月白の魔法使い様
この色は決して欠けやしない。
なんて綺麗な髪色なのだろうか…。少し[下線]青色[/下線]が混ざったような綺麗な[下線]白色[/下線]。
目は少し透き通ったような[下線]黒色[/下線]で美しい。
この双生児はまさに僕らの子供としてふさわしいと僕は思うな。
…えぇ、言い過ぎだって?
けれども、この子達が今後僕たちよりも強くなるのは絶対だと思うな。
さて、いつだろうな。
この二人の才能が開花するのは____
[水平線]
??『…お母様、僕たち、今から出発します。』
???『ママ。私たち、強くなって帰ってくるから!』
そう言って、私たちは自分の家から学校へと出発した。
???『…いつも思うんだけど、お母様ってなんか身内の人なのに堅苦しくない?もっと気楽に言えばいいのに。』
???『…ねえ聞いてるの?ねえ[太字][下線][大文字]アレン[/大文字][/下線][/太字]ってば。』
アレンはぼーっとしていたのか、私が呼んでから少し遅れて私の方を見た。
アレン『全く…。お母様をなんだと思ってるんだよ。お母様は世界の憧れの中心と言ってもいいぐらいなんだぞ。』
アレン『けれど[太字][下線][大文字]ドロシー[/大文字][/下線][/太字]はいつまで経っても、お母様をママ呼びしてるから、考えが幼くて飽き飽きするよ。』
ドロシー『えっ、別にママの呼び方ぐらいなんでもいいでしょー。私たちくらいよ、ママをいろんな呼び方で呼べるのは。』
アレン『まあそりゃあそうだけれど…。』
アレンはそう言って口を瞑った。
私はドロシー。ドロシー・ファーレイト。アレンとは双子で、アレンが兄。私は妹。
私たちは、世界最大級の学校である、『[太字][下線]スターシックス学校[/下線][/太字]』にこれから通うこととなった。寮で暮らすこととなるので、ママとは一旦さよならしないといけない。
パパはその校長をしている。ママが前校長だったみたいだけど、仕事の関係で辞めちゃったらしい。
パパの苗字は元々『アルカネット』だったけど、ママと結婚したから、『ファーレイト』となった。ママとパパはすごい人だから正式に公開もしてるらしいけど、パパの苗字がアルカネットってことは世間にはほとんど知られてないらしい。
無言で歩いていると、アレンが急に私に話しかけてきた。
アレン『…ドロシー。お母様からの命令、覚えてるよな?』
ドロシー『はいはい、ママからのお約束ね。覚えてるよ。』
そう。学校に行く前に言われたママからの一つの約束。
ママは有名人だから、ママの苗字のまま名乗ったら、大惨事。けれど、ママの身分ってやつは一番上だから、苗字を別の名前で名乗ってもいいらしい。
けれど私たちは身分が一番上じゃないらしいから、ママのお約束ってことにしておけば通用するみたい。
パパはママの苗字で働いているから、パパの苗字で言ってもバレやしない。「学校ではパパの前の苗字で生活しなさい」とママから言われた。
だから学校では『ドロシー・アルカネット』『アレン・アルカネット』として名乗ることとなるらしい!
アレン『そうだ。ランク測定ってやつが今日あるっていうのは前言ったけど、魔法の勉強した?』
ドロシー『え?…まあ力ずくで!』
ママは世界最強の魔法使い。
おかげで私たち、魔法の技術は最強です。
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