曲パロ箱《リクエスト○》
[太字]私を軽くした[/太字]
「○○チャン......こっちに来ないと仲間が死ぬぜ?」
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USJ事件の後、死柄木に言われた一言がずっと胸の奥で引っかかっている。
なんで、私が強かったら?私が強かったら、相澤先生も......私が弱いから、他の皆んなも守れない?
私が弱いから?敵が強いから?敵が悪いから?
私が、居るから?
『わかんないよ......』
[斜体]なにもなにも分からなくて[/斜体]
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今日の放課後も練習場を借りて、特訓をする
無我夢中になって、
私が、歩み続けなければ、努力しなければ、強くならなければ、ダメだから
[斜体]止まることがただ怖くって[/斜体]
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ずっと思ってる。何も起きないで、変わらないで、って
いつも寝る前には
手を合わせて
[斜体]いつかいつか願うように[/斜体]
[斜体]どうか夜よ明けないでって[/斜体]
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『...っは、...はっ、..ふー.....』
まだだ、もっと、もっと、もっと.....早く‼︎
[斜体]ああこのままじゃいけないな[/斜体]
『もっと、もっと......強く‼︎』
[斜体]って焦る気持ちだけが倍速で[/斜体]
早く強くならなくちゃ、早く、いつ出てくるか分かんない
無我夢中で周りが見えてなくて、誰かが近づいてくることにも気づけてなかったんだ
だけど、なんで来ちゃうかな
「●●...か?」
『....なに、轟』
「....お前が何に焦ってるか分かんねぇけど、少なくとも今のお前は強いと思うぞ」
あぁ、見られてたのか
『...私は、強くない。もっと強くならなくちゃダメなの』
「今のお前は充分強いだろ」
違う....今欲しい言葉はそんなのじゃない!
『...っ、今のままじゃダメなの!!もっと、もっと強くならなくちゃ、誰1人救えない!!皆がっ....殺される!私がっ....!』
[斜体]誰か誰か僕を見つけて[/斜体]
『...!!......なんでもない、忘れて。』
「......そうか。________」
『.....あっそ』
また、自分で遠ざけて、なのに助けが欲しくて、本当
『何がしたいんだろ....?』
[斜体]って叫べたら楽になれるのかな[/斜体]
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林間合宿、肝試し中に敵が侵入。
後ろからワープゲートが出てきて連れ去られた。一瞬のことだった。
でもその行為は私の努力が無駄だと突きつけるには充分だった
[斜体]ああ 何もない世界だな[/斜体]
私が目を開けたのは、口から液体が出たと同時に咽せて起きた。
『...っは..はっ.......』
意識がちゃんとしたのは数分後だった。
でも、目線の先にはクラスメイトが交戦していた。
『....かせい、しなきゃな』
[斜体]ただたださようならって言わせてよ昨日の寂しさに[/斜体]
自分の個性「[漢字]風[/漢字][ふりがな]ウィンディ[/ふりがな]」を使い、そこまで歩く
頭が痛い、身体が怠い、手足が重たい、薬か何かを入れられたのだろう
でもそんなことも交戦していると忘れていく。痛みも、苦しみも、感覚がない状態で私は今、戦っている
[斜体]いつしか空っぽな心だけが夜空に咲いたんだ[/斜体]
『(もっと早く..........もっと.....)』
こんなことを考えるより早く、[漢字]風[/漢字][ふりがな]ウィンディ[/ふりがな]を...!
あぁっ、勝てない.....!努力がっ...無駄になるのは、嫌なのに.....嫌なのに......!
[斜体]ほらまたすっからかんに生きたいな何にもないからさ[/斜体]
意識が遠のく気配がした。その瞬間、轟との会話を思い出してしまった
《......そうか。
でも、俺達、少なくとも俺は敵にやられるつもりはないぞ》
私の目に光が宿る音がした。
あの時はまだ気づけなかったんだ。ごめんね、本当はその言葉で私は救われたんだ。君は皆の死を、怖がっていた私に1番欲しい言葉をくれた。
その言葉が1番、私を軽くした
「来い!!!!!」
意識がハッとしたのはクラスメイトの声で、氷壁が見えた。
あぁ、君が見えた瞬間心が踊ったよ。
『[漢字]風[/漢字][ふりがな]ウィンディ[/ふりがな]』
パシッ
手を掴む音が二つ聞こえた。私が掴んだ相手は轟で、轟は抱き寄せてくれた。
ああ、神様。今だけはどうか、邪魔をしないでくれ
[斜体]このまま少しだけ君と踊る時間にハナタバを[/斜体]
『ありがとね』
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