う。ランヌの可笑しな脳は、人の感情、心すら読めてしまう。だから、目の前にいる面接を受けに来た受験者の心だって、読めるはずだ。
表に出ない感情を読んでくれる…。まさに、Sランク探しにピッタリ。
…今も聞いてるんでしょうね。
ランヌ『…流石。』
アリス『あんたのことだもの。というか、聞くのやめておいたら?無理してるんじゃないの。』
ランヌ『…でもやっぱり、』
私はランヌがやらないと言い出しそうだったので、思わず、
アリス『薬!!!新!!粉ー!!!』
ランヌ『…は?』
アリス『って言ってた。』
ランヌはその場で考え始めた。すると、突然ランヌが私の方を見てこう言った。
ランヌ『やる。』
え?
ランヌ『第一試験と最後の試験の審査長は誰?一応教えて欲しい。』
アリス『ええ?なんでそんなに突然やる気に…。』
私は明らかにおかしい心の入れ替えにびっくりしていた。この会話の中で、何か心入れ替えるような話、私したっけ?でもやっぱりランヌがやってくれるから言ってくれたんだよね。
アリス『第一試験はフワリの娘さん、メルル・ファウナが、最後は私がやる。』
ランヌ『へえ、頼もしいじゃん。期待してるよアリスちゃん。』
アリス『純白の大賢者様にかかれば、これぐらい朝飯前よ!それに、私にはもう我が子もいるの。きっと、この試験に参加するはず。』
ランヌ『なに?最終審査に通せって?』
空いた窓から、肌寒い風が部屋の中に入ってくる。寒いのか知らないがランヌの手が震えている。ランヌの部屋にはウトトと撮った写真が飾ってある。
…うちの子に手加減は無用。…今のままじゃあ、Sランクには程遠い。だから、
アリス『第二試験で止めて欲しい。できれば。』
ランヌ『…ふ〜ん。じゃあこうしよう。100点満点だったら、最終まで通す。』
アリス『いいわよ。けれど、あの実力じゃあまだまだSランクを舐めているような気がする。』
ランヌ『楽しみにしてるよ。』
ランヌとの話が終わると、私は『またね』とだけ言って、家を出た。
外に出ると強い日差しが、私を照らすように出迎えてくれた。
ランヌ『…。はぁ…。』
ランヌ『やっぱり、これじゃあ無理かもしれねえな。』
ランヌ『まあ、"新しい薬"がくるなら、やるしかねえか…。』
ランヌ『ただでさえ、アリスちゃんといるだけでもきついのに。神様は本当に俺を見てくれないなぁ。』
アリス『ダメ?』
ランヌ『…いや、厳しい。』
ランヌが微妙そうな顔でそういう。けれど、この試験内容の担当はランヌじゃないとできない。
面接、たったのそれだけだ。
そう、ランヌなら喋らなくても面接ができると思う。ランヌの可笑しな脳は、人の感情、心すら読めてしまう。だから、目の前にいる面接を受けに来た受験者の心だって、読めるはずだ。
表に出ない感情を読んでくれる…。まさに、Sランク探しにピッタリ。
…今も聞いてるんでしょうね。
ランヌ『…流石。』
アリス『あんたのことだもの。というか、聞くのやめておいたら?無理してるんじゃないの。』
ランヌ『…でもやっぱり、』
私はランヌがやらないと言い出しそうだったので、思わず、
アリス『薬!!!新!!粉ー!!!』
ランヌ『…は?』
アリス『って言ってた。』
ランヌはその場で考え始めた。すると、突然ランヌが私の方を見てこう言った。
ランヌ『やる。』
え?
ランヌ『第一試験と最後の試験の審査長は誰?一応教えて欲しい。』
アリス『ええ?なんでそんなに突然やる気に…。』
私は明らかにおかしい心の入れ替えにびっくりしていた。この会話の中で、何か心入れ替えるような話、私したっけ?でもやっぱりランヌがやってくれるから言ってくれたんだよね。
アリス『第一試験はフワリの娘さん、メルル・ファウナが、最後は私がやる。』
ランヌ『へえ、頼もしいじゃん。期待してるよアリスちゃん。』
アリス『純白の大賢者様にかかれば、これぐらい朝飯前よ!それに、私にはもう我が子もいるの。きっと、この試験に参加するはず。』
ランヌ『なに?最終審査に通せって?』
空いた窓から、肌寒い風が部屋の中に入ってくる。寒いのか知らないがランヌの手が震えている。ランヌの部屋にはウトトと撮った写真が飾ってある。
…うちの子に手加減は無用。…今のままじゃあ、Sランクには程遠い。だから、
アリス『第二試験で止めて欲しい。できれば。』
ランヌ『…ふ〜ん。じゃあこうしよう。100点満点だったら、最終まで通す。』
アリス『いいわよ。けれど、あの実力じゃあまだまだSランクを舐めているような気がする。』
ランヌ『楽しみにしてるよ。』
ランヌとの話が終わると、私は『またね』とだけ言って、家を出た。
外に出ると強い日差しが、私を照らすように出迎えてくれた。
ランヌ『…。はぁ…。』
ランヌ『やっぱり、これじゃあ無理かもしれねえな。』
ランヌ『まあ、"新しい薬"がくるなら、やるしかねえか…。』
ランヌ『ただでさえ、アリスちゃんといるだけでもきついのに。神様は本当に俺を見てくれないなぁ。』
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