月白の魔法使い様
アリス『待って。私から話したいことがあるの。』
カイ『…何?アリス。突然どうしたの?』
ウトト『あんなに嫌がっていたのに、話す議題があるってことかしら。』
アリス『うん。そうだよ。みんなにどうしても伝えたいことがあるの。』
私はそうやって、話を切り出す。せっかくこんなに集まったのだから、話しておかないと。そう思ったからである。
アリス『実は…。』
アリス『今度、Sランク昇格試験があるでしょ?』
カイ『嗚呼、そういえばもうすぐだね。』
そう、もうすぐSランク昇格試験がある。これは、AランクとBランクが対象となる試験。受かればSランクになれる。
アリス『今年の試験、私が最終審査長やらせてほしい。』
最終審判長…。基本的にSランク昇格試験は、実技しか出てこない。実技の試験を3回に分けて行うんだ。私はそのラストの3回目の審査をしたいのだ。
ヒューイ『…"二人"がいるから?』
二人。きっと、ドロシーとアレンのことだろう。しかし私は違った。
アリス『あの二人も、試験を受けるだろうけど…。正直なところ、3回目までは上がってこれないと思う。実力的にね。』
レモン『じゃあ、一体?』
アリス『今、Aランクにいるとある子を試してみたいの。』
アリス『[下線]次期[太字]純白の大賢者様[/太字]になる[/下線]と言っている子をね‥。』
ヒューイ『…へえ。面白いねアリス。』
みんなは私の話を真剣に聞いてくれる。カイは黙り込んで、下を向いていた。少し考えていたのかもしれない。この会議を開催しているのはカイだ。最終的にはカイの判断だろう。
フワリ『どうするのカイさん〜』
カイ『いいと思うよ。』
アリス『え?』
私はすぐに返事が返ってきたことにびっくりした。そしてカイが話し始める。
カイ『もうすでに1回目と2回目の候補は決めているんだ。』
アリス『ありがとうカイ!!私頑張るぞ!!』
ウトト『そういえば、アリスの審査長って初めてじゃない?』
確かに初めてかもしれない。5年前とかはいろいろランク偽装とかしてたし、大変だったからなぁ。それに純白の大賢者様にもなったし…。
よおおおおしいい!!頑張るぞーーー!!!
カイ『でも条件がある。』
え。
カイ『ランヌを説得してきてほしい。』
アリス『ランヌ?』
カイ『実は、彼を2回目の審査長にしようと思っている。』
ウトト『ラ、ランヌを!?だけれど、あの人の体は今調子が明らかに悪い…。』
カイ『わかっている。けれど、作戦がある。』
カイはそう言って、私に一枚の紙を渡した。
カイ『これで、ランヌを説得させて。』
カイがそう言った。私は驚いたような顔をし続けている。
私はその紙を見た。
…へえ、なるほどね。
カイ『…何?アリス。突然どうしたの?』
ウトト『あんなに嫌がっていたのに、話す議題があるってことかしら。』
アリス『うん。そうだよ。みんなにどうしても伝えたいことがあるの。』
私はそうやって、話を切り出す。せっかくこんなに集まったのだから、話しておかないと。そう思ったからである。
アリス『実は…。』
アリス『今度、Sランク昇格試験があるでしょ?』
カイ『嗚呼、そういえばもうすぐだね。』
そう、もうすぐSランク昇格試験がある。これは、AランクとBランクが対象となる試験。受かればSランクになれる。
アリス『今年の試験、私が最終審査長やらせてほしい。』
最終審判長…。基本的にSランク昇格試験は、実技しか出てこない。実技の試験を3回に分けて行うんだ。私はそのラストの3回目の審査をしたいのだ。
ヒューイ『…"二人"がいるから?』
二人。きっと、ドロシーとアレンのことだろう。しかし私は違った。
アリス『あの二人も、試験を受けるだろうけど…。正直なところ、3回目までは上がってこれないと思う。実力的にね。』
レモン『じゃあ、一体?』
アリス『今、Aランクにいるとある子を試してみたいの。』
アリス『[下線]次期[太字]純白の大賢者様[/太字]になる[/下線]と言っている子をね‥。』
ヒューイ『…へえ。面白いねアリス。』
みんなは私の話を真剣に聞いてくれる。カイは黙り込んで、下を向いていた。少し考えていたのかもしれない。この会議を開催しているのはカイだ。最終的にはカイの判断だろう。
フワリ『どうするのカイさん〜』
カイ『いいと思うよ。』
アリス『え?』
私はすぐに返事が返ってきたことにびっくりした。そしてカイが話し始める。
カイ『もうすでに1回目と2回目の候補は決めているんだ。』
アリス『ありがとうカイ!!私頑張るぞ!!』
ウトト『そういえば、アリスの審査長って初めてじゃない?』
確かに初めてかもしれない。5年前とかはいろいろランク偽装とかしてたし、大変だったからなぁ。それに純白の大賢者様にもなったし…。
よおおおおしいい!!頑張るぞーーー!!!
カイ『でも条件がある。』
え。
カイ『ランヌを説得してきてほしい。』
アリス『ランヌ?』
カイ『実は、彼を2回目の審査長にしようと思っている。』
ウトト『ラ、ランヌを!?だけれど、あの人の体は今調子が明らかに悪い…。』
カイ『わかっている。けれど、作戦がある。』
カイはそう言って、私に一枚の紙を渡した。
カイ『これで、ランヌを説得させて。』
カイがそう言った。私は驚いたような顔をし続けている。
私はその紙を見た。
…へえ、なるほどね。
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