1年A組の天才的なアイドル様
個性把握テストも終わった頃、私はお昼ご飯について思考を巡らせていた。
火伊那さんがオムライス作ってくれてるって言ってたから楽しみだなー。
ケチャップで猫とか書いて火伊那さんに送ろう。
あの人、可愛いの好きだし。
っと、今日のお昼ご飯について考えている私に近づく女の子がいた。
八百万「苗字さん、ですわよね?」
アイ『あっ、えーと八百万さんだったけ?』
八百万「そうですわ!覚えてて頂けましたのね!」
ぱああああと笑顔を綻ばせる八百万さん。
ま、眩しいぜ……。なんだこの純粋培養は。ちょっと分けてくれ。
アイ『えーと、そっちの子は……」
耳郎「あ、ウチは耳郎響香。好きに呼んで」
麗日「わたしは麗日お茶子!おなじく好きに呼んで!」
アイ『星野アイだよ、よろしく!えっと、じろうちゃんとお茶子ちゃんって呼ぶね!忘れるかもだけど!』
耳郎「忘れるんかい!」
アイ『いやー、人の名前とか覚えるの苦手でさ』
アハハっと、笑って控室まで移動する。
あー、これこれ。女子の一度盛り上がってしまえば友達、みたいな空気。
中学校で色々友達作り失敗しちゃった私にとっては有難い流れである。
┈┈┈┈┈┈┈☆
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈★
着替え終わって教室に帰ると、一応入学初日ということで解散となった。
他のクロスは入学式の後にちょっと説明とかしてとっくに終わっていたらしい。
いいなー、もうクタクタだから早く帰りたい。
だけど私が乗る電車は人身事故で遅延して、後30分ぐらい掛かる。
それまで大人しく駅で待っとかないといけない…………うーん、暇☆
外で携帯触るのも嫌だし、なんか話せる人とか都合よく来ないかなー
と、考えていた所に現れたのが、
??「あれ、星野?」
アイ『わっ!さっき振りだね、えーっと………』
上鳴「上鳴ね。上鳴電気」
アイ『そうだ!上鳴くん!ごめんねー、人の名前覚えるの苦手で……』
上鳴「いいって!それより星野の家って大宮方面なんだ」
アイ『うん。でも乗り換えとかあるから家は埼玉じゃないんだけど』
上鳴「へー」
そんな感じで話していたらいつの間にか個性の話になっていた。
上鳴「俺の個性は『帯電』!体に電気を纏わせて放出したりできるんだけど………」
アイ『どうしたの?』
上鳴「いや、ふと星野の個性ってどんなんだろって思って。個性把握テストのときはぱっと見身体強化系だったけど、それにしちゃなんかヌルいなーって」
アイ『ふふん、知りたい?』
上鳴「知りたい!知りたい!ついでにLINEも知りたい!」
アイ『残念だけどLINEは親が厳しいから無理かな』
上鳴「じゃっインスタは?」
アイ『インスタもやってないよー』
両手をピラピラさせて「何にも無いですよー」っとアピールする。
上鳴くんは残念そうにしたのでいつも通りお父さんの連絡先渡そうか?と提案するとか細い声で「辞めとく…」っと返した。
やっぱり、男子ってこのやり方をしたらすぐ引いてくれるよね。
有難いけど。
おしゃべりしていたら30分なんてあっという間に過ぎていって、電車がやって来た。
アイ『そろそろ電車来るね』
上鳴「ホントだ。アレ?そういえば星野、個性言ってなくね?」
アイ『あちゃーバレちゃったか』
上鳴「さては最初から言う気無かったな!」
アイ『アハハ。でも、身体強化系ってのは合ってるよ。詳しいのは当ててみて』
上鳴「えぇー無茶振り〜。この秘密主義のミステリアス美少女めっ!」
アイ『それ二重表現じゃない?』
上鳴「美少女は否定しないんだ」
アイ『おやおや上鳴くん、この御尊顔が目にはいらぬか?』
上鳴「ウワッ!ま、眩しぃ〜〜!!!」
なんて茶番をやっていれば電車が来たので大人しく乗る。
電車内では流石にベラベラ喋ることは無かったし、私の乗り換えの駅が数駅だけだっやにもあって上鳴くんとは直ぐにお別れとなった。
バイバイ〜っと、上鳴くんにドア越しに手を振ってから帰路を歩き出す。
┈┈┈┈┈┈┈☆
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈★
お昼がとっくに過ぎた頃に家に帰って来た。
アイ『ただいまー!!!』
元気よく挨拶すると、シーンっとした沈黙のみが帰ってきた。
あれ?
アクアとルビーは?っと思ってリビングに入ると、一枚のメモが。
[水平線]
11時に帰ってきた。
お昼はルビーと一緒に冷蔵庫のオムライスを食べた。
16時まで、ルビーと一緒に友達と公園で遊んできます。
[右寄せ]アクア[/右寄せ]
[水平線]
アクアらしく簡潔な文だが、しっかりと要点は抑えてある。
やっぱりうちの弟天才だな。
ルビーは可愛さが大優勝している天使。
結論、私の弟と妹がやばい(歓喜)
違う違う。一旦落ち着け私。
ひとまず手を洗って服着替えてから遅めのお昼ご飯食べよう。
アクアとルビーについて心の中で語るのは後だ。
この後の予定を脳内で立てながら洗面所で手洗いうがいをして、顔を上げたその時。
私は鏡に男が映っているのを見た。
ばっと振り返る前に、男が抱き付くような体制で拘束して来たので身動きが取れない。
そのまま耳元に口を寄せて、囁くように私に話しかける。
??「危ねぇなぁ。仮にもヒーロー志望だろ?自宅とはえいえもっと危機感持った方がいいんじゃねーの。
____なっ、アイちゃん」
火伊那さんがオムライス作ってくれてるって言ってたから楽しみだなー。
ケチャップで猫とか書いて火伊那さんに送ろう。
あの人、可愛いの好きだし。
っと、今日のお昼ご飯について考えている私に近づく女の子がいた。
八百万「苗字さん、ですわよね?」
アイ『あっ、えーと八百万さんだったけ?』
八百万「そうですわ!覚えてて頂けましたのね!」
ぱああああと笑顔を綻ばせる八百万さん。
ま、眩しいぜ……。なんだこの純粋培養は。ちょっと分けてくれ。
アイ『えーと、そっちの子は……」
耳郎「あ、ウチは耳郎響香。好きに呼んで」
麗日「わたしは麗日お茶子!おなじく好きに呼んで!」
アイ『星野アイだよ、よろしく!えっと、じろうちゃんとお茶子ちゃんって呼ぶね!忘れるかもだけど!』
耳郎「忘れるんかい!」
アイ『いやー、人の名前とか覚えるの苦手でさ』
アハハっと、笑って控室まで移動する。
あー、これこれ。女子の一度盛り上がってしまえば友達、みたいな空気。
中学校で色々友達作り失敗しちゃった私にとっては有難い流れである。
┈┈┈┈┈┈┈☆
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈★
着替え終わって教室に帰ると、一応入学初日ということで解散となった。
他のクロスは入学式の後にちょっと説明とかしてとっくに終わっていたらしい。
いいなー、もうクタクタだから早く帰りたい。
だけど私が乗る電車は人身事故で遅延して、後30分ぐらい掛かる。
それまで大人しく駅で待っとかないといけない…………うーん、暇☆
外で携帯触るのも嫌だし、なんか話せる人とか都合よく来ないかなー
と、考えていた所に現れたのが、
??「あれ、星野?」
アイ『わっ!さっき振りだね、えーっと………』
上鳴「上鳴ね。上鳴電気」
アイ『そうだ!上鳴くん!ごめんねー、人の名前覚えるの苦手で……』
上鳴「いいって!それより星野の家って大宮方面なんだ」
アイ『うん。でも乗り換えとかあるから家は埼玉じゃないんだけど』
上鳴「へー」
そんな感じで話していたらいつの間にか個性の話になっていた。
上鳴「俺の個性は『帯電』!体に電気を纏わせて放出したりできるんだけど………」
アイ『どうしたの?』
上鳴「いや、ふと星野の個性ってどんなんだろって思って。個性把握テストのときはぱっと見身体強化系だったけど、それにしちゃなんかヌルいなーって」
アイ『ふふん、知りたい?』
上鳴「知りたい!知りたい!ついでにLINEも知りたい!」
アイ『残念だけどLINEは親が厳しいから無理かな』
上鳴「じゃっインスタは?」
アイ『インスタもやってないよー』
両手をピラピラさせて「何にも無いですよー」っとアピールする。
上鳴くんは残念そうにしたのでいつも通りお父さんの連絡先渡そうか?と提案するとか細い声で「辞めとく…」っと返した。
やっぱり、男子ってこのやり方をしたらすぐ引いてくれるよね。
有難いけど。
おしゃべりしていたら30分なんてあっという間に過ぎていって、電車がやって来た。
アイ『そろそろ電車来るね』
上鳴「ホントだ。アレ?そういえば星野、個性言ってなくね?」
アイ『あちゃーバレちゃったか』
上鳴「さては最初から言う気無かったな!」
アイ『アハハ。でも、身体強化系ってのは合ってるよ。詳しいのは当ててみて』
上鳴「えぇー無茶振り〜。この秘密主義のミステリアス美少女めっ!」
アイ『それ二重表現じゃない?』
上鳴「美少女は否定しないんだ」
アイ『おやおや上鳴くん、この御尊顔が目にはいらぬか?』
上鳴「ウワッ!ま、眩しぃ〜〜!!!」
なんて茶番をやっていれば電車が来たので大人しく乗る。
電車内では流石にベラベラ喋ることは無かったし、私の乗り換えの駅が数駅だけだっやにもあって上鳴くんとは直ぐにお別れとなった。
バイバイ〜っと、上鳴くんにドア越しに手を振ってから帰路を歩き出す。
┈┈┈┈┈┈┈☆
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈★
お昼がとっくに過ぎた頃に家に帰って来た。
アイ『ただいまー!!!』
元気よく挨拶すると、シーンっとした沈黙のみが帰ってきた。
あれ?
アクアとルビーは?っと思ってリビングに入ると、一枚のメモが。
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11時に帰ってきた。
お昼はルビーと一緒に冷蔵庫のオムライスを食べた。
16時まで、ルビーと一緒に友達と公園で遊んできます。
[右寄せ]アクア[/右寄せ]
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アクアらしく簡潔な文だが、しっかりと要点は抑えてある。
やっぱりうちの弟天才だな。
ルビーは可愛さが大優勝している天使。
結論、私の弟と妹がやばい(歓喜)
違う違う。一旦落ち着け私。
ひとまず手を洗って服着替えてから遅めのお昼ご飯食べよう。
アクアとルビーについて心の中で語るのは後だ。
この後の予定を脳内で立てながら洗面所で手洗いうがいをして、顔を上げたその時。
私は鏡に男が映っているのを見た。
ばっと振り返る前に、男が抱き付くような体制で拘束して来たので身動きが取れない。
そのまま耳元に口を寄せて、囁くように私に話しかける。
??「危ねぇなぁ。仮にもヒーロー志望だろ?自宅とはえいえもっと危機感持った方がいいんじゃねーの。
____なっ、アイちゃん」
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